
今回は柳本光晴作品全体について、『響』を中心に話していっています。
・実験「『響』は賛否両論という気はするけど、変な作品で好きだし、売上が跳ねてよかったね~~の気持ち」
・天才を描くマンガ「Sugar」「RIN」(新井英樹)「昴」「MOON」(曽田正人):天才はいかにして天才になるか、天才足りうるか→一方『響』は、天才性に裏打ちされた響の人間性の強さ・かっこよさ、周囲とのギャップを書いてるけど、響がどのように天才なのかに対する描写がないのでは?(作品の欠点ではないです)
・響は利益ではなく、論理と筋で動く人間である:実験「響が文学のことが本当に大好きで、審査員の皆さんにめちゃめちゃ丁寧に挨拶するところ大好き」
・実験「中原が小説家を引退するエピソード好き…でも普通に友だちになってるのびっくりした」「『昴』における吉田ひとみのエピソードでは、すばると吉田ひとみは二度と出会わなかったという描写があって、それがすごいかっこよかった」
・GG「狂人涼太郎くんめちゃめちゃ好きで、響に普通の人生を送ってほしいと願いつつも、響のことを一切邪魔しないのいい関係よね」実験「祖父江父にめちゃくちゃ嫌われてるの好き」
・天才とはなにか:「天才はコツ」(ぼく脳氏の発言)→実験「わかるわ~おれ受験勉強の才能あったんだけど、ただコツを掴むのがうまかっただけで人間離れしているなにかがあるわけじゃないんだよな」
・天才と秀才:秀才は理解できる、天才は理解できない→一般人からみた距離の遠さの問題なのでは?
・実験「涼太郎くんは多方面の秀才でそれがある意味天才だけど、一点での天才性はないんだよな」GG「そういう意味では響に出てくる天才って祖父江父と鏑木だけなのかも」
・「常に本気で有り続けること」…響の根底にあるもの
・山本春平のエピソード:「凡人が積み重ねをした結果としての秀才」描写、世界は天才だけで作られているわけではない
・花井ふみの創作講座:作品全体に説得力が出てよかったと思います
・実験「『龍と苺』に出てくる女性蔑視、リアルなのかもリアリティーがあるのかもわからん」GG「囲碁は男女差あんまないんですよ、小さい頃に僕は女の子にコテンパンにされた過去があります」実験「んなるほど~~後でその話詳しく」
・「常に本気で有り続ける、お前はやれるか?」を毎週本気で訴えかけてきた素晴らしい作品!よく連載でこんなもん描けるね
・天災であり天才である
・実験「加賀美はTWIMに出てきた由利勘平感がありますね」
・「昴」情報量めちゃくちゃ多くて凝縮されててすごい、絵が良すぎてスルスル読める
・文学マンガについて①三島芳治『児玉まりあ文学集成』:文学のエッセンスが散りばめられた、めちゃくちゃラブコメ→実験「三島先生、そんなポップなもの描けたんですか!?」「物語とは何かについて関心がある人に読んでほしい」
・文学マンガについて②片山ユキオ『花もて語れ』:朗読についてのマンガ、文学に絶対必要な「読解」についての描写が多い→宮沢賢治の「クラムボン」ってそう読めるのか…!!