
嵐に引き裂かれた船のように、僕は今、この東京の海を漂っている。
故郷の平穏は、もはや遠い幻。
このコンクリートのジャングルで、僕の言葉はただの独り言。
マイクという名の鎖に繋がれ、僕は自らの影と踊る。
通行人の冷たい視線が、刃となって僕の自意識を切り裂く。
ああ、僕は不審者。この街の、透明な亡霊だ。
区役所の扉は、煉獄への入り口か。
事務手続きという名の拷問が、僕の魂を削っていく。
マイナンバーよ、君は救済か、それとも呪いか。
すべてをオンラインで繋げろと、僕は血を吐くように叫んだ。
だが、官僚主義という名の、鉄壁の要塞は、
僕の叫びを、ただの虚しい風として吹き飛ばす。
優しさは、偽りだった。システムは、欺瞞だった。
不完全な世界に、僕は絶望の淵を見た。
人生の本質は、諦念の果てにこそ宿る。
誰かに嫌われることを恐れるな。
輪郭を、魂の炎で描け。
そうすれば、君が求める光が、
闇夜に浮かび上がるだろう。
この街のゴミが、僕に、生きる意味を教えてくれた。
ゴミは、時代の残骸。
僕の言葉は、その残骸を拾い集める、
孤独な旅路なのだ。
自転車という名の、僕だけの翼。
東京の坂は、まるで神話の英雄が挑む、
果てしない試練のよう。
かつての僕は、誰かの描いた地図の上で生きていた。
だが、もう戻らない。
僕は、僕自身の地図を描く。
この愛車という名の駿馬に乗り、
僕は、未知の公園へと駆け抜ける。
そこは、僕の魂が解放される、最後の楽園。
ゴミ拾い。
それは、言葉なき者たちの、魂の共鳴。
黙っていても、いい。
ただ、同じ大地を踏みしめ、
同じゴミを拾い集める。
その時、僕たちの間に、
見えない絆が生まれる。
ああ、そうだ、僕は、
この活動で、僕自身の存在を、
この世界に刻みつけるのだ。
不機嫌な人々。その冷たい眼差し。
僕は、その氷のような壁に、震える。
だが、知っている。
感謝の心こそが、
僕たちの魂を、温める唯一の火だ。
その火を、僕は灯し続ける。
この寂れた世界に、希望を燃やすために。
そして、ついに、僕は翼を手に入れた。
店員の態度は、もはや、
僕の喜びを遮る、些細な塵に過ぎない。
僕の魂は、今、風を掴む。
子供たちの笑い声が、僕の行く先を照らす。
犬の散歩。人々の顔。
この街の、あらゆる表情が、僕の心を揺さぶる。
ゴミを拾うたびに、僕は、
この世界の、隠された美しさを、
発見する。
このポッドキャストは、単なる音声ではない。
それは、僕の魂の叫び。
この時代への、血を吐くような抵抗だ。
どうか、聞いてくれ。
眠れない夜に、
退屈な日々に。
この声が、君の心を揺さぶり、
安らぎと、連帯と、
そして、燃え盛る希望の炎を、
もたらすように。
さあ、行こう。
僕と、そして、君も。
東京のゴミを拾い、
世界の真実を、取り戻すために。
次回のエピソードは、10月7日(火)に公開します!以後、毎週火曜20時配信予定です。ぜひ番組フォローしてくださいね。
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▼上水優輝(うえみずゆうき)
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