選挙戦までの7週間を描いた回で、ぜひ本編をご覧いただきたい回です。◯ケビンとゾーイ性的虐待のサバイバーが人間関係を築く際、トラウマの後遺症による信頼感の欠如、親密さへの恐怖といった課題に直面することがあります。過去の傷をケビンに打ち明けることができたゾーイ。これから、ケビンと関係を深めていくことができるのでしょうか。◯ランダルとベス選挙に集中しすぎて家庭が疎かになっているランダルを見かねたベス。寝室から追い出し、夫婦は冷却期間を設けます。神父の言葉をきっかけに、後悔なく人生の終わりの日を迎えるには、どうありたいかを自問するランダル。選挙を差し置いて、家路につき、夫婦関係は好転します。◯ケイトとトビー妊娠期間の2人は子供部屋を作り始めます。トビーの大事な思い出のおもちゃを捨ててしまう、というエラーがありましたが、ケイトは、子供にとって渡せるものは、物理的な物ではない、自分たちこそが子供にとって重要だと言います。【お便りはコチラから】https://forms.gle/XqDH45R214FPsFpa7【That was us 米国版ポッドキャスト】 https://youtube.com/@ThatWasUs?si=cDWfnkqxpM-8IcAv【NPO法人日本家族関係・人間関係サポート協会HP】https://famirela.com/【医療的ケア児ママの子育てブログ】https://shihoppi.com
現代のケビンは、ベトナムで何があったのか、過去の真相を知ることへ執着します。徹底的に自ら課した任務を遂行しようとするジャック、ケビン、ランダルの性質が印象的に描かれる回です。長期間にわたる選挙戦の裏では、家族にどんな影響があるのでしょうか。◯家族といえどもニックをclean(脱薬物)にしたいジャック。一方で、戦地での辛すぎる状況に耐えられず、numb(感覚を麻痺させた状態)でいたいニック。ジャックは、弱虫な幼き日のニックを見ているのでしょうか。ニックの自立を妨げることにはならないでしょうか。◯妊娠出産と働き方流産をする可能性を恐れ、性別を聞けないケイト。矛盾しますが、だからといって、何もせず安静に過ごす、なんてできません。仕事に邁進して、妊娠期間を過ごすことを望みます。◯ワークライフバランス重い悩みを打ち明けたテスへ間髪入れず力強く愛情表現をする夫婦は健在。しかし、ランダルが出馬のため、2拠点生活を続けているので、家庭にしわよせが。ベスは、もう夫を応援できないと根を上げます。【お便りはコチラから】https://forms.gle/XqDH45R214FPsFpa7【That was us 米国版ポッドキャスト】 https://youtube.com/@ThatWasUs?si=cDWfnkqxpM-8IcAv【NPO法人日本家族関係・人間関係サポート協会HP】https://famirela.com/【医療的ケア児ママの子育てブログ】https://shihoppi.com
さまざまなかたちの収穫感謝祭
① 離婚後のミゲルを受け入れるジャックとレベッカの家族団欒の収穫感謝祭
② 後妻を連れて訪れる収穫感謝祭
③ 祖父母・親・子3世代で過ごす賑やかな収穫感謝祭
④ 会えない実母への思いを巡らすデジャの収穫感謝祭
⑤ 衛生兵ニックに訪れる戦地での収穫感謝祭 ⑥ 家族のいない者同士が集う収穫感謝祭
戦地で人間不信に陥るニックのエピソードは衝撃的でした。一方で、全てを失った後に、再び仲間を信じ、共に歩もうとするジェシーとウィリアムの時間は穏やかで温かさに満ちていました。
今回特に印象的だったのは、ミゲルのエピソードです。離婚後、彼は、長年にわたり再三子供達に会うことを希望していましたが、共同親権は形がい化して疎遠になり、再会した実子(特に息子)からは敵意を向けられ悪態をつかれます。再婚への理解と敬意を求めるミゲルの姿から、パートナーシップのあり方について多くを学びました。そして同時に、「片親疎外」というテーマについても考えさせられました。
キーワード:
片親疎外(Parental Alienation):片方の親(主に同居親)の心理的操作によって、子供がもう片方の親(主に別居親)から疎遠になってしまう状態。
映画「クレーマー・クレーマー」(1979年)、ワークライフバランス、性的役割分担、共同養育、共同親権、引き離し
Everyone starts off as an essential stranger. Seemingly haphazard interactions of people organize to create purpose and meaning and connection.
人はみな、はじめはただの他人同士。一見すると偶然にみえる出会いの重なりが、やがて目的や意味、そして繋がりを形づくっていく。
(ランダルの大学入学エッセイ(課題文)より抜粋)
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夢を掴むためLAへ向かうレベッカと、その旅に付き添うジャック。ベトナムへ向かうケビンと、同行するゾーイ。2つの旅はいずれも、片方が深いトラウマを抱え、もう片方は心の距離を縮められないもどかしさや疎外感を抱いています。互いに向き合い、関係を築いていこうとする2組の姿が描かれます。
キーワード:
戦争トラウマ、戦争神経症、サバイバーズギルト、ポリヴェーガル理論、闘争(Fight)、逃走(Flight)、凍りつき(Freeze)、解離的健忘、PTSDと記憶、海馬、安全基地の希求、自己保護、トラウマ・インフォームド・ケア(TIC)、身体性
戦争トラウマ:戦争に伴う過酷なストレスや体験が原因で心に傷を負い、精神的な障害を引き起こす状態。
サバイバーズギルト:事故や災害などの死を伴う出来事から生還した人が、自分が生き残ったことに対して抱く強い罪悪感を表す言葉。心に深い傷を受けたことで表れる心的外傷後のストレス反応の1つとされる。
ポリヴェーガル理論:神経科学者スティーブン・ポージェス博士によって提唱された理論。私たちの自律神経系(ANS)がどのようにして感情、社会的行動、ストレス反応に影響を与えるかを説明するもの。
トラウマ・インフォームド・ケア(TIC):
支援者が相手のトラウマ経験の可能性を考慮し、トラウマに関する知識と適切な対応を身につけて関わる支援の枠組み。支援対象者の心理的な安全確保を重視し、トラウマの影響を理解した上で支援関係を再構築することを目指す。
参考リンク
https://www3.nhk.or.jp/news/special/senseki/article_121.html
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パートナーをどうエンパワーできるか。支え合いのかたちが随所に描かれ、パートナーシップの真の強さについて考えさせられる回でした。
◯若き日のジャック
感情を発散するため、ボクシングをするジャック。ある日、ジャックは負傷して帰宅。禁止しかけるレベッカですが、彼の逃げ場は奪えないと考え直し、代わりにヘルメットをプレゼント。趣味への理解を示します。
父との繋がりを確信したいランダルは、父からボクシングを教わりたい一心で、嘘までつきます。この一件を夫婦で話し合う様子や、ランダルを安心させる言葉をかけるジャックが印象的です。
◯助けを求める力
失業の痛みの中で、ガールスカウトのクッキー販売にも苦戦し、精神的に追い詰められるベス。デジャの言葉に後押しされ、初めて、ランダルに心の中の窮状を打ち明け、頼ります。
◯背水の陣
居住地から離れたフィラデルフィアで選挙活動を始めたランダル。地元支持は得にくく苦戦します。韓国系アメリカ人ジェイウォンとの出会いを好機ととらえ、韓国系住民へのアピールを強化する作戦に。さらに、ベスにチーム参加を打診します。
◯頼るべきは実母?!
母親になる不安をレベッカに打ち明けるケイト。妊娠や出産の不安は同性である実母についつい話したくなるもの。レベッカは、新米の夫婦でよく話して決断をして家族を築いていってねと、バウンダリーを引き、勇気づけます。
◯ケビンの執念
写真に写るベトナム人女性と父の関係が気になるケビン。ゾーイと一緒に現地に調査に出向けば、真相にたどり着けるのではないかと期待し、打診します。
キーワード:父子の一体感、子供の嘘と親の対応、弱さの開示、頼る力、巻き込む力、母子密着、親離れ子離れ、実母と娘のバウンダリー
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この回では、トビーの生い立ちと、彼が長くうつと向き合ってきたことが描かれます。
幼少期、両親の口論を目の当たりにし、母親はうつで寝込む時期もありました。面前DVの被害を受けた彼は敏感な子どもとして成長し、幼い頃から抑うつ傾向を抱えていました。それでも、ひょうきんさで場を和ませながら、家族をケアする役割を担ってきたことがわかります。
●パートナーの支え
ケイトはこれまでトビーに支えられることを当然と感じていましたが、彼の不安定さを目の当たりにし、自らも支え手となろうと意識を変えます。また、二人が出会った頃、トビーはうつから回復した直後であったことも明かされます。
●恋人との関係を深める
一方、ゾーイは旅行先でシルクの枕カバーを忘れますが、その理由をケビンは理解できません。黒人女性として不可欠なスキンケアやヘアケアの習慣、そして人種差別の経験を一つひとつ白人の恋人に説明し続けることに、どれほどの価値を見いだすか――ゾーイは自問します。ケビンがどこまで理解できるのか不安を抱きながらも、知ってもらうに値することだと真摯に向き合う決意を固めます。
●家族を支えた人
ジャックを失って基盤が揺らぐ家族一人ひとりを気遣い、そっと支え続けているミゲールが描かれます。
キーワード
面前DV、トラウマの侵入症状、複雑性PTSD、微笑みうつ病、躁的防衛、過剰適応、見捨てられ不安、愛情地図
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1970年度の抽選による徴兵(当時、志願兵のみでは足りなくなり、抽選が行われ、その様子は、テレビ生中継されました。)。不運にも、20歳を迎えるジャックの弟、ニックの誕生日が呼ばれてしまいます。心疾患があり徴兵されていないジャックですが、戦地から送られてきた手紙を見て、これ繊細で気弱な弟が心配になり、弟を守りたい一心で志願します。現地で再会する日を目標に入隊する、というのは日本軍では考えにくいのではないでしょうか。
ベトナム戦争で従軍している若き日のジャック。機械工だった、という話は全くの嘘。リーダーシップを発揮して隊を率いていました。
ジャックについて明かされたいくつかのこと。
①戦地では機械工ではなく、従軍しており、信頼され、隊を率いるリーダーだったこと。
②火災の時にジャックだけ亡くなったことは、既往の心疾患が原因である可能性。
③アルコール依存の家族の病歴。ニック誕生のシーンで、ジャックの祖父がアルコール依存度が高く、一方でジャックの父は、反面教師にして飲んでいなかったこと(のちに酒乱に)。
④ジャックが子育てをする際に、子供達の頬に手を当てて落ち着かせるシーン(Just breathe息を止めないで)。これは負傷して帰国した頼れる同胞ダニーから受け取ったことだということ。
●やってみよう●
時間をとって、家系図、ジェノグラムを書いてみよう!遡れるだけ遡り、どんな人物だったか、考え方の癖、体質、など知っている限りのことを書き出し、さらに、社会背景、時代背景を付記します。自分の育ちについて、父母の育てられ方について、人格形成について‥何かが見えてきますか?
キーワード:
ティム・オーブライエン(戦争小説家)、知覧、特攻
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体外受精の手術を受け、麻酔下にいるケイト。夢の中で、現在の自分、幼少期の自分、思春期の自分、そして父ジャックが登場し、互いに対話を重ねます。不安や恐れを認識し、それでも良い未来が待っていると期待感に包まれ、眠りから目覚めます。
●性的役割分担
時は1960年代。レベッカの母は、“良き主婦”と書かれた家庭雑誌を愛読する典型的な家庭的女性。一方、レベッカは、多くの女子が選ぶ調理の授業を抜け出し、男子ばかりの木工の授業へ。既存の家庭的な女性像に縛られない姿が描かれます。
●ジャックの夢everyone to be “ok”
あなたの夢は?とレベッカに問われ、仕事があること、家庭を持つこと、と答えるジャック。面前DVを受けて育ってきたジャックにとって、家族一人一人の安心を守ることこそが何よりも代え難い夢であることがわかります。急に訪れてきた元彼アランと出会ったばかりのジャック。それぞれの育ちの背景。レベッカは、どちらと人生を共に生きるのでしょう。
●父のように、ケイトを支える、とは
義理の兄弟同士で、義理の家族同士の関係や自分自身のメンタルの弱さ、周囲に与える印象とのギャップなどについて率直に話すトビーとランダルも印象的でした。一方で、解雇されて不安定なベスを置いて、国を横断してまでケイトのもとに駆けつける様子については、バウンダリーをこえているとも言えるし、文化的違いについても、考えさせられるものがあります。
この回では、ジャックの戦争体験について何も知らないことに気づくケビンも描かれます。ベトナム戦争に紐付けられる父との断片的な思い出を回想し始めます。
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地域社会とのつながりを持つこと、コミュニティの大事さ、について考えさせられる回でした。
●ジャックの死後、レベッカがグリーフから抜け出せない日々を過ごす様子が描かれています。子供達それぞれ悩ましい10代の最後を送っているにもかかわらず、母としてサポートすることが難しい状況です。ケイトの過食とケビンの飲酒について適切に介入できていない様子も見て取れます。
●ランダルは父の故郷フィラデルフィアにて政治活動を始めますが、よそ者扱い(not one of us)を受けています。そこへ、不妊治療に進むケイトが放った、亡きジャックの遺伝子(a piece of Dad)を残せるのは私だけ、という言葉に、傷つく繊細なランダル。いまもアイデンティティの揺らぐ日々を送っています。
●ケイトは体外受精についてオープンにするつもりはありませんでしたが、母にバレると、即座に否定されます。トビーが夫婦間で決めることなので一歩引くようにと、世代間のバウンダリーを明確にします。
ウィリアムが移民の母チーチーに手を差し伸べる様子が印象的でした。
キーワード:グリーフケア、コミュニティと心の安らぎ、帰属意識、ルーツ、リーダーシップ
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もしも、同じシーンを日本版でやったなら、あの日、あの時、あの場所で🎵それから、はじまりはいつも雨🎵という懐かしい歌が流れてきそうな、レベッカとジャックの出会いのエピソードからシーズン3が幕開けします。
人生どん底のジャック、バーに強盗に入るつもりが、マイクをとるレベッカに見惚れます。そしてその人は後の人生の伴侶に。
いくつかの”安易にはいかない”シーンが印象的的でした。
●意気消沈しているデジャに養子縁組の話を持ちかけるランダル。デジャの心を掴むための用意してきたトークは空振りします。
●ケイトとトビーは、一縷の望みにかけて体外受精に進もうとするも、病院側にあっさりと断られます。
●レベッカの心を掴んだ確信はないものの、何かが始まる予感があったジャック。忘れ物を届けに玄関にいくと、見知らぬ華やかな男性の姿が…
しかし、いずれも、うまくいかない、で終わりではなさそうです。
●デジャには、ランダルの思いが伝わっており、縁組に進みます。
●ハイリスクでありながらも、体外受精に進むことが許されます。
●まっすぐで素朴なジャックの魅力はレベッカの心に印象を残していることは確かなようです。
相変わらずパートナーが安定しないケビン。ある意味、それがケビンの一貫性⁉︎シーズン3もよろしくお願いします。
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愛する父を失った悲しみに長期間とらわれてきたケイトが過去に一区切りをつけ、前に進む決意を固める結婚式のエピソードで、シーズン2が締めくくられます。妹のため会場準備に奔走するケビンとランダル。ケイトの癇に障らないよう配慮するレベッカ、ミゲール。親族それぞれ亡きジャックの存在感をひしひしと感じています。悲しみを深呼吸で吐き出し、未来を見据えます。
●”自己分化を遂げる”というケイトの課題
式で身につける予定だった、父の形見(サムシング・オールド)を忘れたと気づき、動揺するケイト。挙式直前、唐突に骨壷を抱きしめて森へ向かい、亡き父との対話の時間をとります。
結婚とは、生まれた家族から自分で作る家族への切り替えの儀式ともいえます。結婚生活がうまくいくかどうかは、自己分化を遂げているかどうかが重要です。自己理解を深め、感情を言語化をして明瞭なコミュニケーションをすることも重要です。
●息子を心配する親の気持ち バウンダリー
トビーがケイトの感情の起伏や脆さに付き合っている様子が気にかかると言う両親。トビーは、まっすぐにケイトとの結婚に迷いがないという気持ちを告げます。
●ロイヤル・コンフリクト 忠誠葛藤
実母が親権を手放すことをうけ、不安定な気持ちのデジャ。引き裂かれた親子関係を経験しているベスのいとこが寄り添い、どう怒りを乗り越えてきたか思春期の経験を伝えますが‥
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このエピソードでは、デジャがどのような環境で育ってきたのか、出産のときから現在まで、その過去が丁寧に描かれます。あの夜、ランダルとベスの家に現れた、あの愛想のないとっつきにくい少女が、どんな道のりを歩んできたのか、その全貌が明かされます。
◯親になるということは
16歳でデジャを出産した母ショウナ。
精神的に未熟な彼女に、祖母が近くで献身的に寄り添い、見守ります。しかしショウナは、自立には程遠く、相談したり、人生を組み立てたりする力が育っていません。
◯里子の生存戦略
同じような状況に置かれても、SOSを出さずに「耐える」ことで身を守る子(レイバン)もいれば、デジャのように助けを求める力を持つ子もいます。
◯未完了な親子関係
ベスとランダルのもとで、子どもらしく笑うデジャを見て、ショウナは「自分は親として失格だった」と感じます。そして率直な話し合いを持たないまま、彼女はデジャを手放す決断をします。
祖母との絵本の読み聞かせの時間の記憶、不器用な母、自分は大切にされていた、という実感が、デジャの心を支えていたのではないか、という考察もしました。大切にされているという実感を感じられることこそが生きる原動力になるのではないでしょうか。
キーワード:
シングルマザー、複合的問題を抱える家族、社会的擁護、貧困とその連鎖、人種・教育格差、依存体質、ネグレクト、児童相談所、親子分離と二次的被害、ヤングケアラー(学校での顔と家庭でのケア役割)、他職種連携、エデュケーター、伴走支援、日米仏の支援の制度、ケースワーカーの役割、システムの限界、母子支援の実情
<関連作品・文献>
・映画「mother」
https://press.moviewalker.jp/mv70577/
・洋楽Tracy Chapman「Fast Car」
https://note.com/sebamutsu/n/n8489dc7c8b84
・安發 明子 「1人ひとりに届ける福祉が支えるフランスの子どもの育ちと家庭」
https://www.kamogawa.co.jp/kensaku/syoseki/ha/1280.html
・絵本”Goodnight Moon”
https://www.ehonnavi.net/ehon00.asp?no=2827&srsltid=AfmBOorTrL4itrvQy7cbxp0tKFAcDO1wT44clFrT8H7nO-F-906Z2IUX
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ケイトとトビーは結婚秒読み。独身最後のバチェラーパーティー・バッチェロレットパーティのため、ラスベガスに集まる兄弟・友人。パートナー抜きの男女別の夜が始まります。義兄弟と親睦を深めたいトビー。断酒と向き合うケビン。デジャを気にするランダル。非日常を楽しみたいベス。義妹ベスとまともに話すのが初めてだというケイト。どんな夜になるのでしょうか。
●結婚記念日って何だろう
毎年お互いを思い遣ったプレゼントやロマンチックなサプライズで結婚記念日を祝ってきたジャックとレベッカ。親になっても、年齢を重ねても、少し力を抜く年があったとしても、夫婦関係を丁寧に育てる様子は学びが多いのでは。
●虫の知らせ
関わりのできた里子が実親のもとへ帰ったあと、里子と里親の距離感はどうあるべきか。監護者ではないとはいえ、気になるその後の生活。実母との関係を尊重し距離を取ろうと努めるベス。一方、何か不穏なものを感じ、居ても立っても居られないランダル。デジャは無事に生活できているのでしょうか。
●ベスのリフレッシュ
ベスは、ラスベガス行きをとても楽しみにおり、母であること・妻であることとは別の”自分を取り戻す時間”を取る様子が印象的です。日本では子供達を預けて夫婦で飛行機に乗って旅に出ることは一般的ではありません。リフレッシュの必要性や個としての回復の大切さ、それを主張する権利が描かれていると思いました。
今回もいろいろなテーマが入っていましたが、最後は、日本も、いい大人が遊べる場所、社交場のようなものが充実してほしいな、といった話になりました。
【おまけ】ラスベガスって‥
What happens in Vegas, stays in Vegas. Wedding capital of the world.
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●グリーフのDay1を支えるとは
故人の最期(事故死)を知りながら、居心地の悪さを一切感じずに、故人の知られざるエピソードを回想し、ここまで健闘してきた君ならばやれる、と心から信じ、ユーモアを織り交ぜながら寄り添うDr.K。夫婦の最もしんどい時期を知るDr.Kの存在が、レベッカの立ち直りに大いに貢献します。
●ファミリーカーとは
車にまつわる思い出の数々。家族旅行、思春期に入って父親から運転を習うこと、好きな音楽をかけあったこと、冠婚葬祭に向かう移動中の密な空間での兄弟喧嘩。今回は、車、というテーマで、家族の発達段階を見ていきましょう。
キーワード:葬儀のしきたり、死生観、木葬、0葬、散骨
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高校卒業を控えた年の2月のスーパーボウル。三つ子たちそれぞれ思春期真っ只中。進路に思い悩む者、挫折を味わう者、恋煩いをする者も。外の世界に触れ、自分について考え、親との関係性も変化させながら、アイデンティティ形成をしている子供達。ジャックとレベッカは子供たちの巣立ちを一気に迎えているんだと思い知らされます。●思春期の子供の父としてのあり方ファーストキスを報告するランダルにジャックは極めて真剣にそして当然に「紳士でいたか?」と声をかけます。母親に悪態をつくケビンには、厳格に強い言葉で、諌め、レベッカを守ります。プリンセス扱いを喜んでくれた1人娘は、もういなくなったようですが、愛娘が変わらず可愛いと、記録に残すという形で愛情表現を続けます。●パートナーとの出会い直し子供たちそれぞれが友達や恋人との予定を優先し、お家でのアメフト観戦は、夫婦2人だけ。ジャックは、夫婦それぞれの持ち味を生かして、一緒にビジネスを始めないかと誘います。レベッカは、新しいチャプターを開始する提案に、夢心地に。●父を亡くして20年老後のイメージが湧かない、父と過ごしていない時間の方が長くなった、とランダルは焦燥感に駆られますが、新しいプロジェクトを見つけ、邁進します。依存症からの回復中のケビンは、ランダルへの借りを返したいと、手伝いに名乗りをあげます。ジャックがそうしたように、ケビンもまた、手を動かすことで紛れるからとDIYに勤しみます。【お便りはコチラから】https://forms.gle/XqDH45R214FPsFpa7【That was us 米国版ポッドキャスト】 https://youtube.com/@ThatWasUs?si=cDWfnkqxpM-8IcAv【NPO法人日本家族関係・人間関係サポート協会HP】https://famirela.com/【医療的ケア児ママの子育てブログ】https://shihoppi.com
遂にジャックの死の真相が明かされる回がやってきました。自宅は全焼するのでした。火の中から家族アルバムを持って出てくるジャック、助かったかのように見えましたが‥。
◯命日の過ごし方
人は人の死をどのように乗り越えられるのでしょうか。あるいは、乗り越えるというよりも、故人を想いながら、1日1日を乗り切るようなことなのかもしれません。自問自答しながら父を想いリアルな痛みを確認したいケイト、明るく努めるランダル、ジャックの存在を感じるレベッカ。ケビンは、酔い潰れる例年とは異なり、20年の節目に、木葬した木を訪れます。
◯火災発生、その時どうする。脱出劇
マットレスを使って火の海に飛び込み、ベランダへ脱出。シーツで作った即席ロープで次々に家族を脱出させるジャック。戦争体験からくる機転なのか、圧巻でした。しかし、ケイトのヒーローになる決断が命取りに‥。
◯コードブルー、死亡確認と死亡宣告
『死』を伝えるとは〜医療者の目線から〜
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家族の助言も耳に入らないほどに、何かに注力、没頭、傾倒するとき、一緒に暮らす誰かを置き去りにしているということはないでしょうか。1人が未来を思い描き、前に向かう選択をするときにも、家族の揺らぎが起きています。
◯新しい野望
ランダルはウィリアムの遺品から謎の女性の顔のスケッチと詩を見つけ、真相を知ろうとアパートの住民たちに聞き込みを始めます。実父の足跡を辿りながら、ランダルが人生をかけて取り組もうと考え始めた新たな道とは。
過去のシーンでは、独立するタイミングを見送ったことがあるジャックが、子育ての終わりが近づいてきた今、独立するということについて再考し始めます。
キーワード:ミッドライフクライシス、自分探し、やりがい、パートナーシップと働き方、ライフステージ、教育費と独立のタイミング、親の早期死別とその影響
◯バウンダリー
ケビンはリハビリ施設から出てきて、母親との思い出を作り直しをする名目でレベッカの家に。しかし再婚相手のミゲールのことが気に障ります。
◯醜形恐怖症
ケイトとマディソンは、拒食や過食について、お互いが抱えている課題への理解を深めています。
キーワード:
拒食症、醜形恐怖症、嘔吐症、摂食障害、映画『渇愛』、ルッキズム、ボディイメージ
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飲酒運転をしてしまい、リハビリ施設に入ることにしたケビン。親族は一同、家族療法に集められます。
◯家族療法
アルコール依存の問題を抱えながらも、社会生活を営み家族サービスをするなど、一見問題行動がなかったジャック。そんな夫を偶像視し、抱えている問題について話題にすることを頑なに避けてきたレベッカ。この風通しの悪さこそが、家族全体の病いなのではないか。家族療法カウンセラーには、表出している依存体質(=症状)の根源はどこにあるように見えているのでしょうか。
日本で家族療法は成り立つか?
ホワイトボードを使った渡辺式人間関係見える化シートについて触れました。カウンセラーの負担が少なく安全に介入できる、誰も悪者にしない、という特徴があります。
◯記憶の正確性
人の記憶は、曖昧で時に客観性に欠けるものであるように思います。ケビンは疎外感を味わっていたし、レベッカはケビンをdifficult child(扱いにくい子供)だと思っていた。それも事実かもしれないけれど、ゆとりのない多児育児の渦中、レベッカはケビンにもしっかりと愛情を注いでいた嵐の夜の記憶を思い出します。
何事もタブーにしていては進まず、ひとつずつ、ラベル付けしていくことで、家族一人ひとりが前に進んでいきます。
◯おまけ〜英語表現〜
No fly zone 立ち入り禁止ゾーン
DUI 飲酒運転
the fifth wheel5番目の(余分な,いらない)車輪
misremembered 違って記憶される
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三つ子の過去と現在を描くトリロジー、最後はランダルです。
◯主体的な所属コミュニティの選択
黒人学生がマジョリティである名門ハワード大学に足を踏み入れ、えもいわれぬ気持ちに包まれるランダル。常に疎外感、違和感を抱えて生きてきたことを父に告白します。ジャックもまた、ベトナム戦争での壮絶な経験を誰にも言えずに孤独感、場違い感を持って生きていることを吐露します。自分と似通った経験をしている人が集まるコミュニティを見つけることと精神の安寧について考えさせられます。
◯私は一体何者なのか who am I?
デジャを実母のもとに戻す、という寝耳に水の提案に、動揺し、反発するランダルとベス。実母からデジャを引き離すことは妥当なのでしょうか。学童期のランダルを訪れたものの”決して踏み込めない”と悟り身を引いた、というウィリアムの告白を思い出すランダル。自分の常識を疑い、デジャにとって自分は一体何者なのか、デジャにとっての最善とは何かについて考え、結論を導きます。
◯親の目が行き届かない
デジャがきて、そしていなくなる、という短期間の一連の出来事は、姉妹として過ごしたテスやアニーにも影響を与えています。子供たち一人一人に目を行き届かせるのは、本当に大変です。飲酒運転スピード違反のケビンの車に乗っていたのは、なんと、テスでした。次回へ続く‥!
キーワード:一時保護解除とケア、親子の再統合とリスク、親元への復帰の判断、ヤングケアラー、児童福祉
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妊娠初期で流産してしまう現在のケイト、それから高校卒業間際の進路選択の時期のケイト、その2つを見ていきます。共通していえるのは、夢や期待を思い描いてそれが叶わないときに自分自身が傷ついてしまうこと、また、誰かの期待を感じて期待に添えなかったときに自分が傷つくこと、いずれにも強い恐れを抱いているということ。ぬか喜びすることも、悲嘆することも、避けて、何もなかったかのように振る舞うことが、ケイトなりの防衛です。◯コーピング方法感情を表に出す代わりに、やけ食い(emotional eating)をしてコーピングしてきたケイト。一生懸命妊娠に向けて努力してきた甲斐なく、流産という結果になった今、どのように対応するのか見ていきます。◯パートナーシップお空に帰った赤ちゃん。ショック状態にあるのは、自分だけではないことが分からなかったケイト。トビーに諭されるうち、パートナーも当事者であることを初めて認識し、感情を思い切りぶつけながらも、傷ついた魂を癒しあいます。最後は2人で今後の未来への前向きな気持ちを伝え合い、信頼関係を構築する姿が見られました。◯母親についてケイトについて外せない大きなテーマは、母親レベッカとの関係です。流産の直後のケイトを訪ね、両手を広げて抱きしめてくれたレベッカについて考えます。◯子供の進路選択と親の介入情熱はなんなのか、自分のことをあまり表現しないケイトと気が気でないレベッカについて考えます。キーワード:母子密着、バウンダリー、親離れ子離れ、あなたのためを思って、子供の進路と親の介入、親は親の人生を生きる、母親の役割アイデンティティ、自己存在意義の押し売り、安易な”分かるよ”が傷つける?!”経験を話す”は時に差し控えてもいい【お便りはコチラから】https://forms.gle/XqDH45R214FPsFpa7【That was us 米国版ポッドキャスト】 https://youtube.com/@ThatWasUs?si=cDWfnkqxpM-8IcAv【NPO法人日本家族関係・人間関係サポート協会HP】https://famirela.com/【医療的ケア児ママの子育てブログ】https://shihoppi.com