
「悪」とは、ほんとうに“悪”なのか。
前回に続き、「月は善なのか悪なのか?」というテーマの中編です。
今回は、シュタイナー教育で知られるルドルフ・シュタイナーが語った「月=堕天使ルシファー」という驚くべき霊視を手がかりに、“悪”の存在が人間の成長にどう関わっているのかを考えます。
ルシファー=悪魔という一面的な見方ではなく、「誘惑」や「迷い」といった影の側面が、私たちをどう意識的に目覚めさせていくのか。
前回のマドモアゼル・愛さんの「月の欠損理論」と重ねながら、月という存在を“善悪を超えた学びの象徴”として捉え直していきます。
今回のポイント
・マドモアゼル・愛さんだけでなく、シュタイナーも月を「悪」として捉えていた
・シュタイナー教育で知られるシュタイナーは、実は霊媒師でもあった
・「神秘学概論」で語られる宇宙の成り立ちと、地球から分離した月
・月の正体は堕天使ルシファー──宇宙の進化についていけなかった意識体
・ルシファーが人間に対してすること──それは「誘惑」
・悪が与える「誘惑」という成長のチャンス
・選択肢があるからこそ、意識的に選ぶことが魂の成長になる
・無意識に流されるか、意識的に選ぶか──月が与えてくれる試練の意味
・「悪」もまた、人を目覚めへ導く存在
・悪の存在があるからこそ、人生はロールプレイングゲームとして面白い
「悪」を排除するのではなく、その中にある“学び”を見つめること。
それが、ぼくたちが「本当の自分」に還っていくための一歩です。
月は善なのか、悪なのか──三部作の最終回で、あすとろサイコロ流の結論をお話ししたいと思います。