
新海誠さんの伝説的アニメーションを、新たに実写版として映画化された、奥山由之監督の言葉に痺れました
曰く
"『秒速5センチメートル』を作って感じたのは、大人になるということは、失うものがどんどん増えていく。若さを失うし、残されている時間もなくなるし、大切にしていたはずのものも忘れていくし。
そういう中でも、過去への未練に縋り続けるわけにはいかないから、それを糧にして前に進んでいく。
自分の中で失うということと、どうポジティブに付き合っていくか
一歩前に踏み出して進んでいけるかどうかが、大人になるうえでは大事なことなのではないかと、作品を通して思えるようになりました。"
ここから私は思いました
1、かけらは失われない
2、かけらは前を向いている
3、かけらノベーション
1、かけらは失われない
おそらく5回は泣いたんじゃないかと思われる、『秒速5センチメートル』実写映画版ですが、沢山と気づきを勇気を頂くことができた、最高の映画体験でした
自分が思ったのは、失われた人や会えなくなった人は、沢山いるだけれども、その人たちが残してくれた言葉や気持ちは、かけら、として、自分の体の中に生きてるよね、ということでした
自分の父がよく、「あせらず、怒らず、諦めずだぞ、光太郎」と言ってた言葉は、自分がピンチになった時に、必ず心の中で響きます。
あとは、会社の先輩が、「あなたは、何かを成し遂げる人よ」と言ってくれた一言も、自分の中でめちゃくちゃ残っていて、時折、勇気をもらってます。
他にもたくさんの、もう二度と会えない人たちが、何かあった時に、なんか微笑んでみてくれている、そんなふうに考えることが、自分としての、失ったものや人がいる中での、乗り越え方だなあと、改めて思わせて頂きました
2、かけらは前を向いている
後悔のない人生はないし、後悔のない選択もないと思ってますが、たまに夢の中で、その時の場面が出てきたりなんかして、「ああ、あの時、ああしておけば、、ごめん」みたいなことも、あります
今回、映画を観させていただいて思ったのは、きっと、かけらの皆様は、自分が前を向くことを信じている、または、祈っているんじゃないかと、そんなことを思わせてもらいました
それこそ、ニーチェの解釈論ではないですが、「真実はない、あるのは解釈」なんだとすると、自分で、心にある、かけらを、前向きの方向に、突き刺し直して、そして共に生きていくことを楽しむ、そんなことができたらいいなあと思いました
3、かけらノベーション
かけら、は、これまで出会った人や物やコト、ですが、それらが実は、自分の大半を作ってくれている、ジグソーパズルのようなものなのかもしれないなと思います
イノベーション的に考えると、沢山のかけら、が、シュンペーターさんよろしく、掛け合わさることによって、新しい、かけら、が誕生したり、もっと大きな、かけら、に成長する、そんなことが起きてるんじゃないかと思いました
人・本・旅は、出口治明さんが教えてくれたことですが、私はをセレンディピティの本質だと思っていて、人と出会うことで、かけら、をもらえる。本は昔の人との出会いで、かけら、をもらえる。旅は、異世界の人と出会うことで、かけら、をもらえる
それらが知らない間に、掛け合わさることによって、新しい自分を生んでくれる、自分内イノベーションを促進してくれる、そんなことなのかと思ってます
たくさんの、かけら、それは、もちろん、すぐそばにあるモノや人でもあり、二度と会えない人やモノデアもある。そしてそれは、自分の内に、もっと言えば、パッションの源を形作る要素にもなってくれている
そう考えると、出会う、または、出会ったことが、とても素敵なことで、別れる、失うことは、表面上のことだけで、大した問題ではないのかもしれないなあと
そんな勇気を頂ける、本当に素敵なお話でした
一言で言うと
かけらは失われないノベーション
そんなことを思いました^ ^
参考:映画 秒速五センチメートル 原作 新海誠 監督 奥山由之 主演 松村北斗、高畑充希、森七菜など 脚本 鈴木史子 プロデューサー 玉井宏昌 制作 フジテレビジョン コミックス・ウェーブ・フィルム 東宝 制作プロダクション スプーン 配給 東宝 https://5cm-movie.jp
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