立て続けの配信となりまして、シーズン2のエピソード2でございます。
今回のテーマはちょりさんのセレクトにより「タイムリープ」を扱った作品ということで、マックス・バーバコウ監督の「パームスプリングス」を取り上げます。
本エピソードは、前回のエピソードと同日に収録。2024年5月に収録したものです。
テーマ的にも全く違うジャンルの作品でありながら前回のエピソード「ファイト・クラブ」回でも話題に上った「ジェンダー」を通して浮かび上がる考え方の差異が浮き彫りになります。
加えて「同じ一日を繰り返す」ことに閉じ込められるということは、ある種の自分の世界に閉じこもる「引き籠り」のメタファーとして機能していることがわかります。
その繰り返す日々の中で、人生を回復する物語として本作はユーモラスで、ユニークな設定を持ちながら「人生」についての映画でもあるという素晴らしい作品。
珍しくホスト3人の評価が高評価で一致した状態で和やかにトークが進むのが今回こそ聴きどころかと思います。
あまり語られることの少ない作品だけに是非、作品にも触れて頂きたいと思います。
CAST/ 教授、村上、ちょり
STAFF/ DIRECTOR & EDITER:ProfM
COVER ART ILLUSTRATION:CHORI
SOUND STICKER:MURAKAMI
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cinemadecanard@gmail.com
まず、配信がとても遅くなりましたことを心よりお詫び致します。楽しみにして頂いていたリスナーの皆様大変お待たせ致しました。そして、申し訳ございませんでした。
その理由として、まずは今回より「SEASON2」のフェーズに入り、新ジングル作成にかなり時間を要してしまったこと。ホストを務めております教授、村上、ちょりの3人のスケジュールが確保できなかったこと。
加えて配信のプラットフォーム(?)の仕様変更(=事実上のサービス停止)によって約10ヶ月ぶりの更新となってしまいました。元々不定期配信の当番組ではありますが、まだまだ模索中の状態でございます。
というわけで、当エピソードの収録もかなり前のこと、2024年5月に収録致しました。取り上げる作品は、村上君セレクトによるデヴィッド・フィンチャー監督の「ファイトクラブ」です。村上君が固執している「90〜00年代的価値観」からの現在の若者世代への影響というテーマは40代半ばである私(教授)には、まさに現在の村上君やちょりさんぐらいの年代だった頃のリアルタイムで体感した世代であり、むしろそのジェネレーションギャップによる「衝突」が聴きどころでもあります。
また、議論は「普遍的価値」と「時代性」についても及び、当番組で繰り返し語られている「我々は作品のメッセージを誤解し続けている」という論点に辿り着きます。
「時代の作品」だからこその作品の普遍性は、その発表当時では作品を上手く受け止められないという事を引き起こします。むしろ年数を経て時代の価値観が変容した時にこそ、そのメッセージが明確になるということも往々にして起こります。
今回取り扱う「ファイト・クラブ」はまさにそういう作品だと思うのです。(教授)
CAST/ 教授、村上、ちょり
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2023年最後の配信を目指していたのですが、大変申し訳ございません、少しだけ遅くなってしまいました。あけましておめでとうございます。
というわけで、ずっと更新が滞っていた昨年の前半から、怒涛の更新ラッシュとなった後半と躁鬱感の強い当番組のシーズン1のラスト・エピソードとなります。
今回は前回の山崎貴監督の「ゴジラ−1.0」からの続きで、1954年に製作された本多猪四郎監督の「ゴジラ」を取り上げます。
前回のトークで村上君が述べていた通り、本質的な意味で「パブリック」な意味を持つのは「戦争」であったり「原水爆の脅威」を、ある意味でポップに語る触媒として有用性があるのが「ゴジラ」というキャラクター・アイコンであるという視点。
2023年のこの日本の状況に対して、前回のエピソードで語った「実体のない戦争映画と個人」というものが、1954年の日本では「戦争」について「個人」についても、確実な実在感をもって描かれているのが本作です。
何より「映画」の役割や機能として、これらの生々しい個人や社会の問題を観客に問うているということが本作には満ちているという驚きと、怪獣映画というジャンル性の中にかなりの多くの部分を「ロマンス」によって表現されているという本多監督の特異性。
などなど本編でも僕が述べている通り「ゴジラこそ映画そのもの」というエピソードになっています。
2024年からの「シーズン2」への橋渡しとして、社会のことと我々それぞれのバックグラウンドについて、映画を通して「語っていく」という当番組の骨子に立ち返ったエピソードになったと思います。
そして、次回予告で述べていた、2023年の最終エピソードは、残念なことに村上君が急病の為延期、あるいは中止となってしまいました。楽しみにされていた方には本当に申し訳ございません。(教授)
CAST/ 教授、村上、ちょり
STAFF/
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今回のエピソードはメンバーのちょりさんの「最近の映画観ていてポリコレ(注:通称ポリコレ。政治的正しさと訳される)の主張が強くて煩わしい」という指摘があり、映画離れの兆しがあり、番組存続危機を回避するためのエピソードです。
映画ファンには大変人気の高い本作。それ故に語られ尽くした感も強く、また強固なファンダムに支えられた…つまり下手なことを言うと顰蹙を買ってしまう可能性の高い超有名作品です。
本作品の公開後、まさに時代が変わったと言えるほど、多くのフォロワーが存在し「映画ファン」という存在にとっては大きな賛否もありつつ、その賛否についてより語りづらさがより顕著な、面倒くさい作品でもあります。
個人的には「映画ファン」という存在に対してうまく言語化できない、というのが僕にとっての「映画探究」の動機でもあり、本作を過剰に「ありがたがる」という風潮は作品の評価とはまた別軸で苦手意識もありつつ、世代的にはまさに「ドンピシャ」でもあり大きな影響を受けてもいるというパラレルがより語りづらさを増していていつもよりも歯切れの悪いトークになっています。
一方で、これまでのエピソードで「偏向的」な独自の視点を披露してくれる村上君についてはリアルタイム世代ではない視点での批評眼を提示してくれつつ、ちょりさんに至っては毎度のフラットさで三者三様の語り口で語ってみました。
今回のエピソードは、作品の情報量に対して「語り尽くした」感はないことは認めざるを得ないことですが、本作を語るということが、2023年の映画語りの地平としては大変難しいところにあるというのはしっかり伝わるエピソードになっていると思います。
(教授)
CAST/ 教授、村上、ちょり
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今回のエピソードの収録は、「エピソードの8.5」と同日の2023年8月30日。オープニング用に長めに雑談を収録した手前、今回はいきなり本編から始まります。
今回取り上げる「小さな兵隊」に関しては、なかなか取り上げられる機会の少ない作品だと思います。デビュー作「勝手にしやがれ」で時代の寵児となったゴダールの華々しさから比べると、きっと「佳作」としてひっそり位置付けられている気もしますが、個人的にも、トーク本編でも語られている通り、まず「娯楽映画」としての面白さがまず際立っています。
この佳作、といった風合いは、トークの本編では言及し損ねましたが、作家・村上龍の「限りなく透明に近いブルー」からの2作目「海の向こうで戦争がはじまる」とも呼応するかのような、つまりは村上龍はその辺りを意図して作品を発表したというような、文化的影響がやはり当時のゴダールにはあったことを細やかに示すものだと思います。
いわゆる「実録スパイ映画」のテイストに、本特集の肝ともなる「ゴダールのお家芸」となるメタ的な「男女の恋愛」もより「実録感」のある生々しさが同居している作品になっていて大変興味深いところです。それは、なんと言ってもアンナ・カリーナとの出会いに尽きるものです。
ゴダール作品を語る上で、政治という題材は欠かすことができないですし、2作目にしていきなり「政治闘争としての映画」という今後の創作姿勢を伺わせるような、実は重要な作品でありつつ、まるでそれを邪魔するかのような、恋に没頭し、公私混同して行くゴダールの「可愛さ」こそが、ゴダール映画をエンターテイメントとして楽しむ鍵だと思うのですが、トーク中でも、その表層の部分で「どう語って良いものか」に四苦八苦する様が僕らにも如実に出ています。
それが終盤になり、本作を「楽しく語ろう」と一転する展開に変わっていく辺り、というのがこのエピソードの録れ高として狂喜する瞬間でした。
そういった「ナマモノ」としてのトークを楽しんで頂ければ幸いです。(教授)
CAST/ 教授、村上、ちょり
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今回のエピソードは、ジャン=リュック・ゴダール特集の4回目「小さな兵隊」のトークを収録前のオープニング用に長めに収録した雑談の内容です。
収録したのは2023年8月30日。猛暑の夏の、またまた久しぶりに会った教授、村上、ちょりの「声出し」を兼ねて話しているエピソード・トークです。
村上君はデヴィッド・クローネンバーグ監督の最新作「クライムズ・オブ・ザ・フューチャー」と再上映について、はたまたちょりさんについては、僕の勘違いで話を振った「カセットテープ・ダイヤリーズ」とブルース・スプリングスティーンの話から、当番組では語ることの少ない音楽についてなど、はたまた私、教授の最近映画館で寝ちゃう問題からの、映画疲れからの「ワイルド・スピード」シリーズや「トランスフォーマー」シリーズに逃避している近況についてのトークです。
雑談回の長所は、まさに雑談から生まれてくる生活感。
配信開始から1年を経過しての、関係性の変化楽しめるリラックスしたエピソードになっています。
(教授)
CAST/ 教授、村上、ちょり
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本エピソードはもうずいぶん前に収録されました。公開が遅くなりまして大変申し訳ありません。
収録日は2023年3月24日なのですが、ひとつは企画当初にあった「ゴダール特集」に対しての「ビビり」から、よりわかりやすく語るためのアイデアとして「サブテキスト」を用意、別の作品を語ることで、ジャン=リュック・ゴダールを読み解くというアプローチを考えていました。
前回と特に今回はそのアプローチが功を奏しているところもあり、わかりやすく「比較」できるものとして機能しているのですが、今後の特集を組むにあたっては、個々の作品について語ることと、ゴダール作品に結びつけてのトークがなかなか合致しないという課題にハタと気付いてしまったというのがあります。
加えて、没後間もなくのタイミングでは、主にストリーミングで視聴可能であったゴダール作品が、軒並み消えていく事態が発生しているというのもあり、我々の制作スピードと映画鑑賞(視聴)の環境の世間的な変化というものにまんまと翻弄もされているという背景もあります。
映画というカルチャーをアーカイブする。これが想像以上に大変であること。映画だけでなく芸術史においても重要なジャン=リュック・ゴダールであれ、作品を気軽に鑑賞しづらいという状況が現実的にこんなに難しいとは…と途方に暮れてしまっている状態です。
とはいえ、ひとまずはでき得る限り作品を取り上げ、今後も拙いなりにゴダール作品だけに限らず、映画というものを語っていくことはやめない、という意思のもと、本エピソードもお送り致します。
ゴダール同様、大島渚監督についても、作品を中々取り上げて語られる機会は多くはないと思います。
ましてや「戦場のメリークリスマス」あるいは「愛のコリーダ」についてはまだ4Kリマスター公開などがされている状態でありますが、本作をはじめとしてフィルモグラフィーを追って取り上げる為にはなかなか言及されにくいというには残念なことだと思います。
観ることができるだけ、昔よりも良いということも言えなくはないですが、現状もU -NEXTのみで視聴可能ということで、映画史的な大島監督の位置としては、確実に「ぞんざい」であると言えると思います。
そんな義憤も加えつつ「新しい戦前」と言われる現在の世界情勢の中で、歴史的な敗戦を迎えた日本の「戦後」を描いた本作について語るのは、なかなか意義深いトライアルだと思います。
(教授)
CAST/ 教授、村上、ちょり
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今回の配信は予定を変更して、現在公開中(2023年8月時点)の新作劇場公開映画、スタジオジブリ制作、宮﨑駿監督作品の「君たちはどう生きるか」を取り上げます。
世評の賛否両論に背を向けて。そしてエピソードタイトルにあるように「考察」という病と罠に陥らないように、と心がけつつ、我々が目指しているのは「批評」なのか、それとも「感想」なのか、あるいは「考察」なのかという自問自答のスパイラルが我々の中にもあるのです。
本作は、宮﨑駿監督の「自己言及的」でありながら、その自己言及的であるという言い切りが、まさに映画について論じる側にブーメランとして刺さるような、賛否の言及をすり抜けていく凄みがある作品です。
それがまさに、映画やアニメーションを「オタク」として消費し、作品の意図から離れて、観客の権利の行使によって「解釈」によって切り刻まれる作家/作品に対しての、偽らざる心情が吐露された「正直な悪意」によって表現されている作品で、タイトルからして「どう生きるか?」という問いと同じく「受け止める」側への要求度の高さを痛感しながらの収録となりました。
まだまだ言葉足らず、収録時にはすっかり忘れて言及できなかったことも多々ありつつも、本作は特に個人的には「神回」的な切れ味も持ってトークが展開できたと思っています。全方位の映画好き/アニメーション好き、特に「オタク」というカルチャーに対しては毒づいてしまって敵ばかり作るような内容になっておりますが、それはまた「ご愛嬌」ということでお楽しみください。(教授)
CAST/ 教授、村上、ちょり
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もう夏真っ盛りだというのに、エピソードも2023年初頭にの収録分をようやくアップロードです(色々と滞っていてすみません)。
今回も、人生と映画、生活と映画は併走していくというテーマのラスト。私、教授のセレクトで、五社英雄監督の『鬼龍院花子の生涯』を取り上げます。
トークの中でも触れましたが、今や「(当時の)邦画メジャー作品」こそマイノリティで、とにかく観られること、語られることが少なくなってしまったという印象があり、その中でも今回は「ポピュラー」な部類に入る本作。
ポリティカリー・コレクトレスやジェンダーに関する話題、議論が盛んな昨今の映画状況ではありますが、些か露悪的であったり、暴力的であったりもする時代の表現の中にも、現代に通じる意識というのは、明確に映画という芸術は詳らかにしてきた、というようなことを表明したくて番組を制作しています。
今回は、まさにその暴力であったり、反社会的風俗であったり、あるいは性表現の中に、それでも現代に有効な切り口の示唆も含めて語っている内容になります。
また、1980年代当初。もはや下火になっていた日本映画というジャンルにも、まだ「映画俳優」という視点で、見事な俳優たちの魅力についても語っています。
特に、五社英雄監督の「演技を引き出す」豪胆な演出と相まっての各出演者ごとの魅力について語っています。
個人的に、前のめりに楽しく話し込んでしまった回となりましたが毎度のこと、ご容赦ください。(教授)
CAST/ 教授、村上、ちょり
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今回のエピソードも2023年初めての収録です。
人生と映画、生活と映画は併走していくというテーマで村上君のセレクトで、デヴィッド・クローネンバーグ監督の「クラッシュ」を取り上げます。
自動車事故に対して性的興奮を得る人々を通して「生と性」そして死を通して「生」を浮かび上がらせた作品で個人的には「映画」が最も描くべきテーマに挑んだ作品だと思います。
今回も「セラピー」としての映画の側面。前回のエピソードではちょりさんの恋愛を通じてもアイデンティティの独白だったことに比較して、村上君の「疲れ果てた若者」への分析が聞きどころです。
映画作品についての言及から始まった当番組が、話していく中で「自分語り」に収束していく面白さ。
加えて、現代は特に「性」についての議論がクローズしがちな中で、そこから派生する「死生観」にまで発展してトークは展開します。
村上君を中心とした独白をお楽しみください。(教授)
CAST/ 教授、村上、ちょり
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随分と久方ぶりの更新となりました。少しばかりの多忙を極め、収録したのは思い起こせば2022年末。かれこれもう5ヶ月ばかり月日が経ってしまいました。
というわけで、ようやく再開の運びとなりましたが、本当に時の流れは残酷でして、今回はキャプションは少なめに。
前々回から、非常に「恋バナ」めいた独白が続く我々ですが、今回から3エピソードは、ちょり、村上、教授の順番で、極私的に「セラピー」的に選んだ3作品のついてお送りします。
その一本目は、ミシェル・ゴンドリー監督「エターナル・サンシャイン」。
一風変わった恋愛映画ですが、早速ネタバレをしますが「ループもの」の一種。
特に、私、教授は全編に渡ってほぼ同じ話をループさせまくっている珍エピソード回となっております。
とはいえ、今回は聴いてみないとわからない、かなり変なテンションで語っております。
とにかく、言っておきたいのは、人生と映画、生活と映画は併走していく、ということであります。
それでは、どうぞ。(教授)
CAST/ 教授、村上、ちょり
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ILLUSTRATION:CHORI SOUND STICKER:Prof M
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「映画の晩年」=「映画という表現の終焉」という時代の空気感から「映画は何を描き、表現してきたか」について教授、村上、ちょりの「コメンテート・アクター」3人が語り合うポッドキャスト。
これまでの「SEASON 0」と題した各人の自己紹介的な作品セレクト、そして「批評」を経て今回から「SEASON 1」として本格的に番組は始動します。
今回は、2022年に亡くなったフランスの映画監督ジャン=リュック・ゴダール監督特集としての第二弾。
いよいよ、ゴダール監督の作品、商業映画デビュー作品「勝手にしやがれ」を取り上げます。
ゴダール監督に「憑依」したい私の語りたいゴダールのミソジニー(女性嫌悪)性と恋愛体験における苦痛。そこに自己投影を回避したい村上。初めて観るゴダール作品に対して「現代」を代表しての冷静な視点で語るちょりの相変わらずの三者三様の映画論。
「難解」と語られるゴダール監督の作品をできるだけポップに、しかし「観たまま」「感じたまま」に素直に観てみれば「普通に面白い」という発見のある、当番組の目指したひとつの目的を体現したエピソードになっています。
つまり、すなわち映画史的な「技巧」や「価値」とは離れた部分で「作家(あるいは人)が作っているものは面白い」「映画って難解に感じても面白い」の一端を感じて貰えれば救いになると思っています。
今回もリモート収録の為、音声に時折ノイズが入ります。
お聞き苦しいところも多々ありますことをお詫び致します。
(教授)
CAST/ 教授、村上、ちょり
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ILLUSTRATION:CHORI SOUND STICKER:Prof M
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「映画の晩年」=「映画という表現の終焉」という時代の空気感から「映画は何を描き、表現してきたか」について教授、村上、ちょりの「コメンテート・アクター」3人が語り合うポッドキャスト。
これまでの「SEASON 0」と題した各人の自己紹介的な作品セレクト、そして「批評」を経て今回から「SEASON 1」として本格的に番組は始動します。
今回は、2022年に亡くなったフランスの映画監督ジャン=リュック・ゴダール監督特集としての第一弾。
映画史においても最重要な「ヌーベルバーグ」という芸術運動の筆頭でもあり、とにかく後世への影響力が絶大な存在。
加えて、その「先鋭的」過ぎる表現から「難解」とも称される巨匠の作品を、もう少し「エンターテイメント」に引き寄せて語ってみようという試みとして、初期作品「アンナ・カリーナ期」の作品を取り上げる…その前に、更にそれらを読み解くために、更なる別の作品を参照してみようということで、今回はウディ・アレン監督の「アニー・ホール」を取り上げます。
トーク本編では、本作の主人公であるウディ・アレンが演じる主人公、アルビーに纏わる、教授、村上、ちょりの自分語りから、なかなか近年疎まれがちなトキシックでセンシティブな恋愛にまつわるトークから、ウディ・アレンのキャンセル事情まで何かと幅広く語っています。
そして、何より驚くほど、ジャン=リュック・ゴダール監督の作品とも類似点が多く、本作と比較しながら観るとわかりやすさが倍増するという企画意図にしっかりハマった妙な悦びに熱が帯びています。
今回もリモート収録の為、音声に若干違和感もありますが、ご了承くださいませ。
さらに、本編では「6回目」と発言しておりますが、正確には「7回目」です。失礼致しました。(教授)
CAST/ 教授、村上、ちょり
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