前回に引き続き、教育・総合科学学術院の若林幹夫教授をゲストに、2023年に刊行された著書『社会学入門一歩前』の内容を基に、「世の中の前提を紐解く、社会学的感覚」 を探求します。
後半の今回は、若林教授が社会学者として研究職に進んだ経緯、領域を越境し、技術や社会制度の進展とともに移り変わる世の中を照らす視点を広げる、社会学の立場から模索する異分野連携の可能性、原始時代から社会に生きる人間の感性の普遍性などに問いを向けながら、現代の社会を考えるアプローチ、世の中を見る感度を磨く重要性を探ります。社会学が社会に対して果たしうる意味、問いのセンスが試される研究者の特性、社会学を担う次世代へ届けたメッセージとは。
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参考:若林 幹夫(2023)『社会学入門一歩前』河出書房新社
ゲスト:若林 幹夫
教育・総合科学学術院教授。専門は社会学、都市論、メディア論。
1962年東京生まれ。東京大学教養学部卒。東京大学大学院博士課程中退。博士(社会学)。筑波大学教授等を経て、2005年より現職。著書に、『社会学入門一歩前』(河出書房新社)、『郊外の社会学――現代を生きる形』(ちくま新書)、『モール化する都市と社会――巨大商業施設論』(NTT出版)、『都市論を学ぶための12冊』(弘文堂)など、多数。
ホスト:島岡未来子
研究戦略センター教授。専門は研究戦略・評価、非営利組織経営、協働ガバナンス、起業家精神教育。
2013年早稲田大学公共経営研究科博士課程修了、公共経営博士。文部科学省EDGEプログラム、EDGE-NEXTプログラムの採択を受け早稲田大学で実施する「WASEDA-EDGE 人材育成プログラム」の運営に携わり、2019年より事務局長。2021年9月から、早稲田大学研究戦略センター教授。2022年2月から、アントレプレナーシップセクション副所長 兼任。