今回は系統こそ違うものの、ある共通点を持つ2冊の小説をそれぞれが紹介します。獰猛な想像力に殴られるような衝撃を受ける本、涙なしには読めない本。ぜひ読んでほしいです。
【紹介した本】
・ベンハミン・ラバトゥッツ(著)松本健二(訳)「恐るべき緑」白水社
・レベッカ・ブラウン(著)柴田元幸(訳)「体の贈り物」twililight
【よりぬき】
・科学分野の司馬遼太郎みたいな本
・獰猛な想像力と滲み出るユーモア
・良さが言語化しにくい本
・衝撃的な内容は描き方が難しい・フランケンシュタインは色あせない名著
推しへの向き合い方について、つばきさんのスタンスが意外なことを話したり、ハロウィンから冬への児童書売り場の転換について話したり、夜逃げ書房に置くレジ台に出会った話など。今回は本以外の話を中心に。
【よりぬき】
・推しへのしっとりした愛
・秋から冬の児童書売り場
・思わぬ家具との出会い
・開店する本屋さんについて
・本が読めないくらい心がざわついた時は?
大正時代の身の上話について書かれた本、100年間の悩み相談についてその変遷が分かる本の2冊を取り上げて、時代とともに変わる価値観、反対に人間という存在の変わらなさについて語っています。
【紹介した本】
・カタログハウス (編)「大正時代の身の上相談 」ちくま文庫
・読売新聞生活部 (著)「きょうも誰かが悩んでる 「人生案内」100年分」中央公論新社
【よりぬき】
・今も昔も悩みは変わらない
・二重のジェネレーションギャップを味わえる本
・時代による価値観の大きな差
・文字をどのように認知する?
・書かれていない空白をどのように読む?
つばきとさとぅは本屋を始めることにしました!どんな本屋を作っていこうと悩みながら、二人が手に取った本2冊を紹介します。本と人と本屋は出会い。これからどうなっていくか楽しみです。
OFUSEに登録しました。ファンレターが送れて、匿名・少額から私たちにサポートができるサービスです!こちらから↓ぜひ応援をよろしくお願いいたします。https://ofuse.me/yonigeshobow
【紹介した本】
・津原泰水(著)「綺譚集」集英社
・中岡祐介「本屋・生活綴方のつづりかた #0」生活綴方出版部(ZINE )
・中岡祐介「本屋・生活綴方のつづりかた #1」生活綴方出版部(ZINE )
・辻山良雄「本屋、はじめました 増補版 新刊書店Titleの冒険」(ちくま文庫)
【よりぬき】
・本屋さんをやるよ
・投げ銭でサポートできる仕組みを作りました!
・古本屋でパッと手に取った本があの本でした
・本屋立て直しについてのZINE
・本屋運営について書かれた好対照な2冊
今回は一冊の本を二人で熱くご紹介。新しい視点をもらってホッとする本です。そして、つばきとさとぅは本屋さんをオープンすることになりました。その本屋の名前が決まった話もしているので、ぜひ聴いてみてね。
【紹介した本】
・白石あづさ(著)「逃げ続けたら世界一周していました」岩波書店
【よりぬき】
・つばきさんと遠く縁のある本が出たよ
・ちっともキラキラしていない世界旅行
・いやなことから逃げ続けた先に見えたこと
・逃げることは悪いこととは限らない
・本屋さんの名前は〇〇!
・生成AI、どう使ってる?
大正ロマンを感じるすてきな展覧会に行ったら、すてきな本に出会ってしまった!今回はそんなお話と、本むスからの重大発表があります。どうぞお楽しみに♪
【紹介した展覧会】
大正イマジュリィの世界 SOMPO美術館
https://www.sompo-museum.org/exhibitions/2024/taisho-imagerie/
【紹介した本】
・「大正イマジュリィの世界」(図録)
・谷崎潤一郎 (著), 水島爾保布 (画)「人魚の嘆き・魔術師【美装復刻版】」春陽堂書店
・カーク・ウォレス・ジョンソン 著 「大英自然史博物館珍鳥標本盗難事件」矢野真千子訳 化学同人
今回は、いただいたお便りに答える形で「将来が見えなくてさびしい時に読みたい本」について、それぞれ2冊ずつご紹介します。つばきはノンフィクション、さとぅは小説、と2人ならではの選書をお楽しみください。
【紹介した本】
・高野秀行(著)「語学の天才まで1億光年」集英社インターナショナル
・レーモン・クノー (著)生田耕作(訳)「地下鉄のザジ 新版」中公文庫
・アン・モロウ・リンドバーグ (著)吉田健一(訳)「海からの贈物 」新潮文庫
・吉田篤弘 (著)「それからはス-プのことばかり考えて暮らした」中公文庫
【よりぬき】
・初生雛鑑別師って??
・語学はあたらしい世界を開いてくれる扉
・こんな生き方もありだと思わせてくれる本
・70年前に書かれたとは思えない普遍性
・隣町に本当にいそうな人物を描いた小説
きのこが美味しい季節が来ました。
衝撃的な出来事をきっかけにして、キノコの世界に出会った作者の本。そして、魅惑的なきのこと人との関わりについて書かれた本の2冊について紹介しています。
【紹介した本】
・ロン・リット・ウーン (著)枇谷玲子(訳)中村冬美(訳)「きのこのなぐさめ」みすず書房
・サンドラ・ローレンス(著)吹春俊光(監修)堀口容子(訳)「魔女の森 不思議なきのこ事典」グラフィック社
【紹介した映画】
劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEスターリッシュツアーズ
https://starishtours.utapri-movie.com/
【よりぬき】
・なぜ「きのこのなぐさめ」というタイトルか
・まつたけは靴下のにおい?!
・ビジュアルも素敵なきのこ事典
・人間ときのこの関係について書かれた本
・読書はいつから始めてもいい!
今回紹介するのは、まだまだ暑さの残る9月に読むのに合う本!おどろおどろしくはない、どこかチャーミングな 化け物、妖怪たちを描いた本を紹介します。
【紹介した本】
・藤瑞木(編集)京極夏彦(序文)「筑前化物絵巻」河出書房新社
【紹介した場所】
泊まれる本屋 まるとしかく
https://marutoshikaku.jp/
【よりぬき】
・「開運!なんでも鑑定団」で紹介された妖怪絵巻
・日本の妖怪はどこかチャーミングな存在
・「だからどした?」が満載の奇譚集
・さとぅが立ち上げに関わった書店「まるとしかく」
つばきとさとぅが、作家・エッセイストの済東鉄腸さんと横浜市内で本屋めぐりをしました。今回はすてきな本屋さんとの出会いについて、買った本を紹介しながらお話しています。
【紹介した本】
・王谷晶(著)「ババヤガの夜」河出文庫
・アモリナ・キングドン(著)小坂恵理(訳)「魚の耳で海を聴く 海洋生物音響学の世界歌うアンコウから、シャチの方言、海中騒音まで」築地書館
・橋本倫史(編集)「2024年の本部町営市場」トゥーヴァージンズ
・ジョイス(著)安藤一郎(訳)「ダブリン市民 改版」新潮文庫
・栗田貞多男(著)藤岡知夫(監修)「ゼフィルスの森 普及版 日本の森とZephyrusミドリシジミ族」クレオ
【紹介したZINE】
・青木直哉「ジャグラーの冒険 中国・大理編」生活綴方出版部https://tsudurikata.life/goods/td2504192/
・天野潤平「一月二十一日、」生活綴方出版部https://tsudurikata.life/goods/10469/
【紹介した本屋】
・本屋・生活綴方https://tsudurikata.life/
・石堂書店https://books-ishidoh.com/
・書店(など)制作記#27(note記事) bookpond https://note.com/mk0512/n/n76120e049d72?sub_rt=share_b
・古本屋 Tweed Bookshttps://www.tweedbooks.com/
初のコラボ!
科学探求おしゃべり番組「ススメ!有孔蟲」より、豊福さんと長井さんがゲストとして来ていただきました。
「ススメ!有孔蟲」にはつばきさんも参加しているので、コラボというよりミックスといった方がいいのかも。
今回はJAMSTECに訪問して、豊福さんと長井さんの愛読書についてお聞きしています。お二人のお人柄が垣間見える、四人の和気あいあいとしたトークをお楽しみあれ!
【コラボしたPodcast】
科学探求おしゃべり番組「ススメ!有孔蟲」
https://open.spotify.com/show/27sdZpDhq80ihlCyUyNeqd
【紹介した本】
・コンラート・ローレンツ (著)日高敏隆(訳)「ソロモンの指環 動物行動学入門」早川書房
・エルンスト・マイア (著)八杉貞雄(訳)松田学(訳)「これが生物学だ: マイアから21世紀の生物学者へ」シュプリンガー・フェアラーク東京
・村上春樹(著)「風の歌を聞け」講談社文庫
・村上春樹(著)「ノルウェイの森」講談社文庫
・兵庫県理科研究会「兵庫の理科ものがたり」
・「少年朝日年鑑」朝日新聞社
・「マイボックス 〈学習と生活〉情報百科」三省堂
・星新一 (著)「ボッコちゃん」新潮文庫
・漆原友紀 (著)「蟲師」講談社
・緑川ゆき(著)「夏目友人帳」白泉社
【よりぬき】
・JAMSTEC (海洋研究開発機構)で収録した番外編をお届け!
・生き物の生態を研究した人の古典的なノンフィクション
・怒りは研究において大事な要素
・小説より年鑑や図鑑を友にしていた
・つばきさんが長井さんに借りた漫画がさとぅに
・長井さんは蟲師になろうとしている?
・電子書籍時代の漫画の貸し借りはどうしてる?
物流業界の変質に伴い、変貌を遂げてきた台湾・基隆港の労働者の人生を書き留めた本をご紹介。お便りむスむスでは私たちの認知できない世界の深みに触れるような読書体験についておしゃべりしています。
【紹介した本】
・魏明毅(著) 、黒羽夏彦(訳)「静かな基隆港 埠頭労働者たちの昼と夜」みすず書房
・上橋菜穂子「香君1 西から来た少女」「香君2 西から来た少女」「香君3 遥かな道」「香君4 遥かな道」文藝春秋
・D・G・ハスケル(著)、屋代通子(訳)「生物界は騒がしい 音と共に進化した、生き物とヒトの秘められた営み 」築地書館
【よりぬき】
・心理カウンセラーの著者が感じた素朴な疑問、年々患者が増え続けるのはなぜか?
・台湾、基隆港の港湾の盛衰
・状況の変化に翻弄される港湾労働者の姿
・グローバリゼーションの只中で光を見出そうとする本
・私たちに知覚できない「香り」や「音」の世界を描いた本
さとぅが今年のベストヒットな幻想小説についてご紹介。日常から切り離されて、ふと白昼夢を見るような感覚になる小説です。
【紹介した本】
・大濱普美子「猫の木のある庭 」河出文庫
・ミハル・アイヴァス(著)阿部 賢一 (訳)「もうひとつの街」河出文庫
・イタロ・カルヴィーノ(著)米川良夫(訳)「見えない都市」河出文庫
【よりぬき】
・息をするように本を読む
・白昼夢を見させられるような感覚の幻想小説
・描写がとにかく巧みな小説
・ふと立ち現れる死の影
・お便りむスむスのコーナー!
今回は久々のネタバレ回!
SFの祖とも言われるフランケンシュタインについて語り合いました!時代を経ても古びない物語について、二人それぞれの視点から語っています。
【紹介した本】
・メアリー シェリー (著)、芹澤 恵 (訳)「フランケンシュタイン」新潮文庫
・メアリー シェリー (著)、小林 章夫 (訳)「フランケンシュタイン」光文社古典新訳文庫
【よりぬき】
・花開いていく現代科学の夜明けの空気
・人ならざるものの存在を通じて人の普遍を浮き上がらせる
・著者の人間的深みが溢れ出る筆致
・全編を通じた悲しみ
・胸を打つ衝撃と生々しさ
・生み出してしまった責任とは?
・いろいろなことを考えさせられる
原宿のランドマークハラカドで行われるポッドキャストアートイベント「ジャケギキ」に参加します!
カバーアートに込めた想いなどについて語っています。
【紹介したイベント】
ポッドキャストアートイベント「ジャケギキ」
日時:11/28(金)〜12/2(火)
場所:原宿ハラカド3F
住所:〒150-0001 東京都渋谷区神宮前6-31-21 原宿スクエア内 東急プラザ原宿「ハラカド」
※「ジャケギキ」はクラウドファンディングを実施されています!ぜひご検討ください。
https://camp-fire.jp/projects/866687/view?utm_campaign=cp_po_share_c_msg_mypage_projects_show
【カバーアートを紹介した番組】
絶望の窓際族
https://open.spotify.com/show/5VL9Va8YjWunWIHmROWbRT?si=864c7f8e88584e1f&nd=1&dlsi=5d4e63f14db34a73
最近つばきさんが誕生日を迎えたということでまさかの始まり方となった今週の本むス。つばきさんの出演情報などから、話題はおすすめしたい児童書の話へ。児童書担当の書店員として本のどこに目がいくかというニッチな話まで、もりだくさんでお届けします。
【紹介したイベント・本・番組】
8月2日(土)発行
仲村康秀・山崎博史・田中隼人(編)
「カラー図解 水の中の小さな美しい生き物たち 小型ベントス・プランクトン百科」朝倉書店
8月4日(月) 午後3:00〜午後3:30再放送
NHK Eテレ「それでもヒトはモノをつくる」第1回トイレットペーパーがなくなった世界 https://www.nhk.jp/p/ts/34V9JJML3G/episode/te/P2NKPGR42L/
8月4日(月)公開
ポッドキャスト番組 サイエンマニアにつばきがゲスト出演
https://scientalkclub.wixsite.com/scienmania
8月11日(月)
Space Travelium TeNQ企画展 「海中の宇宙遊泳」
特別コラボトークイベント「スプーン一杯の水族館」
https://www.enosui.com/newsentry.php?eid=01187
・科学探究おしゃべり番組「ススメ!有孔蟲」
https://open.spotify.com/show/27sdZpDhq80ihlCyUyNeqd
・三上智之(監修・文)かわさきしゅんいち (絵)「ゆびでたどる進化のえほん 」角川書店
【よりぬき】
・ハッピーバースデーつばきさん
・つばきさんの出演情報など
・感覚的に楽しめるいきもの絵本
・どこの出版社かが気になる書店員
・来週はフランケンシュタインネタバレ回
最近怒涛の忙しさなつばきさん。
NHKの番組出演に始まり、一部執筆した本の発行、ポッドキャスト番組への出演、イベント出演まで情報盛りだくさんにお届けします。
【紹介したイベント・本・番組】
7月28日(月)放送
NHK Eテレ「それでもヒトはモノをつくる」第1回トイレットペーパーがなくなった世界
https://www.nhk.jp/p/ts/34V9JJML3G/episode/te/P2NKPGR42L/
8月2日(土)発行
仲村康秀・山崎博史・田中隼人(編)「カラー図解 水の中の小さな美しい生き物たち 小型ベントス・プランクトン百科」朝倉書店
山崎博史, 仲村康秀, 田中隼人 (監修, 著)「プランクトン: クラゲ・ミジンコ・小さな水の生物 (小学館の図鑑NEO POCKET)」
8月4日(月)公開
ポッドキャスト番組 サイエンマニア つばきゲスト出演
https://scientalkclub.wixsite.com/scienmania
8月11日(月)
Space Travelium TeNQ企画展 「海中の宇宙遊泳」 特別コラボトークイベント「スプーン一杯の水族館」
https://www.enosui.com/newsentry.php?eid=01187
・科学探究おしゃべり番組「ススメ!有孔蟲」
https://open.spotify.com/show/27sdZpDhq80ihlCyUyNeqd
・つばきがNHKに出演するよ
・つばきがサイエンマニアに出演するよ
・つばきが一部執筆した本が出ます
・推しとニアミスを2回する奇跡
・今年の夏は盛りだくさん!
・2週後は「フランケンシュタイン」ネタバレ回!
今回は、女性のホームレスについて書かれた本をご紹介。一般にいわれる「社会」って、実はすごく狭い枠組みで、その外の世界も広いんじゃないか。そんなことを考えさせられる本を取り上げています。
【紹介した本】
・宮下忠子「赤いコートの女」明石書店
・小山さんノートワークショップ「小山さんノート」エトセトラブックス
・山田清機「寿町のひとびと 」朝日文庫
・シモーヌ・ヴェイユ(著)田辺保(訳)「工場日記」ちくま学芸文庫
・シモーヌ・ヴェイユ(著)冨原眞弓(訳)「重力と恩寵」岩波文庫
【よりぬき】
・福祉からこぼれ落ちてしまう人
・主体的にホームレスになること
・「社会」ってなんだろう
・枠の外にいる人の暮らしを描いた本
・苦しみをまざまざと感じさせられる本
今回はいただいたお便りを紹介しつつ、二人の積読に対しての姿勢、懐かしいジャンプ漫画、読書スタイルについてなど自由におしゃべりしています。「後ろめた読書」とは?それぞれの個性あふれるトークをお楽しみいただけたら嬉しいです。
【よりぬき】
・うれしいご報告!
・ニキビダニがいるから孤独じゃない
・本むスは積読推奨派
・子供のころジャンプ作品を読んでた?
・後ろめた読書とは?
鮮烈な言葉で綴られた本と、先住民族について書かれた本について、つばきが紹介します。どちらも事実を基礎において書かれていますが、虚実を織り交ぜていて、小説のような雰囲気も持っています。
【紹介した本】
・イリナ・グリゴレ「優しい地獄」亜紀書房
・イリナ・グリゴレ「みえないもの」柏書房
・国分拓「ノモレ」新潮文庫
【よりぬき】
・鮮烈な言葉が胸に迫る本
・ペルーに突如現れたイゾラドという民族
・先住民族の暮らしを守ることの難しさ
・生き別れになった同胞を探し続ける
・泡のように消えていく民族の切なさ