※先週の放送の続き《後編》です
情報があふれ“隣の芝”が常に見える時代に/新しい学びや発見が得にくくなっている/考える前に答えが手に入ることで創造の機会が減少/失敗や不確実さを避け、安定を選ぶ人が増加/共通のオンライン環境が思考や価値観を均一化/人と関わるリスクや不安定さを敬遠する傾向も/一方でリスクを取って変化を楽しむ人も存在/安定と挑戦の二極化が進みつつある/平和で便利な今だからこそ、リスクの取り方を自分で選ぶ時代に
「成長より穏やかに働きたい」人が増加/ストレスの少ない環境を望む傾向が強まる/一方でストレスや失敗から得る学びも成長には必要/若いうちに負荷を受けた経験が後の糧になるという意見も/AIや自動化で昔の“苦労の種”は多く解消/時間的ストレスは減ったが別の形のストレスが増加/情報過多で比較や迷いが増え、自分の成長を実感しづらい時代に/穏やかさを望む背景には便利さと選択肢の多さがある/ストレスを避けるだけでなく、どう向き合うかが今後の課題
※続きは来週配信します
指導とハラスメントは本来まったく別物/説教に快楽を感じる構造がハラスメントを生むことも/育成より自己満足が優先される指導は危険/受け手の感じ方で意味が変わるため主観のズレが起きやすい/快楽や怒りを制御できなければ境界を越える/たまたま成長につながった事例は成果ではない/伝え方を工夫すればリスクなく伝えられる/根底にリスペクトがあれば失敗しても関係は壊れない
人事の転職は専門性が曖昧で苦労が多い/資格職ではなく経験の汎用性も乏しい/新しい職場で「何ができるか」を示しづらい/人事には多様なタイプがある/企業が求める像と応募者のタイプがずれるとアンマッチに/求人は多いがミスマッチで長期空席も多い/経営者の方針転換や会社フェーズで求められる役割が変化/長期的な適合を見出すのも難しい/人事自身も転職を通じて経験を広げる必要がある/企業と人材のマッチング精度を高める仕組みづくりが重要
「仕事ができる人」の定義は評価制度や環境で異なる/営業成績や利益で評価される場合もある/忠誠心や人間関係の上手さが重視されることもある/会社の評価と周囲からの印象は必ずしも一致しない/一人で抱え込むより周囲を巻き込む力が重要/周囲を活性化できる人が価値を持つ時代に/AIの進化で知識や能力差は縮小/重要なのは指示力・全体を見渡す力/成果差は能力より環境や投下時間に左右される/自分の性格や特性を理解し活かすことが求められる
採用計画と予算の適切な組み方/労働集約型は人数確保が売上直結/業態で採用力や予算配分が異なる/AI・DXで仕組み導入の選択肢増加/設備投資と人件費が比較される時代/人員計画は固定費で慎重判断/大企業は1年前から計画・予算策定/小規模は事業単位で柔軟対応/スタートアップは安定収益や管理者必要時が予算設定の契機/採用と広報予算は大企業は別枠だが中小は一緒が多い/少人数採用は専用予算推奨/応募数より定着率が課題/採用支援はミスマッチ多く予算見直し必要/自前かプロ委託か戦略設計が重要/限られた予算は事業モデルに合わせる/場合によっては広告停止も有効
短期スパンの評価制度とは/一般的には半年〜1年だが短期は1〜3ヶ月程度/理想は1〜2週間ごとのフィードバック/短期化は評価のメリハリをつけやすい/差をつけたい心理と避けたい心理が共存/頻度増で合意形成がしやすくなる/評価軸を簡略化すれば負担軽減/小さな改善の積み重ねが大きな差に(マラソン例)/早期フィードバックで目標修正や柔軟対応が可能/上司は伴走し状況を見極める役割が重要/多くの企業は給与支給タイミングで評価期間設定/支給形態変化で評価スパンも短縮可能/短期評価は改善しやすく導入も現実的
人事の視点で街を歩くという発想/職業柄からくる“見てしまう癖”/商品陳列や店員の接客から店舗マネジメントを推測/バーコードの読みやすさや棚の構造まで見る職業病/採用や教育方針の違いが店舗に与える影響/手順書やマニュアルの有無と従業員の裁量の関係/失敗時のフォロー対応から見えるマネジメントの力量/モチベーション維持とサービス品質のバランス/店員の雑談内容から感じる職場の健全性と一体感/チェーン店間での情報共有から見る自走力のある組織/日替わりメッセージなど、現場発信による一貫性づくり/マニュアル運用と自然体の接客を両立させる難しさ/「見る癖」がある人とない人の違いとその意味/街中の気づきを職場に活かす文化がある組織の理想/仕事とプライベートの境界に対するスタンスの違い/好きだからこそ気になってしまう仕事視点/気づきを共有できる職場こそが“良い職場”のバロメーター
時短社員を戦力化するマネジメント/短時間勤務者の評価と期待のギャップ/密度の高い成果を求める場合の給与設計/時間契約と裁量労働の違い/柔軟な働き方に対応できない企業の機会損失/時短勤務者の外部経験によるスキル向上の可能性/他の仕事や副業による相乗効果と経営的な利点/習熟度カーブが効かない仕事と向いている業務の切り分け/副業を“伏線”と捉える経営視点の重要性/業務委託型の働き方によるスキルの循環と企業へのメリット/パラレルキャリアを支える制度設計と経営者の度量/組織の勝負時と従業員の自由のバランス設計/個々の事情を理解したうえでの信頼と契約関係の構築/時短でも緊張感を持って職務を全うする意識/制度よりも関係性の設計が戦力化のカギになる
成果は出すが空気を悪くする人への対処法/空気を悪くする人の影響と組織の損失/人間関係の空気感と報酬価値の再評価/成果があっても全体の人件費効率を下げる可能性/定量評価されにくい損失の積算/目に見える成果だけで評価しない視点/同じ空間で働く弊害と距離感の設計/パフォーマンス維持と環境設計による悪影響回避/リモートワークの活用による摩擦の低減/排除よりも配置転換による解決の選択肢/スペシャリスト型ポジションや個別契約の可能性/日本と中国における職種別契約の違い/職託契約や業務委託の自由度と説明の重要性/エキスパート枠の制度設計の考え方/特性に合わせた雇用形態の多様化/属人化した組織の限界とコンサル業界の例/自立性の高い働き方とマネジメントの違い/成果を出すが協調性に欠ける人材の扱い方/住み分けと納得感を重視した人事設計の必要性/変化のための選択肢を知ることの重要性
同業他社との報酬競争とアップデートタイミング/独自市場での報酬設計の考え方と社員心理/会社成長段階と従業員との関係性変化が及ぼす報酬要件/年齢賃金カーブの前提とその限界/初任給引き上げ時のカーブ再設計ジレンマ/職務型・業績給へのシフトと頻度の最適化/外的要因(競合・最低賃金改定)と内的要因(事業変革・人材登場)による見直しポイント/毎年変わる業績連動報酬で自律的組織文化を育む方法/報酬設計サイクルが定着率・高パフォーマンス還元に与える影響
MVVの役割と期待効果/理念を評価制度に組み込むべきケースと不要なケースの見極め方/評価指標としての理念体現とその具体例/中小企業と大企業で異なる評価と理念連動の難易度/評価対象(処遇・配置・能力開発)への影響範囲/部門ごとに落とし込む“行動規範型”評価のすすめ/経営方針に合わせた評価設計のベストプラクティス/“遊び”を理念としたユニーク事例から学ぶ組織文化醸成/理念と事業多角化による相反リスクのマネジメント
朝型社員と夜型社員の共存/ABWやフレックス制度による時間配置の最適化/即時回答性が求められる業務と非同期コミュニケーションの使い分け/チャットツールを活用した時間差マネジメントの設計/上司が「揃えたがる」時間強制のリスクと組織的対応/予防的マネジメントによる非常事態回避の重要性/テクノロジーが可能にする見える化と管理過剰の落とし穴/親子GPS連携から考える「必要なときだけ」のチェック方法/仮眠・リズム調整で生産性を維持する工夫
女性管理職が会社にもたらす効果/管理職に占める女性比率と年齢・世代構成の変化/製造業 vs サービス業での受容度の違い/男性管理職とのコミュニケーションスタイル比較/ポジティブアクションの落とし穴と自己効力感/スタートアップでの性別意識の希薄さ/都市と地方で見られるジェンダー格差の実態/バイアスを削ぎ落とす能力主義の合理性/コミュニケーションを“武器”とする組織設計/女性管理職が生む好循環の事例共有/性別バランスが育む多様性と心理的安全性
面談を意味のある時間にするコツと設計/マネージャーと部下の1on1面談の定義と目的/問題発生時だけでなく定期的に面談を行う重要性/リモートワーク環境での変調察知の難しさ/適切な面談頻度とタイミングの見極め/上司の役割再定義:解決ではなく傾聴としての割り切り/「意味がない」面談の価値とたわいない会話の効用/個別面談の仕組み化による個人能力依存排除/コミュニケーションスタイルと相性の明示化/採用時にコミュニケーション方針を提示する意義/コミュニケーションを“武器”化する組織設計/合わない場合の早期離脱判断とチーム適性のオープン化
部下の「辞めたい」への向き合い方/退職希望の申し出は“ゲームオーバー”状態/役割上の視点では止めたくなるのが上司の性/止めるべきかどうかより“すでに遅い”と捉える視点/辞意表明=上司としての関係性の終点/普段からの対話・面談での布石が必要/納得して送り出す準備ができていない状態が露呈/「一緒に頑張ろう」が届かない段階での限界/退職代行が示す“信頼関係の崩壊”と非対話の壁/残る人への影響と組織内の感情処理の難しさ/「まだ成長の余地がある」は上司都合の幻想/“都合のいい辞め方”と“そうでない辞め方”/辞めた理由の良し悪しを判断しないスタンスが必要/離脱時の「納得できなさ」と未熟さの向き合い/退職理由が不明なケースにおける“心の消化不良”/個人としての寂しさと職務上の切り分け/退職理由を否定することで自己防衛しない/「あいつは合わなかった」的な自己肯定マインドの危険性/辞めた人への評価が組織文化を表す/“魅力がなかった”という事実をどう受け止めるか/辞めた後も関係を絶たない視点/一度離れても“再会”や“再雇用”の可能性を残す/離脱をネガティブにせず「別ルート」として捉える/辞める人を悪者にしない組織文化の構築/経営者自身の“未熟さ”が組織に投影される構造/自分の弱さを理解し、補う仕組みを設計する/No.2や補完人材を活かせる設計の重要性/違和感ある言動に対する“手放しサイン”を見逃さない/辞めた人の悪口を言い出したら危険信号/“懐の深さ”を前提にした組織設計が必要/ポジション設計・職務開発を事前に仕込んでおく意識/柔軟な組織図と動かせる余白の設計/経営者の性格が会社の組織構造に現れる/パッチを当ててくれる人材の重要性と関係維持/個人のキャラクターに依存しすぎない仕組み構築/「辞める」現象は仕組み改善のヒントである/離職を繰り返さないための“レジリエンス設計”/自己修復可能な組織文化のデザインを
部下の辞めたいを上司は止めるべきなのか/経験ベースでの引き止め事例の紹介/逃げの退職と前向きな退職の見極め/上司の役割と認識の偏りが判断に影響/過去の自分の引き止め経験への再考/社員の退職は本人の持ち物であり上司の介入には限界がある/論理的に外の選択肢が勝っている場合、引き止めは無意味/定期的な面談や関係性構築が引き止め以前に重要/退職代行は事実上の"ゲームオーバー"であり、交渉不能のサイン/辞める=否定ではなく、別の選択というだけの話/役割にとらわれず一人の人としての関係性を意識する必要/辞めることへの反応は相手の心情に応じて丁寧に行うべき/止められなかったことを失敗とは限らない/離れ方次第で今後の再縁や関係修復は可能/退職者を悪者扱いすることのリスクと再縁の可能性を潰す危険性/辞める本人の意志を尊重しつつ、関係の終わり方を丁寧に設計する重要性/辞めることを通して、上司側が問われる"マネジメントの質"/最終的には、上司がどれだけ部下の信頼に応えてきたかが問われる
パワハラにならない指導方法/ハラスメント撲滅の重要性と指導者の責任/被害者の実情とマネジメント手法の見直しの必要性/現代の指導には「強く言う」「やらせる」以外の手法が求められている/Z世代以降との価値観のギャップ/情報技術の進化に伴う業務密度の変化とプライバシーの喪失/チャットやメール、数値管理のツール活用による配慮不足への警鐘/便利なツールだけを享受し、配慮のアップデートを怠ることがハラスメントにつながる/マネジメントに必要なのは技術と共感/過去の価値観の押し付けは通用しない/成長や修正がしやすい今の環境を活かすべき/不要な叱責は避け、指摘は最小限で最大効果を/「絶対に外せない」部分だけを明確に伝える重要性/部下との信頼関係構築と普段からの対話の重要性/上司のマネジメント力が問われる時代/逆パワハラ(部下→上司)の現状と対応/納得感のない指示が逆襲を招く/指示の明確さ・適切なフォロー・責任の所在が上司の条件/上司自身の成長と対応力が求められる/一方的な言い方ではなく、双方向の対話と信頼が大前提/環境や世代の変化に応じた柔軟なマネジメントが必要/共存を前提とした職場づくりのすすめ/別角度からのハラスメント議論の必要性と今後の継続的対話の重要性
人事がいない会社の人事戦略/人事不在の組織における構造的課題/社長や総務が人事業務を兼務している現状/人事戦略の本質は「仕事を通じた社員の成長設計」/単なる労働力ではなく、成長と再投資を前提に人材を捉える視点/人材戦略を取り入れるかどうかが最初の分岐点/固定給や期待値の設計によって成長サイクルを起動/「任せる」ために配置・採用戦略が必要になる段階/自社の独自性を高める人材戦略の必要性/人材配置により生まれる会社の成長と顧客の期待感/社長一人の成長でまかなえなくなったタイミングが分岐点/人事担当の選任は、まず外部のコンサルタント活用が有効/未経験人材に任せるより、専門家と組んで内製化を目指す方が確実/社内の受け皿となる人材とのタッグで推進/相談段階では無料対応、提案以降が契約フェーズ/フルパッケージで導入するのではなく、段階的に仕組み化/会社フェーズに合わせて少しずつ進めるのが王道/自社に必要な制度を特定し、必要な分だけ導入/社長が人事を担うリスクと限界/人事分野の無資格性と属人的な難しさ/社員との本音のやりとりには第三者の介在が有効/小さな成功事例の積み重ねから仕組みに昇華していく/組織の限界を感じたら外部視点の導入が鍵/自社だけで抱えずにプロに相談しながら進める意識が重要
人材が定着する会社の共通点/定着=長期的な勤続/定着は必ずしも善ではなく状況による/長年変わらぬスタッフが作る安心感(例:お好み焼き屋、上海のサービスアパート)/お客様が「この人に会いたい」と思える関係性/従業員の変化が顧客にとっての寂しさ・不安につながる/顧客との接点や繋がりを意識した職場設計が定着に影響/お客様の期待に応えるスタッフへの信頼と愛着/商品・サービスへの誇りがスタッフのやりがいに繋がる/定着するスタッフは商品・サービスを背負う意識が強い/商品やサービスの質が落ちると定着していても意味がない/「定着=やりがい×誇り×環境」/利益や効率を優先しすぎると定着は難しい/スタッフが商品を進めたい理由を奪うと離職リスクが上がる/定着を支えるには商品やサービスの質の維持が前提/社員の成長と会社の成長が連動して報酬が上がる必要性/報酬がビジネス成長に比例しないと関係が破綻する/無形商材でも同様に定着とサービス品質の好循環が成立/人材投資は材料・設備と同等に重要/人材を守ることを前提に価格設計・事業再設計を行う必要/定着には一度離脱したら元に戻らないリスクがある/職場の居心地=人間関係の良さ×安心して通いたくなる空間/定着には良好な人間関係の構築が鍵/辞職理由の大半は人間関係/人事は少人数の職場でも必要/飲食に限らず、すべての企業が「人とサービス」を重視するべき