
「意識が高い」と言われて喜べる人なんているのか?
礼儀を守るのも、身だしなみを整えるのも、
本当は“ちゃんと機能させたい”だけかもしれない。
でもそれが「意識高い系」と呼ばれた瞬間に、
どこか距離を置かれる不思議。
誰も見ていなくても正しくありたい人、
見た目に宿る矜持を守りたい人、
細かすぎる自分を笑ってしまう人。
三人の意識が交わるたび、
“高い”とは何か、“低い”とは誰が決めるのかが揺らいでいく。
気づけば話題は服装、世代、文化、そして機能性。
挨拶一つにも意味を探してしまうのは、
結局、自分の中の美意識を守りたいからなのかもしれない。
「意識高くいこう。機能的にね。」――そんな皮肉と誠実が同居する、な15分。