
教科書レベルの世界史(通史)が1日5分、ながら聞きで学べます。第141回目は「中世都市」【オリジナル基本文】⇒【補足解説】の順に進めます。
◇オリジナル基本
領主からの支配を受けていた中世都市は、11~12世紀以降、自治を獲得するようになる。イタリアでは自治都市(コムーネ)、ドイツでは皇帝から特許状を得た帝国都市が誕生した。これらの有力都市は共通の利害のために都市同盟を結成する。北イタリア都市を中心とするロンバルディア同盟や、北ドイツ都市を中心とするハンザ同盟などがある。
都市の自治運営の基礎になったのがギルドとよばれる同業者組合で、初期段階では大商人を中心とした商人ギルドが市政を独占した。これに不満をもった手工業者が同職ギルド(ツンフト)をつくり対抗し、政治に参加していった。