
▼OP
ゼニガメの語尾
▼事例集め
あれ以来一回も聴いてないです/浅野いにお『零落』の同級生/入り口に自分の足で立ってくれている感/天神山のアトリエ/鶴岡邸/ここまでやる必要があるのか?という自己批評性を持っている建築家/本当にナチュラルな自然は存在しない/『自然という幻想』/答え持ちすぎてる人はちょっと不安になる/インドに長くいるのにカレー通ぶらない老人/ルフィは迷わないけどサンジは迷ってる/会ったばかりの他人の試着に付き合ってくれる人は信用できる/全く追う必要のない責任を負いにいくスタイル/川添先生
▼EN
ゲームのルールを自分の感覚が邪魔をする/岩タイプはどう考えてもかなり強い
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アケオメ!2ヶ月ぶりに、こっそり更新です。
そういえば「こっそり」っていいよね。先日、知人の子供がぼくのところに近づいてきて小声で「...よしかわくんさ、コジコジって読んだ?」と尋ねてきたのだが、その時の声の小ささがなんとも印象に残った。さくらももこの名作「コジコジ」の読書状況の確認が、なぜ秘密裏に行われなければならないのかは、さておき、その一言は遠い日の「こそこそ話」の楽しい記憶を呼び起こしてくれた。
確かに子供の頃は教室にいても他のクラスメイトがいるし、家では親や祖父母や兄弟がいるし、スマホもメールもなかった。友人と秘密を共有するには「こそこそ話」をするしかなかった。たとえ他愛もない話だとしても、こそこそ話すだけで、その言葉は二人だけの秘密になる。大事だから秘密にするのではなく、秘密にするから宝物になる。人は、大人になるにつれ、言えないことや隠し事が増え、気づけば人との物理的な距離も遠くなっていく。僕らは、連絡先や空間や契約を手に入れた代わりに「こそこそ話」を失ったのだ。
いや、待てよ。
今も耳元でひっそりと、どこかの誰かに向けて、囁いている瞬間がある。そう、それがこのPodcastってわけよ(ウインク)。
コトヨロ!