「死んだ老婆の身体がむくむくと起き上がる」という、とてもストレートな怪異ではあるのですが、旅人も家主がどことなく身勝手で、死体を操っていた狐はなんとなく可愛らしく、話の結末はいやにあっけない。
物語として全体的にちぐはぐで、だからこそのリアリティがあり、妙に印象に残ります。