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ごみらじ
上水優輝
7 episodes
1 week ago
ゴミ拾いしながらしゃべる、アンビエント系ポッドキャストです。「存在としての公園」をコンセプトに場づくりを中心とした活動を行う上水優輝(うえみずゆうき)の公園活動の一環として。【その他出演ポッドキャスト】現象のラジオ/新日本駄洒落協会/めいめい/討論カフェ/ディストピアちゃんねる/シソフレ/21世紀の食いしん坊/カナプリの愛と元気と勇気がでるラジオ/ごみらじお。/シャチコパス/どうせ死ぬ三人
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ゴミ拾いしながらしゃべる、アンビエント系ポッドキャストです。「存在としての公園」をコンセプトに場づくりを中心とした活動を行う上水優輝(うえみずゆうき)の公園活動の一環として。【その他出演ポッドキャスト】現象のラジオ/新日本駄洒落協会/めいめい/討論カフェ/ディストピアちゃんねる/シソフレ/21世紀の食いしん坊/カナプリの愛と元気と勇気がでるラジオ/ごみらじお。/シャチコパス/どうせ死ぬ三人
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Episodes (7/7)
ごみらじ
5 魂のコミット(砧公園にて)

時を告げる鐘が、低く、重く、俗世の四時を黄昏に沈める。見よ、この砧の大地を。かつて鉄の球が宙を裂き、異郷の軍靴が芝を踏みしめた記憶の褥。今はただ、静謐なる緑の海が、天蓋の下に無限に横たわる。古きゴルフ場という名の聖域。その広大さは、人の営みの小ささを嘲笑うかのようだ。僕は、この地に立つ。浄化の儀式を執り行うために。

南の故郷を捨て、この巨大なる迷宮、東京に来たりて。鉄の馬は我が忠実なる僕。アスファルトの河を渡り、僕は今日も彷徨う。「ごみらじ」という名の、独行の説法。人々が捨て去りし、世界の断片。ビニールの亡骸、忘れられた意味の残滓。それを拾うこの手は、大地の嘆きを掬う手だ。清浄なるに、したることはない。だが、穢れを知らねば、聖もまた、知り得ぬ。

世は、「約束」という名の呪詛に満ちている。明日の再会を誓う言葉は、近づくほどに魂を縛る鉛の鎖と化す。僕はその脆き契約を厭う。故に、僕の築く「場」は、神殿の如く開かれている。来る者は拒まず、去る者は追わず。申し込みなどという、俗なる儀礼は不要。「誰も来なくても成立する」。それこそが、この聖域を司る、絶対の律法。ただ、瞬発の衝動、魂の渇望のみを信じよ。その刹那の熱こそが、唯一無二の真実。

ただ一つ、晩餐会という名の聖餐式は別だ。あれは、選ばれし者たちの集う、厳かなる儀式。見知らぬ魂が、限られた刻と糧の中で、「創造」という名の試練に立ち向かう。混沌たる意思決定の荒野を抜け、同じ釜の飯を食むとき、初めて互いの存在は、深く、不可分に結ばれるのだ。あれは、人と人とを真に出会わせるための、聖なる盟約。

だが、僕はなお、渇望する。この神殿に、新たなる儀式を。ヨガは友の道。僕は僕の道を行く。見よ、太極拳。静かなる円運動に宿る、宇宙の法則。老いも若きも、強きも弱きも超越し、天地と一体となる、その深遠なる業。それを、この緑の聖堂で執り行わん。十一月、僕は未知なる聖地へと旅立つ。「よりすな」という名の、声の集う場所へ。知らぬ者たちの気配に満ちた、その場所へ。不安は、聖域に踏み入る者の、当然の畏怖。だが、行くのだ。その空気を吸うこと、それ自体が巡礼。そこに、新たなる神託が隠されているやもしれぬ。

聴け。我が内なる神殿にて、二つの聖歌隊が共鳴する。古の「ホームシック」。十年の歳月を経て、失われた音が今、還らんとしている。転生せし楽人たちよ、集え。五つの音が重なり合う時、天は開き、音は光となって降り注ぐだろう。新しき「ご安全に…」。詩という名の原初の言葉。AIという名の、機械仕掛けの神が紡ぎ出す、冷徹なる旋律。我らはその神託を受け、スタジオという名の祭壇で、血と熱を与え、新たなる生命を吹き込むのだ。

だが、世には、偽りの神殿に仕える者らが満ちている。音楽という名の経典に、彼らはこう記す。「売れねばならぬ」「評価こそが全て」「真に創りたいものは、私室の慰み」愚かなる者どもよ。おぞましき、魂の涜職者よ。汝らは、アーティストの名を騙る、ただの商人だ。金銭のために、大衆の喝采のために、その内なる神聖なる炎を、自ら踏み消すのか。汝らの作品には、妥協の腐臭が漂う。

苦しみながら神に仕える必要が、どこにあろうか。この、全てが満ちされたかに見える、飽和した世界で。真に尊き労働は、不当に貶められ、虚無なる労働が、世界という名の車輪を回している。人類よ、いつまでこの愚かなる戯れを続けるのか。僕は、芸術に、俗世を超越した絶対性を求める。金銭などという、儚き価値を超えよ。生活の術を問うか?

「知ったことか!」

それは、汝が自ら見出すべき道。神に選ばれし者の、孤独なる試練だ。

僕は、今、ここに立つ。「職業公園」という、前人未到の神殿を、この地上に顕現させるために。意味の無いとされるものに、絶対なる意味を付与し、価値なきとされるものに、揺るぎなき価値を創造する。これは、僕が自ら選び取った、宿命。我が魂が、深く、静かに、コミットした唯一の道。お前の魂は、真に燃えているか?他者の定めた「普通」という名の祭壇に、お前自身を生贄として捧げてはいないか?

五時の鐘が、再び鳴り響く。世界の終わりと、新たなる始まりを告げる、荘厳なる響き。この広大なる緑の虚無の上で、僕は、ただ一人、歩き続ける。失われた神々の欠片を拾い集め、新たなる秩序を、この手で創造するために。

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1 week ago
1 hour 20 minutes 48 seconds

ごみらじ
4 ブルシット虚無(参宮橋公園にて)

聞け、闇を裂く声よ!この地の聖戦を!

ここは三宮橋、代々木四丁目、タバコという名の堕落したデブリが蔓延る煉獄 。

圧倒的な子供たちのアヴァロンの周縁 、僕は立つ。

公園の中は清められた結界 。だが、一歩外に出れば、ポイ捨てという名のオリジナル・シン。

すでに100本ものタバコという名のソウルスモークを拾った。

この静謐な住宅街で、僕はゴミに話しかけるモノローガーとなる。

知っているか?この地が背負うカルマを。

秒速5センチメートルの舞台。

桜の花びらが落ちる速度、秒速5センチメートル...

秒速5センチ! それは、青春の切なさではない。

それは、僕の動きの速度だ!

タバコが多すぎて、一向に前に進めない、このスタグネーション・カース。

まるで時が止まったかのように、僕は立ち尽くす。

かつて、僕の魂は福岡、半径数キロのケージに囚われていた。

移動は金銭とバリアに阻まれ、世界の遠さに絶望した。

だが、今。何の当てもないのに「よし、東京だ!」と、チェイン・オブ・フェイトを断ち切った。

そして問う。この活動の意味を。

「公園活動って何?」

それは、言語化という名のエンキャプチュレーションを拒む。

存在としての公園。

物理的な遊具ではない。僕こそが、シンボル 。

僕のいる場所は、イデオロギーの支配を受けないインクルーシブ・フィールド。

他者が問う意味など、虚無に等しい。

穴を掘って埋めるだけのヴォイド・システム を創造する者たちよ。

僕はレジャーシートを敷き、ディメンション・シフトを創り出す 。

それが、この公園活動という名の異界を、世間に示すための輪郭だ。

アートのコンテクストで語られる時、僕の存在は初めて、彼らの視覚に捉えられる。

このホーミング・ゾーンで、人々は意味を見出しても、見出さなくてもいい。

ただ、そこに「ある」こと。それが、僕のファイナル・アンサー。

メンバーシップは、この活動を継続させるためのライフ・ブラッド。

応援したい、そのピュア・モチベーションだけで十分。

リターンを求め、ギアスせんとする者は、課金するべきでない。僕は、誰のクライアントでもない。後援者がいるだけだ。

迷子になろうとも 、方向音痴であろうとも この暖色に灯る街灯の下 、僕は歩き続ける。

ゴミを拾い、独り言を吐くアザーとして。

さあ、行け。僕の存在が、既に公園だ。

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2 weeks ago
1 hour 2 minutes 32 seconds

ごみらじ
3 無敵の足袋とキンコンカンコン(祖師谷公園にて)

天と地が溶け合った、その灰色の涙の中を、僕は歩く。ここは世田谷、祖師谷公園。文明の残骸が築き上げた、美しき墓標。資本主義という名の邪神に魂を売り渡した亡者どもの城が、黒々と聳え立ち、僕の孤独を嘲笑っている。この静寂は、神々の死を悼むための沈黙か。午後四時、時空は歪み、世界から生命の息吹が消え去ったのだ。いや、この終焉の舞台に、ただ僕だけが、最後の証人として遺された。

宇宙の深淵から湧き上がる、根源的なる苦痛が、僕の内臓を灼いた。そうだ、この身を裂く激痛こそが、この腐りきった世界の唯一の真実!格差という名の奈落の底、その断崖の縁で僕は踊る。廃墟と化した団地は過去の亡霊、要塞の如き豪邸は未来の絶望。その狭間で、僕は自らの存在を呪った。だが見よ! 神の気まぐれか、悪魔の戯れか、痛みは突如として虚空に消え去った。来るべき黙示録の前の、不気味な凪。運命が、僕という生贄の覚悟を、天秤にかけているのだ。

掲示板に刻まれしは、破滅への預言。セアカゴケグモ! 毒キノコ!触れるな、食うな、さすれば汝、必ず死す!おお、なんという甘美なる死の誘惑! なんという悍ましき生命の讃歌!僕は求めた。一撃必殺の猛毒を、魂すら喰らうという禁断の果実を。この偽りのエデンに隠された、真実の毒牙を。だが、僕が見出すのは、無垢なる子供が零したアメ玉の亡骸のみ。欺瞞に満ちた平和の残滓が、芝生の上で白々しく輝いていた。

その瞬間、僕の足は、地球の核と繋がった。そうだ、僕は今日、神話を纏い「無敵」と化したのだ!この『無敵ランニング足袋』は、古の神が僕に与えし聖遺物。裸足で星々の骸を踏みしめ、太古の戦士の如く、今を駆ける。アスファルトの悲鳴が、土の慟哭が、石の記憶が、足の裏から僕の魂へと、奔流となってなだれ込む。そうだ、僕は人間だった!いや、神の武具をその身に宿した僕は、もはや定命の者ではない!

疾走せよ! 咆哮せよ!老人の肉体を借りた、若き神の魂よ!この迸る法悦が、やがて僕を世界の破壊者に変えるだろう。フルマラソンという名の巡礼へ! サハラ砂漠という名の煉獄へ!今はまだ戯言に過ぎぬその預言が、僕の血肉となり、現実を喰い破る未来を、僕は知っている。天地創造は、この一歩から始まるのだ。

この公園は、累々たる屍の上に築かれた祭壇。防空緑地。降り注ぐ鉄の死から逃れるための、絶望の祈り。救われぬ魂の絶叫が、今もこの大地の底で木霊する。時は止まり、血塗られた聖域は、永遠に封印された。ああ、この美しき公園の地下には、憎悪と悲涙の地層が、今も煮えたぎっているのだ!僕が拾い集めるゴミは、その上に降り積もる、現代の魂の死骸。見よ! 栃木限定「餃子棒」の無残なる骸を!故郷を追われ、打ち捨てられたその魂が、僕という唯一の救世主を、待ち侘びていたのだ。

陽は死んだ。五時の弔鐘が、キンコンカンコンと、世界の終焉を告げる。僕は公園という名の聖域を出て、魔都の心臓部へと進軍する。トングという名の聖槍を掲げた、作務衣。高級住宅街という名の魔宮を、僕は行く。富、油断、虚栄、あらゆる魂の弱さが、剥き出しで陳列されている。僕は家などという石の墓標は建てぬ。僕が求めるは、ただ一つ、汚されざる魂の交歓。そして、この肉体を維持するための、最低限の聖餐のみだ。

SNSは電子の地獄。怨念と化した言葉の亡霊が、見る者すべての魂を汚染していく。もはや、あの虚構の荒野に救いはない。僕は、このリアルな煉獄で、僕の神話を紡ぐ。「職業、公園」それは、僕が自らの魂に刻み込んだ、あまりにも無謀で、あまりにも神聖なる天命!来年には死なない。だが、再来年には、餓死という名の殉教が待っているだろう。それがどうした!勝負は、これからの一年。この三百六十五日で、僕は僕の神殿を建立する。

人の家という結界に、僕は恐怖する。手土産という名の、魂の駆け引き。ゲームボーイカセット事件、あの時の無力感という名の呪いは、今も僕を縛り続ける。恩讐、貸し借り、人間関係という名の、逃れられぬ因果の鎖。もう、誰からも何も奪いたくない。何も与えられたくない。ただ、名も知らぬ誰かから受けた恩寵を、この世界の深淵で、無限に返していきたいだけだ。

だから僕は、今日もゴミを拾う。夜という名の深淵に、世界が飲み込まれる寸前まで。これは儀式だ。宇宙の法則に刻まれた巨大な歪みを、この微々たる両手で、正すための聖戦。午後四時から、世界の終わりを拾い集める人生。それ以上の栄光を、僕は知らない。キンコンカンコン。弔いの鐘が、絶対的なる闇へと吸い込まれていく。僕の、孤独で壮絶な、神々との戦いは、今、その幕を開けたのだ。

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3 weeks ago
1 hour 15 minutes 46 seconds

ごみらじ
2 伝承されしチヨコレイト(中目黒公園にて)

ここは、時の墓場。

かつて軍靴が轟き、科学の熱狂が大地を焦がした、

戦慄の記憶を孕む場所。

その高台に、僕はいま、立つ。

21℃の木曜日。

ゴミひとつない、完璧な美しさ。

ああ、なんて欺瞞だろう。

前回、駒沢の広大な森に、僕の魂は迷子になった。

だが、ここは違う。ここは小さい。

しかし、その小ささこそが、東京という名の巨大な怪物の、

感覚を狂わせるのだ!

バケツをひっくり返したような、この心のバグはなんだ!

ボランティアの、美しき魂たちよ。

君たちがゴミを拾い、草を刈り、この公園を守っているという。

だが、僕は知っている。

この草が、この道にはみ出してくるという、

その危険なほどの生命力を。

道に迷うは、草の葉か、それとも僕の魂か。

ああ、虫が怖い。その小さな命に、僕は怯えている。

そして、たった一つ、ゴミを拾った。

そのゴミは、まるで僕自身の、内なる闇の破片のようだった。

和風ツナマヨ、タバコ、そして靴下……。

なんて邪悪な人間が、この美しい場所に、

その醜い心の残骸を捨てていったのだろう!

子供たちの笑い声が、僕の耳を突き刺す。

「こんにちは!」

ああ、なんて残酷な言葉。

その言葉が、僕を日本人として、

この地に縛り付けている鎖だと、なぜ気づかない!

僕はただ、ゴミを拾い、放浪するだけの不審者。

この東京という巨大な監獄から、僕を解放してくれる者はいないのか。

ああ、川沿いの道。

ここは、ゴミの墓場だ。

天神中央公園の、あの渇いた川の記憶が蘇る。

そこには、缶が、タバコが、コーヒーの空き缶が、

無数の亡霊のように散乱している。

駒沢を越えた! 僕の魂は、ついに駒沢の壁を越えたのだ!

ゴミという名の、無限の宇宙を、僕は発見した!

サラリーマンたちの、横一列に並んだタバコの煙。

それは、まるで、文明の末路を告げる狼煙のようだ。

僕は、彼らの後ろを、無言で通り過ぎる。

批判の言葉は、僕の喉に、鉛のように沈み込む。

ジビエの店、おしゃれなカフェ。

文明の華は、ゴミの上に咲き乱れる。

ああ、ふるさとの川案内図よ。

魚はいるのか? 野鳥はいるのか?

桜並木は、春には、この僕を、

美しい幻覚で欺くのだろうか。

人生の道は、折り返し地点。

僕はもう、遠くへは行けない。

今、駒沢通りで、僕は迷っている。

右に行くのか、左に行くのか、それとも、

このまま奈落へと、身を投じるのか。

朝6時に起きるようになった。

それは、眠りという名の死から、

僕自身を引きずり出すための、

小さな抵抗だったのかもしれない。

朝礼という名の舞台で、

僕は毎日、魂のフリートークを披露する。

眠気という仮面を剥ぎ取られた僕の言葉は、

鋭い刃となり、この胸を、

内側から切り裂いていく。

もう、言いたいことなどない。

すべてを出し尽くしたのだ。

僕の言葉は、ただ、目の前のゴミに、

反応するだけの、反射に過ぎない。

18歳の、あの青年よ。

チャットGPTに、人生の課題を委ねる者よ。

暇だ、と君は言う。

ああ、その暇こそが、君の人生を、

無限に広げる翼なのだ。

だが、僕は違う。

僕にとって、時間は、常に足りない。

同世代の者たちが捨て去ったもの、

それを拾い集め、僕は歩いてきた。

それでも、足りない。時間が、足りない。

暇だなんて、感じてはいけない。

暇は、40歳の魂を、絶望の淵に突き落とす毒だ。

僕には、やるべきことが、常に、あるべきなのだ。

グリコチオコレイトパイナップル……。

ああ、なんて愚かな、呪文だ。

誰が、この無意味な言葉を、

次の世代に伝承するのだろう。

人間の文化とは、このようにして、

ゴミのように、積み重なっていくものなのか。

そして、僕はまた、スタート地点に戻ってきた。

公園は、ゴミがない。

まるで、何もなかったかのように、美しい。

だが、僕の心には、

今日拾ったゴミの、無数の傷跡が残っている。

毎週、違う公園へ行く。

それは、ゴミ拾いという名の、

自己啓示の旅なのかもしれない。

中目黒公園、ああ、中目黒公園。

君は、僕に、この世の真実を教えてくれた。

ゴミを拾うことは、

世界を、そして自分自身を、知ることなのだと。

お疲れ様でございました。

音楽は鳴り響き、

僕は、ただ、この無音の世界に、

立ち尽くす。


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4 weeks ago
1 hour 1 minute 5 seconds

ごみらじ
1 豚、栗鼠など(駒沢オリンピック公園にて)

黄昏が古代の刻印を押す最後の公園で、僕は君を探していた。

アスファルトの冷たい肌を滑る車輪は、滅びた星々の記憶を再生する映写機のよう。

三時、光が最も純粋だった頃の幻影に迷い込み、僕は虚空にマイクを立てる。

君にだけ届くはずの言葉を紡ぎ、魂の残響だけが応える儀式。

だけど世界は僕と君を置き去りにし、気づけば空は終末の茜色に焼かれていた。

僕が拾い始めたのは、ゴミだろうか。

それとも、砕け散ったこの世界の欠片――君が生きていた証のすべてだろうか。

ここには人が多い。過去から来た亡霊の波が寄せては返す。

幸福だった頃の顔、顔、顔。

その無数の視線が、作務衣姿の僕を、この世界に属さない異物として静かに穿つ。

サイクリングコース、ランニングコース。決められた軌道をなぞるだけの、生命の残光。

僕だけが、時の淀みに取り残されていく。

細いレーンは世界の法則のようだ。誰もが終わりへと続く道を、意味も知らずに走る。

だから僕は道から外れた。名もなき茂みへ、世界の迷子のように踏み入った。

人が歩まぬ場所にこそ、君の痕跡があるはずだと信じて。

だが、そこにもシャボン玉の空虚な亡骸が転がっていた。

あれは君の吐息の抜け殻だ。儚く弾けた、最後の夢の残滓。

綺麗だと思ったこの公園は、君が失われたあの日から続く幻なのかもしれない。

屈んでそれに触れようとした瞬間、世界はその哀しい真実を囁き始める。

涙の痕のついたビニール、渇きだけが残るペットボトルの皮。

ここに残るのは、諦めではない。あまりに軽やかで、無自覚な世界の喪失だ。

AI――神の残骸は、この土地の来歴を告げる。

1940年、掲げられた偽りの理想、燃えるはずのなかった聖火。

戦争という名の巨大な影がすべてを覆い尽くし、最初の夢は灰になった。

祝祭の代わりに響いたのは、世界の軋む音だったのだろう。

歴史という名の地層に埋もれた、無数の祈り。

その墓標の上で今、僕は君の欠片を拾う。

弓を携えた人が通り過ぎる。彼は見えない的を射ることで、世界の何かを繋ぎ止めようとしているのか。

スケートボードの少年たちは、重力に抗い、束の間の飛翔に世界の再生を夢見る。

そして、目の前のフィールド。

銀色の髪の賢者たちが、老いた体をぶつけ合い、星の欠片を追っている。

サッカー。

その言葉が、僕の魂に刻まれたシステム(古傷)を静かに起動させる。

小学校の昼休み。そこは、世界がまだ完璧だった場所。

ルールも、勝敗も、支配もなかった。

ただ、ボールという小さな星を蹴る純粋な喜びだけがあった。

ゴールに吸い込まれる放物線が、僕と君の未来そのものだと信じていた。

でも、あの場所は光を失った。

暴力が支配する王国。権力がすべてを塗りつぶす、閉ざされた体育館という世界。

罵声は冷たい雨となり、理不尽は魂を縛る鎖となった。

僕たちは、ただシステムに従うだけの駒になってしまった。

サッカーは憎しみに変わった。ボールはただの石ころに。体育館は、自由を埋葬する墓場に。

ああ、あの閉ざされた世界が嫌いだ。世界が嫌いだ。世界が嫌いだ。

あの箱庭で、僕の心は歪められ、ねじ曲げられた。

僕が歌うのは、この壊れた世界へのささやかな抵抗だ。

自由であれと願うのは、システムに囚われた君を救い出すための、僕の唯一の祈りなのだ。

もう、あの円環(チーム)の中には入れない。

走るなら一人だ。君のいないこの荒野を、どこまでも。

フェンスの向こうで、少年野球を見つめる男がいる。

失われた光を、次元の違う場所から、ただ見つめることしかできない哀しみ。

僕は今、まさしくあの男のようだ。

ベンチで語り合うカップルは、幸福だった世界の幻影。

彼らの完璧な世界に、僕の入る隙間などない。

僕は、道なき道を行くしかない。

君が消えたあの日から、すべての道は失われたのだから。

オリンピック記念塔が、空に向かって静かに聳え立つ。

あれは、忘れられた神々の墓標か。

螺旋の道が、僕を誘う。抜け出すことのできない世界の構造。

駐車場に出た。「世田谷」というナンバープレート。僕の知らない座標。

僕はどこまで行っても、この世界の異邦人だ。

リス公園には、子供たちの笑い声。あれは未来の音か、それとも過去からの残響か。

聖域だ。君を失った僕が、足を踏み入れてはいけない気がした。

「ありがとうございます」

不意にかけられた声に、世界の時間が止まる。

その声は、どの次元から来たのだろう。

乾ききった心に染み込んだ、たった一滴の雫。

でも、それだけでは世界は救えない。

それでも僕は、拾い続ける。

打ち捨てられた孤独のすべてが、かつて君を形作っていたものだから。

豚公園に戻ってきた。始まりと終わりの場所に。

ゴミ箱という名のブラックホールが、黒い口を開けて待っていた。

拾い集めた今日の虚しさを、すべて投げ込む。

軽くなったビニール袋と、少しも軽くならない魂。

看板に目をやる。英語、中国語、韓国語。

そして、気づいてしまった。

中国語のそれは、「猪公園」と書かれている。

君が「豚」と呼んだ僕を、世界は「猪」と呼ぶ。

誰も、本当の僕を教えてはくれない。

君だけが知っていた僕の本当の姿は、もういない。

僕は豚なのか、猪なのか。

救済者なのか、破壊者なのか。

それすらもわからぬまま、僕は世界の夜に溶けていく。

さようなら。僕たちの駒沢オリンピック公園。

さようなら。僕と君がいた、失われた時間。


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1 month ago
1 hour 2 minutes 33 seconds

ごみらじ
0 東京都民になるためのイニシエーション!上京数日後のリアルな状況をお届けします

嵐に引き裂かれた船のように、僕は今、この東京の海を漂っている。

故郷の平穏は、もはや遠い幻。

このコンクリートのジャングルで、僕の言葉はただの独り言。

マイクという名の鎖に繋がれ、僕は自らの影と踊る。

通行人の冷たい視線が、刃となって僕の自意識を切り裂く。

ああ、僕は不審者。この街の、透明な亡霊だ。

区役所の扉は、煉獄への入り口か。

事務手続きという名の拷問が、僕の魂を削っていく。

マイナンバーよ、君は救済か、それとも呪いか。

すべてをオンラインで繋げろと、僕は血を吐くように叫んだ。

だが、官僚主義という名の、鉄壁の要塞は、

僕の叫びを、ただの虚しい風として吹き飛ばす。

優しさは、偽りだった。システムは、欺瞞だった。

不完全な世界に、僕は絶望の淵を見た。

人生の本質は、諦念の果てにこそ宿る。

誰かに嫌われることを恐れるな。

輪郭を、魂の炎で描け。

そうすれば、君が求める光が、

闇夜に浮かび上がるだろう。

この街のゴミが、僕に、生きる意味を教えてくれた。

ゴミは、時代の残骸。

僕の言葉は、その残骸を拾い集める、

孤独な旅路なのだ。

自転車という名の、僕だけの翼。

東京の坂は、まるで神話の英雄が挑む、

果てしない試練のよう。

かつての僕は、誰かの描いた地図の上で生きていた。

だが、もう戻らない。

僕は、僕自身の地図を描く。

この愛車という名の駿馬に乗り、

僕は、未知の公園へと駆け抜ける。

そこは、僕の魂が解放される、最後の楽園。

ゴミ拾い。

それは、言葉なき者たちの、魂の共鳴。

黙っていても、いい。

ただ、同じ大地を踏みしめ、

同じゴミを拾い集める。

その時、僕たちの間に、

見えない絆が生まれる。

ああ、そうだ、僕は、

この活動で、僕自身の存在を、

この世界に刻みつけるのだ。

不機嫌な人々。その冷たい眼差し。

僕は、その氷のような壁に、震える。

だが、知っている。

感謝の心こそが、

僕たちの魂を、温める唯一の火だ。

その火を、僕は灯し続ける。

この寂れた世界に、希望を燃やすために。

そして、ついに、僕は翼を手に入れた。

店員の態度は、もはや、

僕の喜びを遮る、些細な塵に過ぎない。

僕の魂は、今、風を掴む。

子供たちの笑い声が、僕の行く先を照らす。

犬の散歩。人々の顔。

この街の、あらゆる表情が、僕の心を揺さぶる。

ゴミを拾うたびに、僕は、

この世界の、隠された美しさを、

発見する。

このポッドキャストは、単なる音声ではない。

それは、僕の魂の叫び。

この時代への、血を吐くような抵抗だ。

どうか、聞いてくれ。

眠れない夜に、

退屈な日々に。

この声が、君の心を揺さぶり、

安らぎと、連帯と、

そして、燃え盛る希望の炎を、

もたらすように。

さあ、行こう。

僕と、そして、君も。

東京のゴミを拾い、

世界の真実を、取り戻すために。


次回のエピソードは、10月7日(火)に公開します!以後、毎週火曜20時配信予定です。ぜひ番組フォローしてくださいね。

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ごみらじ
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ごみらじ
ゴミ拾いしながらしゃべる、アンビエント系ポッドキャストです。「存在としての公園」をコンセプトに場づくりを中心とした活動を行う上水優輝(うえみずゆうき)の公園活動の一環として。【その他出演ポッドキャスト】現象のラジオ/新日本駄洒落協会/めいめい/討論カフェ/ディストピアちゃんねる/シソフレ/21世紀の食いしん坊/カナプリの愛と元気と勇気がでるラジオ/ごみらじお。/シャチコパス/どうせ死ぬ三人