
演劇ブルペン修了公演『かもめ』を機に、アントン・チェーホフによる戯曲『かもめ』を題材におしゃべりしていこうというインターン企画です。
第二回は、東京を拠点に演出家として活動していらっしゃるニシサトシさんをゲストにお迎えしてお送りします。
「昔はチェーホフ全くわかんなかった」/理解のきっかけは『魔女の宅急便』の「ニャー」?/『かもめ』の難問!劇中劇をどう捉えるか/19世紀の文学運動「象徴主義」について/トレープレフと芥川龍之介の「ぼんやりとした不安」/「象徴」は生きる理由にも死ぬ理由にもなる/滑稽で切実な喜劇『かもめ』
ニシサトシ
1974年生まれ。演出家。東京大学在学中より劇団を立ち上げ、2002年利賀演出家コンクールにて優秀演出家賞を受賞。翌年、受賞作をモスクワで上演。当時の演出作にイヨネスコ『二人で狂う』(受賞作)、イプセン『人形の家』、ワイルダー『わが町』など。05年劇団解散。10年の活動休止を経て、16年にチョウソンハ・池田有希子の二人芝居『マクベス』を演出。18年静岡県舞台芸術センター(SPAC)でイヨネスコ『授業』を手掛ける。19年度は新国立劇場の「こつこつプロジェクト」に参加、『リチャード3世』のリハーサルを1年間行った。24年に『オセロー』(滋企画@こまばアゴラ劇場)、『わが星』(作・柴幸男)を演出。