皆さん、こんにちは。今回は、2026年公開予定の映画『プロジェクト・ヘイル・メアリー』の原作小説を読んだ感想をお届けします。
主演はライアン・ゴズリング、監督はフィル・ロード&クリストファー・ミラー、脚色はドリュー・ゴダードが担当。米国での公開日は2026年3月20日に決定しています。
原作は、『火星の人(オデッセイ)』の著者としても知られるアンディ・ウィアーの最新作です。
私は映画公開に先駆けて原作を読んでみたのですが、SFファンなら絶対に読む価値がある内容でした。今回は、映画を観る前に知っておくと面白い原作の魅力を整理して紹介します。
この作品は、多少のネタバレがあっても面白さが損なわれないタイプの物語だと感じています。映画の予告編で推測できる範囲内の情報で、この小説が「なぜ世界中で絶賛されているのか」を、なるべく核心的な結末は避けつつ、紹介したいと思います。
プロジェクト・ヘイル・メアリー 上
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物語の概要(ネタバレ控えめ)
物語は、目覚めた主人公が自分がどこにいるかすら分からない状態から始まります。宇宙船の中に一人取り残され、記憶喪失の状態で状況を理解していく過程が描かれます。
この設定だけ聞くと「よくあるSFミステリー」のように思えますが、原作を読むと、その科学的推論と問題解決の丁寧さに圧倒されます。
原作を読んでよかった3つのポイント
1. 科学的推論の緻密さ
原作は上下巻に分かれており、物理・化学・生物学など幅広い科学知識を駆使して物語が進みます。
例えば、主人公は周囲の状況を観察し、論理的な推論を重ねて「自分は宇宙船の中にいる」と突き止めます。
記憶喪失の状態で科学的知識だけを頼りに問題解決に挑む描写は、映画では描ききれないほど緻密です。
2. 生物学的アプローチが鍵になる