
教科書レベルの世界史(通史)が1日5分、ながら聞きで学べます。第138回目は「十字軍その6」【オリジナル基本文】⇒【補足解説】の順に進めます。
◇オリジナル基本文
1291年にアッコンが陥落し十字軍は失敗に終わる。参加していた諸侯や騎士は没落する者も多く、彼らが所有していた土地を国王が没収して王権を強化した。逆に、運動を呼びかけた教皇は、遠征の失敗で教皇の権威がゆらぎはじめる。
聖地解放はならなかったが十字軍による人やモノの流れが地中海交易を再び活性化させヴェネツィアをはじめるとするイタリアの諸都市が繁栄する。ビザンツ帝国やイスラームの文物が流入し、西ヨーロッパ人の視野が拡大した。