
先日、友人のチバダイに誘われ宮城県で石積みワークショップに参加したヨシカワと、昨年和歌山で参加したカワサキ。今ではコンクリートの擁壁が一般的になってしまい目にすることが少なくなった「空石積み(からいしづみ)」の擁壁。「崩れたらまた積めばいい」という僕たちに勇気を与えてくれる言葉が心に刻まれることになった素晴らしいワークショップを振り返りつつ、アナキズムとのつながりを考えながら、それぞれの体験を語る。牡蠣とみかんジュースは美味い。
また、石積みの「水はけが良い」という特徴から、話の主題は「土中環境」に。
どこかの誰かが地図上に引いた直線を具現化してしまうコンクリートのトンネルやダムや擁壁は、計画を実現できる有用な手段のように思える一方で、そこで押し固められた土は、呼吸ができず、根を伸ばすこともできず、生物たちを閉じ込め、微生物たちを窒息させている。昨今の自然災害の原因は異常気象だけなのか?土を顧みない開発行為によって失われた大地のしなやかさがあったのではないか?
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ロシアによるウクライナ侵攻から半年が経過した今日。国単位での歴史であるナショナルヒストリーを辿るだけでは、国家としての歴史が浅いウクライナを知ることは難しい。しかし、ウクライナという地域は、ウクライナが国として成立するよりも前からずっとそこに存在し続け、そこにはチェルノーゼムと呼ばれる肥沃な黒土地帯があった。穀物がとれまくるその土地は隣国から幾度となく奪われ、奪い返されてきた。そこに暮らしている人たちはずっといた。土もずっとあった。
次次回、土と戦争。の予定。
(次回は「伯父とはなにか?」です。お楽しみに。)
▼参考
●誰でもできる石積み入門
https://www.amazon.co.jp/図解-誰でもできる石積み入門-真田純子/dp/4540171828/ref=sr_1_1?crid=31LX1KZXLICPH&keywords=石積み入門&qid=1661613188&sprefix=石積み%2Caps%2C450&sr=8-1
●くらしのアナキズム
https://kyoku-sen.com/items/6204cea3c15c5a7953e20766
●土中環境 忘れられた共生のまなざし、蘇る古の技
https://www.amazon.co.jp/土中環境-忘れられた共生のまなざし、蘇る古の技-高田宏臣/dp/4863587007/ref=sr_1_2?__mk_ja_JP=カタカナ&crid=20UESZW1L1IQL&keywords=土中環境&qid=1661613268&sprefix=土中環境%2Caps%2C417&sr=8-2
●よくわかる土中環境 イラスト&写真でやさしく解説
https://www.amazon.co.jp/よくわかる土中環境-イラスト-写真でやさしく解説-高田宏臣/dp/4865063951/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=カタカナ&crid=20UESZW1L1IQL&keywords=土中環境&qid=1661613268&sprefix=土中環境%2Caps%2C417&sr=8-1
●土 地球最後のナゾ 100億人を養う土壌を求めて
https://www.amazon.co.jp/gp/product/4334043682/ref=ppx_yo_dt_b_asin_title_o00_s00?ie=UTF8&psc=1
●忘れられた日本人
https://www.amazon.co.jp/忘れられた日本人-岩波文庫-宮本-常一/dp/400331641X/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=カタカナ&crid=12HY58073JK2G&keywords=忘れられた日本人&qid=1661613705&s=books&sprefix=忘れられた日本人%2Cstripbooks%2C269&sr=1-1
●ローカルな思想を創る〈1〉技術にも自治がある―治水技術の伝統と近代 (人間選書)
https://www.amazon.co.jp/ローカルな思想を創る%E3%80%881〉技術にも自治がある―治水技術の伝統と近代-人間選書-大熊-孝/dp/4540031074/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=カタカナ&crid=22P7RHN6DESQO&keywords=技術にも自治がある&qid=1661613648&s=books&sprefix=技術にも自治がある%2Cstripbooks%2C311&sr=1-1