東京から船でのみアクセス可能。しかも片道24時間。おそらく海外旅行よりも遠い世界遺産の観光地、小笠原諸島。
この地域は私たちWMAが誕生した北米の島と同じような条件にあることが分かりました。一度は訪れたい島の様子について、ウィルダネスと救急法という視点で語ってみました。
#37:カナダのガイド事情と野外救急法
カナダ西部のアウトドアリゾートの街ウィスラーで活躍するガイドさんをお招きして収録しました。カナダでのガイドさんたちが備える野外救急法の意味や、現地で役に立ったストーリーなどを紹介してもらいました!
✓Mountain Skills Academy & Adbenture(MSAA)
https://www.instagram.com/msa_adventures?igsh=emF3ZnprdDIya2p2
website
https://www.mountainskillsacademy.com
✓Whistler Blackcomb
https://www.whistlerblackcomb.com/plan-your-trip/ski-and-ride-lessons.aspx
今回はインストラクターが小笠原に訪問し、現地で暮らし調査活動やアウトドアガイドに従事される方々へ講習を実施してきました。
島でのアウトドア活動が「ウィルダネス状況(=救急アクセスに時間がかかる)」ことは想像に容易いですが、島の生活そのものもウィルダネスと密接な関連性があることが見えました。
小笠原はもとより、他の島の暮らしやアクティビティの安全への取り組みの参考になればいいなとおもいます。
WMAが日本に入ってからもうすぐ20年、これまで「アウトドアガイドを国際水準に」を合言葉に様々な機関の研修に採用されてきました。このほど、栃木県知事が認定する「日光国立公園ガイド資格」の認定要件にWMA野外災害救急法が加えられるニュースがありました。
今回は、初回認定者6名のうち、那須エリアで活躍する2名の認定ガイドをゲストにお迎えし、この制度の概要や資格の意味、未来への期待についてお聞きしました。
日光国立公園ガイド資格制度:https://www.pref.tochigi.lg.jp/d04/ninteiguide2024/setumei.html
寒い季節の野外活動において低体温症と同様に心配されるのが凍傷です。
ところで、寒い環境で指が冷えるのはまぁ当然とも言えそうですが凍傷の分かれ目はどのあたりからなのでしょうか。いわゆる「しもやけ」と凍傷は同じ!?凍傷予防のためのヒントは???
国際山岳医でWMAJプロフェッショナルアドバイザーの形成外科医に質問してみました。とても参考になりなる番組です。
稲田医師が運営するYoutube「chippecoチャンネル」
https://youtube.com/@chippe0910?si=0KlmhMD2sn1xQaIB
栃木県は日光で雪崩が発生し人が巻き込まれるアクシデントがありました。この場所に偶然居合わせた現地ガイドが救助活動に参加したそうです。
救助活動に参加する、ことは時に大きなストレスでもあり勇気がいる行為ですが、なぜ一歩を踏み出すことができたのか。当時を振り返りながら聞いてみました。
野外において頻繁に傷病者の初期対応あたり職種としてスキー場のスキーパトロールがいます。スキーパトロールは原則としてゲレンデコントロールと障害予防を目的として活動していますが、突発的に発生するゲレンデ内の傷病者に対応する救護活動も彼らのミッションです。
今回はスキーパトローラーであり、WMAIのインストラクターでもあるメンバーで、スキーパトロールと野外救急法の関係性について語ってきました!
寒い季節がやって来ました!野外で心配されるものの代表格に低体温傷がありますね。
しかし「ただ寒い」のと「低体温症」はどう違うのでしょうか。どっからか低体温症になるわけですが、そのラインはどんなところから?
WMA流のわかりやすくシンプルな考え方をWMAIインストラクターで国際山岳医の稲田医師と語りました。寒い北海道で😁
この秋、北海道では「令和6年度ATガイド人材育成事業」として野外救急法をガイドに取得していただく公的事業が行われています。その事務局を担う組織としてWMA北海道というコンソーシアムが誕生しました。
道知事認定のATガイド資格、つまりスタンダードスキルに野外救急法が導入されている実態などについてメンバーが語りました。
トレイルランニングの大会が各地で行われていますが、多くの大会では突発的な出場者の体調不良や事故に対応するため、主催者が準備する「救護チーム」がいます。
今回登場していただいた「Tight Medical Works」は、医師や看護師、救命士や消防職員など医療救助のスペシャリストによるトレラン救護に特化したチームです。
このほど救護スタッフを想定したWMA野外救急法講習が行われました。医療者が、トレラン関係者が野外救急法スキル抑える価値はどこにあるのか?お聞きしました!
このところ南海トラフ巨大地震や台風水害など「災害・被災」がキーワードになっています。備蓄や通信手段など様々な防災対策がうたわれ、対策を講じている方も多くいるのではないかと思いますが、そのほかにどんな対策、事前準備が望ましいのか。
WMAJのインストラクターで防災士と被災地に派遣された看護師のメンバーがそれぞれの視点から今後強化したい対策について語りました。
運動時の体調不良で、これまで「脱水」だと思ってきた症状はもしかすると「低ナトリウム血症」かも。今回紹介してもらう処置は従来脱水対応としてされてきたことの真逆でした。いままで良かれと思ってきた対応が逆効果だった。。なんてことも!?
運動を楽しむ全ての人に知っていてほしい興味深い知識です。
※#25、#26の続編です。こちらもぜひご一緒に。
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運動関連低Na血症の処置(飲水制限、高張食塩液の経口摂取、高張食塩水の静注)
Wilderness Medical Society Clinical Practice Guidelines for the Management of Exercise-Associated Hyponatremia: 2019 Update
ブイヨンキューブの使用例
Wilderness Medical Society Clinical Practice Guidelines for the Management of Exercise-Associated Hyponatremia: 2019 Update
体重変化と運動関連低Na血症の発生は相関している
Lawrence E. Armstrong. Rehydration during Endurance Exercise: Challenges, Research, Options, Methods: Nutrients 2021, 13, 887.
アイアンマン・トライアスロンを完走した場合、無水状態で、少なくとも3.1%の体重減少が起こる可能性がある
T. D. Noakes.Three independent biological mechanisms cause exercise-associated hyponatremia: Evidence from 2,135 weighed competitive athletic performances.PNAS, 2005,102 : 18 550-555