自らと繋がり、大いなる自然や宇宙との繋がりを感じて、のびのびと、ユニークな私を生きていく。
7月8日から14日の「今週の暦」、そして、詩人、金子みすゞさんの詩集「空のかあさま」から「夕顔」をお届けします。
【自然や宇宙との繋がりを感じる「今週の暦」】
7月8日(月)から14日(日)/ 旧暦、水無月三日から九日
- 先週6日の新月で暦は水無月に入り、二十四節気は「小暑」の頃
- 12日(金)、七十二候 「小暑」の次候、「蓮始開(はす、はじめてひらく)」へ
- 「天上の花」とも呼ばれる蓮は、仏教では、蓮は極楽浄土に咲く花とされ、慈悲の象徴。早朝、まだ静かな水面にその姿を現す。
- 蓮の歴史は古く、万葉の時代には「はちす」と呼ばれて数多くの歌にも詠まれ、平安時代には、香を焚いて楽しむ薫物として、蓮の香りを模したお香を身に身に纏っていた。江戸時代には、蓮を見る、早朝イベント、「蓮見」。料理茶屋が並んでの大賑わいに、「蓮飯」という蓮の香りをご飯に移していただく風流な逸品を楽しんでいました。
- 蓮見(はすみ)には、朝7時から9時頃が最適。
- 6日(土)に新月を迎えた月は、満ちていく時期。8日(月)には三日月。月の入りは20時51分。お天気に恵まれれば、日没後の西の空に浮かぶ美しい三日月を楽しみたい。
- 14日(日)は上弦の月。お昼間も夜も美しさを楽しめるのが、上弦の月。
【今週の旬】
- 旬の景色は、合歓の木 (ねむのき)に、姫檜扇水仙(ヒメヒオウギズイセン)
- 旬の食卓には、カレイにとうもろこし
【今週のレメディ】
自分自身との内なる深い繋がりを、そして、自然や宇宙との大いなる繋がりを感じるヒントをお届け。
今週は詩人、金子みすゞさんの詩集「空のかあさま」から「夕顔」をお届けします。
【参考】
「くらしを楽しむ七十二候」広田千悦子 株式会社アース・スター エンターテイメント 2013
「和暦日々是好日」LUNAWORKS(主宰・高月美樹)2024
国立天文台暦計算室
「日本の七十二候を楽しむ ―旧暦のある暮らし―」白井 明大・有賀 一広 東邦出版 2012
「現代こよみ読み解き事典」岡田 芳朗 阿久根 末忠 柏書房 1993
「七十二候/蓮始開」高月美樹 暦生活 2023
「七十二候≪蓮始開~はすはじめてひらく~≫泥より出でて泥に染まらぬ崇高で清らかな花」ゴトウヤスコ tenk.jp 2015
「源平池(鶴岡八幡宮の源氏池と平家池)」鎌倉手帳(寺社散策)