
昭和二十年三月一日は、硫黄島における戦闘で、最も奇妙な状況が生まれた1日でした米軍側の資料、モリソン米海軍戦史から、その状況を再現してみました米海軍駆逐艦「デリー」は、硫黄島北西海域で、日本の潜水艦をいったん捕捉したあと、それを見失った僚艦の代わりに、午前二時十五分、日本の潜水艦を必死に探し求めていました午前2時45分、1機の雷撃機が硫黄島の最北端にある北ノ岬方向から、超低空で飛来し、駆逐艦「デリー」に向け1,000m手前から魚雷を投下しましたそれより少し前、この雷撃機は米側のレーダーに捕捉されていたので、警戒していたため艦長はその魚雷を確認し、何とか回避することに成功しますこの雷撃機は父島から飛来したのではと言われていますが、明確な記録は残っていません