<第6回>ジェネラル・ルージュの凱旋
監督:中村義洋
主演:竹内結子 阿部寛 堺雅人 他
公開:2009年
~あらすじ~
東城大学付属病院の窓際医師・不定愁訴外来の田口公子は、院内における諸問題を扱う倫理委員会の委員長に任命された。ある日、そんな彼女の元に一通の告発文書が届く。その内容は「救命救急の速水晃一センター長は医療メーカーと癒着しており、花房看護師長は共犯だ」というものだった。速水は“ジェネラル・ルージュ(血まみれ将軍)”の異名を持つ男で、切れ者だが冷淡で非情な彼にはよからぬ噂も多かった。そんな中、告発された医療メーカーの磯辺が院内で自殺。そこに骨折をした厚生労働省の切れ者役人・白鳥圭輔が運び込まれた。実は白鳥の元にも、田口に届いたものと同様の告発文が届いていたのだ。
cinema06
<観賞後記>
メインキャストは前作から引き続きの出演。
佐野史郎や玉山鉄二も、時々顔を出すので、
前作の雰囲気そのままに、この作品を楽しめます。
前作より、謎解き要素が低い分、
ものたりないと思う人がいるかもしれません。
大学病院の裏側を題材にしてますが、
今の病院運営を厳しいものにしている
大きな要因に、厚生労働省の
間違った行政があります。
そこを知ってか知らずか、
阿部寛演じる厚生労働省のお役人が、
活躍するのが、ちょっと滑稽かな。
社会派っぽくしたいのは、わかるのだけど
ちょっと無理があったかな。
本質を突いていない提示なので、
どうしても、とってつけた感が
拭えなかったのが残念。
やっぱり今作は堺雅人がいいですね。
彼がジェネラル・ルージュを演じた事で、
映画が締まってます。
あくまで堺雅人(ジェネラル)の
人間的な部分を中心におき、
あまり社会派的な事を意識しないで、
作ってしまった方が、
もっともっといい作品になった気がします。
オススメ度 ☆☆☆☆☆☆☆(70点)
(D)