
デザイナーのPHOEBE PHILOがCELINEを去ったのが2017年、そこから数年の沈黙を経て彼女の名前を冠するブランドを立ち上げた事は記憶に新しいと思います。
彼女のカムバックを喜ぶ業界内のファンも多かったものの、その内容は固定化されたファンに向けた物になっておりむしろデザイナーとしての自由度を閉ざす物ではなかったのか、そんな視点を出発点にPHOEBEのクリエイションを検証する回です。
Chloe時代のコレクションまで遡ることで、今のPHOEBEのイメージが確立する前のデザインの豊かさに触れ、彼女が持っていた可能性をもう一度浮かび上がらせる内容です。
また、彼女の弟子筋にあたるDANIEL LEEや、CELINE退任後にその顧客層を獲得していったTHE ROWにも触れ、現代のデザイナーの戦略性やその在り方を考察する所まで話は続きます。