今回のテーマは「自己価値基準」。CULTIBASE Radioは、これからの時代の「人」と「組織」のマネジメントの実践論を探究していく番組です。経営コンサルティングファームであり、文科省認定の研究機関でもある株式会社MIMIGURIがお送りしています。パーソナリティーは、株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEOの安斎勇樹と、同じく代表取締役Co-CEOのミナベトモミが務めています。
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今回は、「自己価値基準を持つための方略」をテーマに、「なぜ経営者は食べログ低スコアの店でランチすべきなのか?」の続編として、前回の議論をさらに深めました。前回は「他者評価に左右されず、自分が本当に良いと思うものを大切にすること」の重要性を語りましたが、今回はその考えをより実践的に掘り下げています。
安斎は、現代の私たちはランキングやSNS上の評価といった「外的基準」に同一化しやすく、それに依存することで、自分自身の意思決定や楽しみ方の軸を失いがちだといいます。他者がつくったスコアに自分を委ねることで、いつの間にか「いいね」をもらうために生きてしまう――そのような状態から抜け出すためにこそ、自己価値基準を育むことが大切だと話しました。
そのための方略として三つのアプローチが提示されました。第一は「技の探究」――成果や評価を離れ、自分が没頭できる“技”そのものに向き合い、純粋に楽しむこと。第二は「穴場の発掘」――世間のスコアが低い映画や店をあえて選び、自分にとっての“良さ”を発見していくこと。そして第三が「オーダーメイドの実践」――他人の目を意識するのではなく、自分の理想に最も合う形で価値をつくることです。
この三つ目の「オーダーメイド」の例として、安斎は自身の趣味である“リモートワーク用パンツのオーダー製作”を紹介しました。見た目は普通でも、記事選びから細部のこだわりまでを自分で決める過程にこそ意味があると語ります。それは誰かに見せるためではなく、「自分のために、自分でつくる」行為そのものが価値であるということです。
ミナベもまた、経営の現場においても同じだと共感します。既成の成功モデルをなぞるのではなく、各メンバーが自分の価値基準に基づいて“オーダーメイド”でチームや仕組みをデザインしていくことが、組織の創造性や幸福度を高めると語りました。
最終的に二人は、ランキング社会の価値観から自由になり、自分だけの基準で人生や仕事をデザインしていくことこそが、現代における豊かさと創造性を取り戻す鍵であると結論づけました。
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なぜ経営者は食べログ低スコアの店でランチすべきなのか?|CULTIBASE Radio #78https://www.cultibase.jp/radios/cultibase-radio/low-score-lunch
個の創造性を解き放つ鍵は、自己評価できるか否かである──コルク佐渡島庸平さん×安斎勇樹対談https://www.cultibase.jp/articles/4353
『知的複眼思考法』に学ぶ、良い探究の為の「問い」の立て方:連載「知を開き、巡らせ、結び合わせるための知の方法論」第2回https://www.cultibase.jp/articles/12080
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今回のテーマは「ミドルエイジ・クライシス」。CULTIBASE Radioは、これからの時代の「人」と「組織」のマネジメントの実践論を探究していく番組です。経営コンサルティングファームであり、文科省認定の研究機関でもある株式会社MIMIGURIがお送りしています。パーソナリティーは、株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEOの安斎勇樹と、同じく代表取締役Co-CEOのミナベトモミが務めています。
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今回のテーマは、「人生の過渡期(トランジション)の乗り越え方」。ミナベは漫画『ダイの大冒険』に登場するハドラーというキャラクターを「人生の過渡期を迎えた中年男性のメタファー」として分析し、「ミドルエイジ・クライシス(中年の危機)」について考察しました。心理学者ダニエル・レビンソンの理論をもとに、人は人生の四季を通して成長し、40代前後に訪れる過渡期で「これまでの自分らしさ」を更新できないと危機に陥ると説明しています。
この過渡期を乗り越える鍵は、「暫定的自己(プロトタイプ)」を試しながら新しい自分を模索することだといいます。ただしその過程では、①成果を受け入れられない「インポスター症候群」、②過去の自分らしさに縛られる「オーセンティック・パラドクス」、③過去を全否定してゼロからやり直そうとする「リセットの罠」といった落とし穴に陥りやすいと指摘しました。
それらを乗り越えるためには、①経験を共有してくれる適切なメンターの存在、②成果のファクトを可視化し自分を慈しむ「セルフ・コンパッション」、③過去と現在をつなぐ「自分の物語の再構築」が大切だと語られました。
安斎は、褒められた言葉を「自分再解釈のヒント」として大切にする姿勢を紹介し、他者の評価を新しい自己物語の素材にする重要性を強調しました。ミナベは、「自分の人生を味わい直し、再解釈を楽しむことが過渡期を乗り越える力になる」とまとめました。
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中年期に訪れる「アイデンティティの危機」を紐解く。人生100年時代に自己実現を探究するには?https://www.cultibase.jp/articles/midlife-identity-crisis
働く大人の「アイデンティティ」の悩みと処方箋https://www.cultibase.jp/videos/14497
少年漫画から学ぶ、経営リーダーの成長段階(7)大魔王討伐後のポップに立ちはだかる、真の成長課題とは?|CULTIBASE Radio|Management #126https://www.cultibase.jp/radios/management-radio/13544
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今回は「ノイズの活かし方」について話されました。テーマの発端は、以前取り上げた「修養と教養」回への好評を受けての続編的な内容。ここでいう「ノイズ」とは、単なる情報の雑音ではなく、思考や探究を豊かにする“創造的ノイズ”を意味しています。たとえば、三宅香帆さんの著作を通して示されたように、読書の中には自分が最初に求めていなかった文脈や情報が多く含まれており、それが結果的に興味や理解を深める契機になるという視点が共有されました。
安斎は、社会的な評価やスコアに縛られず、思いがけない出会いやズレ(=ノイズ)を受け入れることの重要性を強調。日々多様な対談や講演を通じて、自分の意図とは異なる視点に触れることで「外側のノイズ」を取り込み、そこから思考を発展させていると語ります。一方、皆瀬さんは、映画や本を大量に摂取しながら、自分なりの「面白がり方のレンズ」を育てることで、評価にとらわれず独自の価値基準を磨いていると述べました。
両者は、創造的ノイズを受け入れることと、内側の「他人の声」や「評価への忖度」といったノイズを減らすことのバランスが大切だと整理します。つまり、外部からの予期せぬ刺激は探究を深める燃料となり、一方で内面の雑音を静めることが自己理解を高める鍵になります。最終的に2人は、「世の中のスコアに逆らって、自分だけの面白さを見つける修行」を提案。食べログ評価の低い店や“クソゲー”をあえて楽しむような実践を通して、ノイズを恐れず味わう感性を鍛えて行くことの大切さを強調しました。
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知的探究は「日常の徹底的な記録」から始まる:連載「知を開き、巡らせ、結び合わせるための知の方法論」第4回https://www.cultibase.jp/articles/12889
矛盾に満ちた“本気の遊び“の探究:新刊『1日1アイデア』と『パラドックス思考』の意外な共通点|CULTIBASE Radio|Playful #5https://www.cultibase.jp/radios/playful-radio/13662
変化に気づき、楽しむ人の「リフレクション」の用法|CULTIBASE Radio|Design #23 |https://www.cultibase.jp/radios/design-radio/13260
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今回のテーマは「誤読」。CULTIBASE Radioは、これからの時代の「人」と「組織」のマネジメントの実践論を探究していく番組です。経営コンサルティングファームであり、文科省認定の研究機関でもある株式会社MIMIGURIがお送りしています。パーソナリティーは、株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEOの安斎勇樹と、同じく代表取締役Co-CEOのミナベトモミが務めています。
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「読解力」と「誤読力」をテーマに、知の探究と創造性の関係について議論が展開されました。ミナベ、人文系の知の蓄積を正しく理解するために読解力は極めて重要であると述べ、自身の経験から読解に努めた結果、仕事力や潮流を理解する力が向上したことを共有しました。一方で、筆者の意図とは異なるが、理念を自分の言葉で解釈し直したり、新たな創造性や発見を生み出したりする「良い誤読」の存在にも着目しました。
安斎さんは、誤読には「浅い誤読」と「良い誤読」があり、後者は徹底した読解努力の先に生まれる“エラーとしての誤読”であると説明。「良い誤読」は、真摯に読解に努めた先の「エラー」であると定義し、本や論を深く理解しようとした上で、その内容を触発剤として著者が意図しなかった新たなストーリーや別解釈を生み出す創造的な営みであると説明しました。例えば、自身の著書を読んだ読者が、逆に「軍隊型マネジメントを極めたくなった」という解釈は、創造的な誤読といえると述べました。
二人は、読解力と誤読力はバランスが重要であり、良い誤読は「リスペクトを持って読解に努める」姿勢が前提にあり、その努力の末に生まれる飛躍であることから、「いい読解なくして、いい誤読はない」という共通見解を提示。読解力を高めるためには、著者に直接質問をぶつける対話の場を持つことが有効であると語って議論を締めくくりました。
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『知的複眼思考法』に学ぶ、良い探究の為の「問い」の立て方:連載「知を開き、巡らせ、結び合わせるための知の方法論」第2回
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3つの学習観から見えてくる学びの多層な姿 - 【連載】学びのレンズをかけかえる 第1回
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経営者こそ、最高の学習者たれ!|CULTIBASE Radio|Management #100
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今回のテーマは「修養と教養」。CULTIBASE Radioは、これからの時代の「人」と「組織」のマネジメントの実践論を探究していく番組です。経営コンサルティングファームであり、文科省認定の研究機関でもある株式会社MIMIGURIがお送りしています。パーソナリティーは、株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEOの安斎勇樹と、同じく代表取締役Co-CEOのミナベトモミが務めています。
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今回は「修養」と「教養」について話されました。ミナベ氏は三宅香帆氏の著書などから、修養が「他人を変えられないから自分を律して変える」という哲学を持つ労働者層教育に、教養が「社会は変えられる」という哲学を持つエリート層のリベラルアーツ教育に、それぞれ歴史的に結びついていたという整理を共有しました。この前提のもと、現代の自己啓発は修養的であり、大企業の経営層育成は教養的側面を持つという考察が進められました。
二人はこれらを踏まえつつ、探究は単なる「足し算的な養い」ではなく、得た知識や経験を再解釈し循環させ、新しい意味を生む「健全な代謝」に近いのではないかと議論しました。安斎は「修養」も「教養」も「養(よう)」という漢字が示す通り、「何かをプラスで取って養う」という足し算の営みであることに着目。これに対し、探究は必ずしも知識を増やしたり、自分を高めたりするプラスの力学だけではないと主張しました。
安斎は馬との交流を通じて「自己変容しなければならない」という強迫観念や「言葉で考えすぎている」状態から解放される感覚を経験したことを例に挙げ、これは修養でも教養でもない、新たな気づきであったと語りました。最終的に、探究とは、外部から得た知識や経験を単に蓄積するのではなく、「自分の中で再解釈したり、再構築したり、うまく循環させたり」すること、すなわち「健全な代謝」のような営みであり、「内側と外側の養分を取ることばかり考えているのではない」と締めくくりました。
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変化する時代に求められる「新しいリーダーシップ」の考え方とは?:連載「リーダーシップ教育の最前線」第1回 | CULTIBASE
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組織学習は“物語の探究”から始まる。変化の鍵は「自己」の捉え直し | CULTIBASE
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今回のテーマは「仕事娯楽」。CULTIBASE Radioは、これからの時代の「人」と「組織」のマネジメントの実践論を探究していく番組です。経営コンサルティングファームであり、文科省認定の研究機関でもある株式会社MIMIGURIがお送りしています。パーソナリティーは、株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEOの安斎勇樹と、同じく代表取締役Co-CEOのミナベトモミが務めています。
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今回は「仕事娯楽」をテーマに、自身の仕事観を語り合いました。冒頭、ミナベは『バガボンド』の武蔵を例に、他者との競争から離れ、技を磨くことそのものを楽しむ境地について触れ、日々の仕事を通して芸を磨くことが「仕事娯楽」につながるのではと問いかけます。コンサルティングの60分を寿司職人のライブパフォーマンスに例え、事前の仕込みや場の設計を徹底することで顧客に感動を届けつつ、自分自身もその技の探求を楽しんでいると語りました。
安斎は自身の著書『問いの作法』の改訂作業を通じて、過去の自分の不安から来る冗長な表現を削ぎ落とし、必要最小限の言葉で本質を伝える「引き算の技」を磨いていると振り返ります。これは単なる修正ではなく、思想をどう伝えるかという影響力の探求でもあり、40代に入った今は論理や証拠を積み重ねるよりも、メッセージの純度や空気感で伝える技術を重視するようになったといいます。さらに講演活動でも、過去のスライドを「秘伝のタレ」として整理し、最適な素材を素早く抜き出す仕組みを構築することで、効率と質を両立させる工夫を楽しんでいると紹介しました。
こうした取り組みは成果や評価のためだけではなく、技を磨く過程そのものが純粋に面白く、まるで趣味や娯楽のような喜びを与えてくれると二人は強調します。最後に、仕事を通じた技の探求はキャリア形成にも重要な考え方であると締めくくられました。
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子どもに「仕事の何がそんなに楽しいの?」と聞かれて、考えてみた | CULTIBASEhttps://www.cultibase.jp/articles/advent-calendar-minabe
働き方の試行錯誤はなぜ楽しいのか?ワーケーション考察|CULTIBASE Radio|Management #48 | CULTIBASEhttps://www.cultibase.jp/radios/management-radio/6271
本音から生まれる「笑い」こそが“いい仕事”の源泉──おもちゃクリエーターと考える、「衝動」の活かしかた | CULTIBASEhttps://www.cultibase.jp/articles/4671
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漫画や小説、映画の「シナリオ設計」を経営にどう応用できるかについて議論されました。ミナベは手塚治虫や藤子不二雄、映画やドラマ脚本の理論書を集中的に読み込み、物語の基本は「主人公の幸福と不幸のアップダウン」にあると整理しました。
具体的には①敗北と勝利、②困難と達成、③探究と答えという三つの軸があり、それぞれ成熟度の異なるストーリーとして捉えられると説明しました。①は競争に勝つか負けるかというジャンプ的王道、②は課題を乗り越える成長の物語、③は未知を問い続け答えを見出す探究型であり、より多様で成熟した物語を描けるといいます。
企業経営においても「どの物語を軸にするか」で楽しみ方や意味付けが変わるという話が展開されていきました。ワンピースを例に、短期的には勝敗の物語ですが、長期的には探究や達成の構造が重層的に組み込まれていると論じました。MIMIGURIの経営は競合との勝敗ではなく、探究を通じて自己生成する生命体のようであるとのこと。経営者がシナリオライターとして筋書きを作るのではなく、生態系を観察する「庭師」や群像劇のエッセイストのように意味を抽出していく営みに近いとしました。
最後に企業によっては勝敗型のシナリオも有効であり、読者=社会や社員が共感する物語であれば多様な作風が存在し得ると確認しました。経営を一つの作品づくりと捉え、ストーリーの型や成熟度を意識することで、組織の探究や成長をより豊かにできるとまとめました。
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漫画家のシナリオ設計に学ぶ、経営ストーリーデザイン論(前編)|CULTIBASE Radio #72https://www.cultibase.jp/radios/cultibase-radio/manga-scenario-management-part1
少年漫画から学ぶ、組織デザイン(1):鬼舞辻無惨の「鬼の一派」崩壊に見る、機能別組織のバッドパターン|CULTIBASE Radio|Organization Design #14https://www.cultibase.jp/radios/organization-design/13844
少年漫画から学ぶ、経営リーダーの成長段階(1)夜神月をコーチングで救えるか?|CULTIBASE Radio|Management #120https://www.cultibase.jp/radios/management-radio/13264
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今回のテーマは「アブダクション
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今回は「アブダクション」という思考法について話されました。アブダクションの定義は「観察した事象や結果からそれを説明する、最もありえそうな仮説を推論する思考法」であるとし、特に固有の事象と問い、前提の掛け合わせから、しっくりくるストーリーを見つける思考法であると説明しました。特に、事業リーダーと企業リーダーの違いに言及し、後者には抽象度の高い課題設定力が求められ、その核心にアブダクションがあるのではないかといいます。
経営人材育成プログラムが、認知バイアスを克服し、多角的な視点から仮説を立てるアブダクションの精度を高めるために機能していることもあるとのこと。人文学や異分野、異文化への理解を深めることで、固定的な視野を壊し、より柔軟な思考を促すプログラムの意義を解説。しかし、単に知識を増やすだけではアブダクションの精度は向上せず、探求の対象をどう見るかという「レンズ」そのものを磨き、新しいレンズを手に入れることが重要であると言います。
安斎は自身がミドルエイジクライシスを乗り越える人を観察した際に、学習論のレンズを通して例外ケースを説明できる仮説を導き出した経験を語り、これがアブダクション的な思考プロセスかもしれないと話しました。経営において、論理的思考やスピーディーな意思決定だけでは通用しない、不確実性の高い状況下で高い水準の仮説を生み出すアブダクションの重要性を改めて強調して、締めくくりました。
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身近にある「アブダクション」経験を語る|CULTIBASE Radio|Design #4
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実践者の知的生産が、「想定外」への対応力を育む:連載「知を開き、巡らせ、結び合わせるための知の方法論」第1回
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今回は、ミナベが漫画から学ぶ会社経営のストーリー作りについて語りました。現在漫画形式の経営書籍を執筆しており、漫画家の仕事術に関する書籍にハマっていると話します。中でも、荒木飛呂彦氏の「漫画術」を高く評価し、彼の作品「ジョジョの奇妙な冒険」が、極めて戦略的なロジックで成り立っていることを解説。荒木氏が「ジョジョ立ち」を戦略的に生み出したエピソードを紹介し、ヒット作には必然的なロジックが存在することを強調しました。
この漫画術のレンズを会社経営に当てはめることで、会社のストーリーをより面白く、多様なものにできると話します。多くの会社が売上や競争に特化するあまり、ドラゴンボールのような「トーナメント型」のストーリーに陥りがちだと分析し、これは社員や顧客から見たときに、コンテンツとしての面白さや多様性が失われる可能性があると述べました。
そして、トーナメント型ではない、より多様な会社のストーリーテリングの可能性を提示。例えば、未知の課題を解き明かす「ミステリー・サスペンス型」や、ゴールに向かって旅をする「ロードムービー型」といったストーリーを会社経営に取り入れることで、従業員や顧客の体験をより豊かにできると提案しました。MIMIGURIの経営スタイルが、探求を通じて「実は我々はこういう会社だったんだ」と解き明かすミステリー・サスペンス型に近いと分析。
最後に、リスナーに向けて、自身が面白いと感じる会社のストーリーがどのような型に当てはまるか考えてみてほしいと呼びかけました。
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孤高の中年「ベジータ」のキャリア課題にどう向き合うか?|CULTIBASE Radio #17https://www.cultibase.jp/radios/cultibase-radio/vegeta-career
少年漫画から学ぶ、組織デザイン(1):鬼舞辻無惨の「鬼の一派」崩壊に見る、機能別組織のバッドパターン|CULTIBASE Radio|Organization Design #14https://www.cultibase.jp/radios/organization-design/13844
漫画とアニメで鍛える組織学習の観察眼|CULTIBASE Radio|Management #63https://www.cultibase.jp/radios/management-radio/7491
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今回のテーマは「創作」。CULTIBASE Radioは、これからの時代の「人」と「組織」のマネジメントの実践論を探究していく番組です。経営コンサルティングファームであり、文科省認定の研究機関でもある株式会社MIMIGURIがお送りしています。パーソナリティーは、株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEOの安斎勇樹と、同じく代表取締役Co-CEOのミナベトモミが務めています。
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今回は「探究・創作と経営の関係」をテーマに語られました。中心となったのは「作家性や探究活動を経営インパクトにどう結びつけるか」という問いです。安斎はまず、自身の経験を踏まえ、デザインやファシリテーションの価値を取り上げました。これらは従来、事業計画に従属する下流工程とみなされがちでしたが、実際には抽象化や可視化を通じて組織の全体像を捉え、経営判断の質を高める力を持つと説明します。同じように研究や創作も、単なるコンテンツ制作にとどまらず、組織にとってのケイパビリティや文化を言語化し、再現可能な形にする営みであると強調しました。
さらに議論は「経営の上手さが似通っていく」という現象に及びます。経営手法を突き詰めると、最適化によって組織は均質化しやすく、結果的に市場での独自性が失われるリスクがあります。ここで安斎さんは、差異や独自性を生み出す探究こそが持続的な競争力の源泉であると話しました。組織にロールモデル的存在がいれば、周囲は憧れを抱きつつも「自分は別の道を進もう」と分岐し、それが創造性の土壌となると語られています。
終盤では、孤独な探究と共同的ファシリテーションの両立についても触れられました。探究を最優先に据えることで、共同作業や対話の時間は義務ではなく「成果を分かち合う前向きなお裾分け」として機能する、と整理されました。こうした姿勢により、個人の創作活動と組織全体の営みが健全に循環するのです。最後に二人は、今後は「経営をうまくやる方法論」を追求するのではなく、「経営を作家的に楽しむ」視点を持ち、作家論や漫画術からの知見も積極的に取り入れていきたいと展望を語り、番組を締めくくりました。
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あらゆる仕事はものづくり。作品として送り出す|CULTIBASE Radio #58
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作家としての葛藤:健全なコンテンツメイキングの作法|CULTIBASE Radio #70
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今回は、ミナベの新刊執筆を題材に、先輩作家である安斎にアドバイスを求めながら対話が進んでいきました。
自分の作品が複数の視点(経営、デザイン、研究など)を掛け合わせた「非創作的な物語」であると説明し、良い作品を作る上での葛藤を4つ挙げました。1つ目の葛藤は、本を書き進めるうちに自分の視野が広がり、過去に書いた部分を何度も書き直したくなるというもの。これに対し安斎は、完璧な100点の本は原理的に存在せず、どこかで「これで出す」と決める損切りが重要であるとのこと。大学院時代の「終わった終論が良い終論」という教えを引用し、いつか次の本を書くという気持ちで、今書いている本を完成させることが大切だとアドバイスしました。
2つ目の葛藤は、専門外の知識を引用する際に、都合よく解釈してしまう「チェリーピック」をどう避けるかです。AIはあくまでネガティブチェックの補助であり、必ず原文を読み、引用と自身の解釈を明確に分けることが鉄則であるとのこと。また、ビジネス書などの中間的な情報源を介さず、大元の文献を確認する「孫引き」を避けることの重要性を強調しました。
3つ目の葛藤は、全ての文章にこだわりたい気持ちと、執筆にかかる時間のバランスです。全てにこだわる必要はなく、特に重要な部分だけを丁寧に書くことで、全体として作家の個性を出すことができると助言しました。
最後の葛藤は、作家が伝えたいこと(エゴ)と読者が求めること(読者益)のバランスです。安西氏は、多くの読者に届けるためには読者益を重視しつつ、コラムなどでエゴを全開にするなど、メリハリをつけることが有効だと語りました。「問いかけの作法」は、読者の視点を意識して書かれたもので、本文とは別に、コラムで自身の理論的な主張を展開していることを例に挙げました。
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最新刊 #冒険する組織のつくりかた 最速レビュー!そしてミナベの出版構想とは|CULTIBASE Radio #35https://www.cultibase.jp/radios/cultibase-radio/new-book-review
1冊の本を書き上げるには:現場で役立つナレッジの組み立て方|CULTIBASE Radio|Management #71https://www.cultibase.jp/radios/management-radio/8055
組織づくりにおいて生成AIでショートカットできないもの|CULTIBASE Radio #60https://www.cultibase.jp/radios/cultibase-radio/essence-of-org
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今回のテーマは「ストーリーテリング」。CULTIBASE Radioは、これからの時代の「人」と「組織」のマネジメントの実践論を探究していく番組です。経営コンサルティングファームであり、文科省認定の研究機関でもある株式会社MIMIGURIがお送りしています。パーソナリティーは、株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEOの安斎勇樹と、同じく代表取締役Co-CEOのミナベトモミが務めています。
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今回は、ファシリテーションのスキルとしてストーリーテリングの重要性について話されました。ミナベからファシリテーターは参加者の発言や行動を意味づけ、一つの物語に編み直して場に還元するストーリーテリングの力が不可欠が話すと、安斎もこれに同意し、問いかけやフィードバックと並ぶ、重要なコミュニケーション上の介入モードであると位置づけています。
ファシリテーションにおけるストーリーテリングを理解するためには、一般的な「分析思考」とは異なる「物語的思考」が必要であると話されました。分析思考が過去から現在へと因果関係を追う思考モードであるのに対し、物語的思考は現在から過去へと意味付けをする思考モードであり、この思考法を用いることで、停滞したチームの状況を再解釈し、新しい意味を与えることができます。
ミナベは、ストーリーテリングを単なる振る舞いとしてではなく、具体的な「作法」として言語化することが難しいと話し、安斎は人を動かすためのストーリーテリングは、論理的な説得だけでは不十分であり、相手が「やりたい」と思うように感情に訴えかけることが重要であるといいます。
具体的な練習方法として、相手が乗り気でない活動に誘う際、相手の価値観を尊重しつつ、新たな意味付けを与えるコミュニケーションを試すことを提案しました。最後に、ストーリーテリングは万能ではないとしつつも、分析思考と物語的思考の両面を使い分けることが、組織のマネジメントにおいて不可欠なスキルであると結論付け、今後もこのテーマについて探求していきたいと締めくくられました。
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「両利きの経営」を推進する経営層のストーリーテリング戦略|CULTIBASE Radio|Management #88https://www.cultibase.jp/radios/management-radio/10539
毎日の仕事に、ワクワクを取り戻す。関心とビジョンを結ぶリーダーシップ|最高の組織づくり~ベンチャーCxOの葛藤~ #24https://www.cultibase.jp/radios/venture-radio/ssz24
未来を描くリーダーのための「ビジョンづくり」の作法|DESIGN&LEADERSHIP #4https://www.cultibase.jp/videos/dal04
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今回のテーマは「フィードバック」。CULTIBASE Radioは、これからの時代の「人」と「組織」のマネジメントの実践論を探究していく番組です。経営コンサルティングファームであり、文科省認定の研究機関でもある株式会社MIMIGURIがお送りしています。パーソナリティーは、株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEOの安斎勇樹と、同じく代表取締役Co-CEOのミナベトモミが務めています。
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今回は、ファシリテーターが場の停滞を防ぐために必要なフィードバックについて議論されました。ファシリテーターが「問いかけ」に終始し、フィードバックを避けることで、かえって場が停滞してしまうという課題から話が展開していきました。フィードバックは単にネガティブな指摘を伝えるものではなく、「問題を解決するために介入する」ことが原則であると話します。
たとえば、ワークショップで非協力的な態度をとる参加者がいたとしても、「態度が悪い」と感情的に伝えるだけのフィードバックは問題解決に繋がらず、意味がありません。代わりに、その参加者がなぜそのような態度をとるのか、どうすれば前向きになるのかを考え、問題解決につながる介入をすることが重要です。
「問いかけとフィードバックをどのように使い分けるのか」という問いに対しては、両者にはグラデーションがあり、完全に切り分けられるものではなく、問いかけは答えが定まっていない事柄を「探索」する際に用いるもので、参加者と共に方向性を探っていくイメージと話が展開されました。
一方、フィードバックは、ファシリテーターが第三者的な視点から、当事者が見えていない盲点や、もったいない資源などを「指摘」する際に用いるもので、特に、ポジティブな側面を強く指摘することで、参加者をエンパワーメントする機能があるとしています。また、場の空気を変えることもファシリテーションの重要な機能の一つであり、状況に応じてユーモアを交えたり、あえて真剣に指摘したりするなど、適切な方法で介入する必要があると述べました。
最終的にファシリテーターは「問いかけ」と「フィードバック」のどちらかに限定されるのではなく、両者を状況に応じて使い分け、問題解決に向けて場を動かす「知的ファシリテーション研究の総合力」が重要であると結論付けました。
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現代フィードバック論を批評するhttps://www.cultibase.jp/videos/13865
安斎勇樹と探る、可能性を拓くフィードバックの極意|最高の組織づくり〜ベンチャーCxOの葛藤〜 #26https://www.cultibase.jp/radios/venture-radio/ssz26
この世の全チームで実践すべき「ポテンシャル・フィードバック」の作法|CULTIBASE Radio|Management #116https://www.cultibase.jp/radios/management-radio/12848
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今回のテーマは「マネジメント」。CULTIBASE Radioは、これからの時代の「人」と「組織」のマネジメントの実践論を探究していく番組です。経営コンサルティングファームであり、文科省認定の研究機関でもある株式会社MIMIGURIがお送りしています。パーソナリティーは、株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEOの安斎勇樹と、同じく代表取締役Co-CEOのミナベトモミが務めています。
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今回は、異質性や多様性の高い組織を効果的にマネジメントする方法について話されました。
同質性の高い組織では、職能ごとの明確な業務管理と育成計画が機能しますが、多様な職種や価値観を持つ人々が混在する組織では、従来のマネジメントスタイルが通用しません。そこで、同番組で紹介されている「DESIGN&LEADERSHIP」というコンテンツで語られている、ビジョン・アクション・リフレクションの3要素が重要であると述べられました。
ビジョンは単なるスローガンではなく、多様なメンバーがどのように協働し、顧客に価値を提供していくのかを具体的にイメージできるようなストーリーテリングが求められます。これにより、異なる職能や個性を持つメンバーが共通の未来像を共有し、あたかも「阿吽の呼吸」で動ける状態を目指します。
アクションは、ビジョンに基づいて組織やチーム全体が動くことを指し、個人の行動だけでなく、チームとしての実践が重要です。
そしてリフレクションは、単なる行動の振り返りだけでなく、自己を取り巻く環境の変化を認識し、自身の価値基準や視点も客観的に見つめ直すことが含まれます。これにより、パニックにならずに状況を冷静に俯瞰し、真にメンバーを生かすためのビジョンを描くことができるようになります。
ミナベはこの3要素のどれがマネジメントの「センターピン」となるかは、マネージャー個人の特性によると考察しました。安斎は、自身はアクションを起点として、そこから得られた経験を基にリフレクションとビジョン構築を行う「アクション型」であると分析。ミナベは同様にアクションを重視しつつ、サイクルが健全に回っているかの指標として共通のビジョン合意を重視していると述べました。
この「ビジョン・アクション・リフレクション」のフレームワークは、一方向のモデルではなく、相互に作用し合う循環的な関係性を持つことが強調されました。リスナーに向けて、自身がどの要素を起点にするとマネジメントサイクルを回しやすいか、自らを振り返るきっかけとなるのでは、と締めくくられました。
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▼DESIGN&LEADERSHIP シリーズはこちらからhttps://www.cultibase.jp/programs/design_and_leadership
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リクルートを創業期から支える経営論「心理学的経営」に学ぶ──個の創造性と自律性を育む組織文化https://www.cultibase.jp/articles/12356
組織文化づくりのファシリテーション:“同質化”と”多様化”のジレンマをいかに乗り越えるか?https://www.cultibase.jp/videos/11129
若手マネージャーが「部下育成」の壁を乗り越えるには:3つのタイプ別攻略法https://www.cultibase.jp/articles/6463
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今回のテーマは「生成AI」。CULTIBASE Radioは、これからの時代の「人」と「組織」のマネジメントの実践論を探究していく番組です。経営コンサルティングファームであり、文科省認定の研究機関でもある株式会社MIMIGURIがお送りしています。パーソナリティーは、株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEOの安斎勇樹と、同じく代表取締役Co-CEOのミナベトモミが務めています。
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AIの進化が仕事にもたらす影響について話しされました。AIの活用が当たり前になりつつある現代において、そのメリットだけでなく、「ダークサイド」にも焦点を当てています。
AIを業務に導入する際の懸念点として、ミナベはAIに頼りすぎることで生じる「無力感」と「仕事の疎外感」を挙げました。これは、AIのアウトプットが優れていたり、AIを使った方が上司に評価されたりすることで、人間が自ら努力することをやめてしまうという観点です。その結果、本来自身で確認すべき工程を怠ったり、倫理的なエラーを引き起こしたりする可能性もあるのでは、とのこと。例えば、品質管理のチェックをAI任せにし、不備があっても「後で直せばいい」という意識で提出してしまうケースをあげました。
安斎は、AIと協働する上で重要なのは「線引き」であると強調しました。特に、倫理的に問題がないか、AIよりも人間が行う方が質の高いアウトプットを出せるかという観点から、作業の切り分けを意識していると話します。具体例として挙げたのは会議の議事録作成。AIが要約やネクストアクションの抽出を行う機能は便利ですが、AIが作成した議事録には重要な論点の漏れや誤りもあり、会議の背景にある文脈や参加者の合意形成のニュアンスはAIでは捉えきれないため、人間が最終的な調整を行う必要があるとしています。
また、AIに依存した作業は、記憶の定着を妨げるという点も重要な論点として挙げられました。ミナベはAIが作成した議事録に頼りきると、会議の内容を記憶しにくくなり、結果として後から議事録を見ても記憶が再現できず、業務の要件からずれてしまうリスクもあるとのこと。個人作業の効率化にはAIが有効である一方、チームで協働する上でのアジェンダ作成や議事録作成においては、人間自身が主体的に関わり、AIの出力を吟味することが、チームの活性化や円滑なコミュニケーションに不可欠であるとまとめられました。
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生成AI時代に必要な「問い」のデザイン力を磨くには?https://www.cultibase.jp/videos/14353
生成AIに疲れた男|CULTIBASE Radio #48https://www.cultibase.jp/radios/cultibase-radio/exhausted-by-ai
組織づくりにおいて生成AIでショートカットできないもの|CULTIBASE Radio #60https://www.cultibase.jp/radios/cultibase-radio/essence-of-org
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今回のテーマは「自己開示」。CULTIBASE Radioは、これからの時代の「人」と「組織」のマネジメントの実践論を探究していく番組です。経営コンサルティングファームであり、文科省認定の研究機関でもある株式会社MIMIGURIがお送りしています。パーソナリティーは、株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEOの安斎勇樹と、同じく代表取締役Co-CEOのミナベトモミが務めています。
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このエピソードでは、「オーセンティック・リーダーシップ」をテーマに、リーダーによる自己開示の“タイミング”の重要性について語られました。
オーセンティックリーダーシップとは、リーダーが自分の強みを活かし、正直に自分らしいリーダーシップを発揮することでチームを牽引するスタイルです。しかし、正直さを重視しすぎた結果、リーダーが自分の弱みや本音を過度に開示し、それが部下の不安を招き、チームの崩壊につながるケースもあるとのこと。「弱さは人を動かすための道具ではなく、一生懸命やっているからこそ自然とついてくるもの」だと述べています。
つまり、瞬間的な弱さの開示で人を引きつけようとするのではなく、継続的に努力し、困難に向き合い続ける中で垣間見える弱さこそが、人を動かす力となります。格闘家が試合前の強がりと、試合後の涙を見せる姿に例えられるように、前提として努力や挑戦があるからこそ、不安を共有することが共感を呼ぶと言えます。
このようなオーセンティックリーダーシップは、単なる感情の排出ではなく、自分を冷静に見つめ直し、周囲への感謝を通じてチームと共に課題に向き合う長期的なプロセスです。明日からすぐに実践できるものではないかもしれませんが、普段言えずにいた健全な本音(例えば、部下への称賛や素直な謝罪など)を伝えることから始めることができます。これは、リーダー自身の内省を深めることにも繋がり、健全な自己開示を通じてチームの信頼関係を築く一歩となるでしょう。
このテーマは奥深く、リーダーが「鎧を着込んで強がる」でもなく、「赤ちゃん返りする」でもない、適切な自己開示のバランスを見つけることの重要性を示唆しています。
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対話のための「自己開示」の作法とコツ
https://www.cultibase.jp/videos/dialogue-disclosure
ポップに学ぶ、オーセンティック・リーダーシップの重要性|CULTIBASE Radio|Management #85
https://www.cultibase.jp/radios/management-radio/10110
「オーセンティック・リーダーシップ」の誤解?自分らしさをつくるために、ときに壊す必要性:連載「リーダーシップ教育の最前線」第9回
https://www.cultibase.jp/articles/11445
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年下上司と年上部下という関係は、近年の組織において増加傾向にある複雑な課題です。2023年の調査によれば、この関係に該当する人は全体の約21%にのぼり、珍しいケースではありません。しかし、「上司は年上であるべき」という固定観念が根強く、現場での具体的な解決策はまだ十分に議論されていないのが現状です。
理想的な関係性では、互いの立場を尊重し、経験と知見を活かし合うことが求められます。しかし実際には、「年上部下はチームの模範であるべき」といった暗黙の期待があり、それに応えられなくなると関係性に歪みが生じます。年下上司がフォローしようとしても、過度な配慮はかえって年上部下の自尊心や自己効力感を損ねてしまい、両者が関係のバランスを崩す「パラドックス」に陥るのです。
こうした状況においては、いくつかの視点が有効です。まず、1つ目は年上部下は自身の機嫌を意識的に管理する姿勢。上司が年上部下の機嫌を取ることは逆効果になる場合が多く、自律的な感情コントロールが求められます。一方で年下上司は、年上部下のムードメーカー的役割や存在感を正当に評価し、単なる成果以外の貢献にも目を向けることが大切です。
2点目は、ケアの質です。年下の部下と同じような個別の手厚い対応は、年上部下にとってかえって居心地が悪くなることがあります。むしろ、年下上司自身がパフォーマンスを発揮し、チームの流れを作ることで年上部下が自然に参加できる環境づくりが有効です。
3点目は、年齢以外の評価軸を明確にし、年下上司がその立場にある理由をチーム内で共有すること。年齢ではなくスキルや実績での信頼構築が、関係性の安定につながります。他には、メンター制度を導入し、年上部下が信頼できる人生の先輩と話せる場を持つことで、悩みの緩和や自己再定義の支援になります。この関係性は、年齢だけでなく、個人のプライドや文化、評価制度など多くの要素が絡むため、今後も多角的な視点からのアプローチが求められるでしょう。
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「強い個人の集団」から「自律的なチームづくり」へ。個の尊重を掲げるリクルートの組織マネジメントの転換点https://www.cultibase.jp/articles/14814
ミドルマネジメントの”やりがい”を探る:事業部を超えた連携を成功させる秘訣とは?https://www.cultibase.jp/videos/14635
ヒトと組織が育つ制度とは?:人事マネジメントの暗黙知を探究するhttps://www.cultibase.jp/videos/13547
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ミナベは最近ファシリテーションにおいて大きな手応えを感じており、その背景には『問いのデザイン』の再読による新たな気づきがあると語ります。「問いのデザイン」が単なる問いの立て方ではなく、課題のデザインとプロセスのデザインという二軸構造であることが、実践経験を通じて腹落ちしたと述べています。
その上で、『問いのデザイン』をさらに発展させる2つの新たな構成要素を提案。一つ目は時間のデザイン。組織変革や学習は単発のワークショップではなく時間軸に沿って生じるもので、ファシリテーションの成果は1年、3年、5年という長期的視点で育つという考え方です。これにより、長期的変革に伴走するファシリテーターの役割を明確化し、「空間×プロセス×時間」という三次元構造でプロジェクト全体を捉えることが可能になります。
二つ目は文脈のデザイン。ワークショップの意義は、それまでの積み重ねられた文脈によって変化するため、組織内の意味づけを読み取り、それをどう継承・更新していくかが重要だと指摘します。この視点により、熟達したファシリテーターが持つ「読み取り力」と「編集力」という暗黙知をモデル化・共有できる可能性が広がります。
安斎はこれらの提案に強く共感し、特に「時間のデザイン」がプログラム構成の話ではなくファシリテーションそのものの時間軸設計であることに納得を示しました。両者は「問いのデザイン」を単なる技法書ではなく、意味と学習の構造的育成を扱う普遍的フレームとして捉え、新たな要素の追加により組織開発や変革ファシリテーションの理論的基盤が強化されると考えています。
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『問いのデザイン』はまだ序章。安斎勇樹が描く、“人間らしい経営論”|CULTIBASE Radio #2https://www.cultibase.jp/radios/cultibase-radio/14758
問いの日スペシャル 〜安斎勇樹の冒険の大ヒント〜https://www.cultibase.jp/videos/question-day-special
『問いのデザイン2』を構想するhttps://www.cultibase.jp/videos/toi_design2
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今回は安斎が育児休暇からの復帰直後ということで、育児休暇を中心にトークが展開されました。安斎は5月に第二子が誕生し、1ヶ月半の育休を取得。育休は単なる“休み”ではなく、組織の健全性やマネジメントの質を試す機会であると安斎は言います。トップが不在になることで、権限委譲の実態が浮き彫りになり、組織の自律性や成熟度を見直すチャンスにもなる。加えて、経営者自身にとっても、育児という「思い通りにならない」経験を通じて、視野や人間性の幅を広げる重要なリフレクションの時間になると語りました。
第一子誕生時は創業間もないタイミングで、育休どころか目の前の業務に追われていましたが、今回は自身が不在の間もプロジェクトは着実に進行し、大手クライアントからも引き続き高評価を得られたことで、経営者としての役割の変化とチームへの信頼感を再認識する機会になったといいます。
一方で、育休中は「生産性」や「成果」といった仕事上の指標から一旦離れることに戸惑いもあったとのこと。自分の価値や存在意義が見えづらくなり、不安や焦りを感じる瞬間も少なくなかったといいます。しかし、そうした“空白”の時間を経て、「何もしないこと」の尊さや、ただ子どもと向き合う時間のかけがえのなさに気づくことができ、父親としての時間を大切にする視点を得たと振り返りました。
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長期休暇におけるディープ・リフレクションの作法|CULTIBASE Radio|Management #131
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子育てから学ぶ、衝動を焚き付けるマネジメント
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本当に任せられてる?権限委譲(デリゲーション)のバランスを考える|最高の組織づくり〜ベンチャーCxOの葛藤〜 #10
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今回のテーマは「ファウンダーポテンシャル」。CULTIBASE Radioは、これからの時代の「人」と「組織」のマネジメントの実践論を探究していく番組です。経営コンサルティングファームであり、文科省認定の研究機関でもある株式会社MIMIGURIがお送りしています。パーソナリティーは、株式会社MIMIGURI 代表取締役Co-CEOの安斎勇樹と、同じく代表取締役Co-CEOのミナベトモミが務めています。
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今回は「ファウンダーポテンシャル(創業者の可能性)」をテーマに話されました。創業者は、長期的な投資の意思決定をしたりカルチャーを率先して浸透させることができる、希少で強力なリソースとです。創業者が複数いることの難しさとして「ディフェンシブルール」が増えやすい点に注目しました。どちらかが裏切ったり組織を混乱させたりするリスクを前提に、株主間契約や権限分担といった、守りの観点からの取り決めのことを指します。そのようにして設けられたルールの存在自体が、結果として自分の力を半減させてしまうのではといいます。
MIMIGURIでは創業者が2人いることにより、お互いの視点を通して価値基準が言語化され、より柔軟な組織運営が可能になっているといいます。「MIMIGURIらしさ」という文化の中で自然に生まれているさまざまなボトムアップの"逸脱"を2人の創業者の感性で受け止め、包摂できているのが特徴です。結果的に、2人の創業者がいることで、組織が受け止められる"探索の余白"が広がり、新しい領域への挑戦が可能になっているといいます。最後は「創業者自身がその強みに対して責任を持ち、マネジメントしていくことが、これからの時代に求められる姿勢」と締めくくられました。
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経営層が鎧を脱ぐための「エグゼクティブ・ファシリテーション」とは?:不確実性と向き合える経営チームのつくり方https://www.cultibase.jp/articles/10495
“複雑さ”を強みに変える。経営の多角化を実現する「分散と修繕」の組織戦略論https://www.cultibase.jp/articles/10696
M&Aを成功に導く、「人と組織」に注目した組織開発の方法論──異なる組織文化を統合させるアプローチとは?https://www.cultibase.jp/articles/11902
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