
教科書レベルの世界史(通史)が1日5分、ながら聞きで学べます。第133回目は「十字軍」【オリジナル基本文】⇒【補足解説】の順に進めます。
◇オリジナル基本文
11世紀になると西ヨーロッパ世界が外に向かって膨張を始める。イベリア半島の国土回復運動(レコンキスタ)、ドイツ人の東方植民の本格化、シリア・エジプトに向かった十字軍がその例である。これらの膨張は、農業生産力の上昇による人口増加が背景にあった。
十字軍は、ビザンツ帝国の皇帝が教皇に援助を求めたことから始まった。イランの大半を征服したセルジューク朝が攻め込んできたのだ。マンジケルトの戦いではビザンツ皇帝が捕らえられ、その後小アジア(アナトリア)の領土を次々に失っていった。そのためローマ教皇に援軍派遣を要請したのだ。