
・実験「現代文だけ苦手でした、実験です」GG「全教科苦手でしたグッドゴリラです…」
<児玉まりあ文学集成、最高の作品>
・手塚治虫文化賞にノミネートされているので「ブレイク寸前の注目作」って帯に書いてある→ブレイクしてくれ~~!!
・実験「児玉まりあ文学集成は三島先生のキャリアにおける画期なのではないかと」
※訂正:『レストー夫人』の初出は「となりのヤングジャンプ」ではなく「アオハル」でした
・名前の通り文学をテーマにした作品だが、文壇とかではなく、「言葉遊び」「言語学」の領域をやっている→実験「筒井康隆で育った自分にはドンズバの作品なんですよね~」
・三島先生こんな甘酸っぱいラブコメ描けたんですか!?
・第1話「比喩の練習」:もう最初の2ページで完璧にかっこいいよ…→余白の多い作画がめちゃめちゃスタイリッシュ、多くを語らない台詞回し、それに比べて大きな吹き出しがそれに輪をかけている
・単行本についている「参考文献」(?):アンドレ・ブルトンの「溶ける魚」(シュルレアリスムの第一人者)→比喩されるものと比喩する言葉の関係を意図的に「外す」ことで言葉の機能を際立たせる
・第5話「盲目の文学」:文章という形式のテクニカルさに心惹かれる児玉さんが、強力な妄想家としての笛田くんに文学者としての素質を見出す、最強のギミック込の話
・抽象としての言語を扱うにあたって、三島先生の絵柄の相性が良すぎるのでは!?
・実験「2年前に文化庁メディア芸術祭マンガ部門で絶対に何か受賞する!!って予言しましたが、見事に外しました、今後に期待!」
・第10話「ワールドプロセッサー」断章形式についての話:話の構成も短い区切りがついており日常系ショートみたいな形式になっているが、「世界においては日常の積み重ねで物語が構築されるようにできている」という話に帰結していく、形式と物語が上手くリンクしている
・実験「早口オタクになる…」(なぜかキレ気味)
・GG「なんか作品世界全体があやふやでミステリっぽさがある気がするな、児玉さんは実在するのか?みたいな」実験「そういう意味ではこの作品はフィクションなので児玉さんという人は実在しないんだけど、それすら前提の上で描かれているように思える」
・「美しい文章」としての文学の話(志賀直哉の「悪文」についての夏目と芥川の感想)→実験「僕はそういうのよくわかんない」
・第3巻の恋愛要素で大聲(おおごえ)出しちゃった、でも恋愛の帰結が作品の終わりとリンクしているわけじゃなくて嬉しい(そのほうがかっこいいというのとまだまだ続いてくれて嬉しいの気持ち)
・「ふたりモノローグ」ってツナミノユウ先生の作品からとってきてない?
・参考文献・アガサクリスティーの「有名作品」:ネタバレ回避の仕方がウケる(アガサ・クリスティーはミステリの禁じ手をいっぱいやってて面白いよ)
<実験的と呼ばれる作品群について>
・木原善彦「実験する小説たち: 物語るとは別の仕方で」がとても良いサブテキスト:ジョイス「ユリシーズ」(実験小説の嚆矢)、浅暮三文「実験小説 ぬ」(日本語の実験小説入門)、ジョナサン・サフラン・フォア「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」(ビジュアル・ライティング)
・最近Tiktok発で筒井康隆「残像に口紅を」が流行っているらしい(日本のリポグラフ文学)→文字が使えなくなっていくたびに存在が消滅していく物語
・近年の漫画の実験的作品:野田彩子「わたしの宇宙」→登場人物が「自分が漫画作品のキャラクター」であることを自覚し始める
・博「明日ちゃんのセーラー服」って実験的作品では?(アニメ化でそういうところは表現できるんだろうか…)
・三島先生が過去にTwitterで連載していた「料亭うさぎ」本当に良かった:実験「2018年はこれで生き延びました」
<まとめ>
・実験「今回僕ばっかり喋ってますね」GG「相槌すら打つ暇がない」
・ほんとみんな児玉まりあ文学集成読めよ!!