「読書初心者に3冊おすすめするならどの作品?」読書好きなら永遠に語りたくなるテーマですよね。日々エンタメの単行本を作っている第二文藝部員3人が、業務そっちのけで文春文庫のベスト3プレゼン大会を開催。最近刊行されたある評伝があまりに良すぎると話題に……。
【編集Tのお勧め】
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春休みとなると旅情を誘われるものですが、「読むミニトリップ」ができる作品をお届けします。普段、通勤電車の終点に行くことはめったにありません。たとえば中央線に乗って気が付いたら青梅駅、などという事態が起きたら、それは悲劇でしょう。しかし、終着駅にも人々の営みと歴史があるのです。『ナゾの終着駅』著者の鼠入昌史さんは、全国各地の終着駅を実際に訪ね歩き、そこにまつわる歴史と風物をリアルに描き出しました。終着駅をめぐる旅の醍醐味について、著者みずからが語ります。
(聞き手:川本悟士・文春新書編集部)
年に一冊も本を読まない友人が、『容疑者Xの献身』を3日で読み切った!と連絡をくれました。あまりに嬉しすぎて、次に何を勧めるべきか会社で相談したところ、「ぜひ私に選ばせてくれ」と名乗りを上げた先輩が2人。第二文藝部員3人が、文春文庫のベスト3をプレゼンします。
【編集Nのお勧め】
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齢を取れば取るほど人は幸せになる!
高齢者専門の精神科医として、36年間、延べ6000人の患者を診てきた和田秀樹さんによる『老いるが勝ち!』がオーディオブックになりました。
累計240万部突破の人気和風ファンタジー「八咫烏シリーズ」。阿部智里さんが最新刊『亡霊の烏』を絶対守らなければいけない締め切りまでに書き上げる過程と、毎回話題の名司生さんの美しい装画はいかにして誕生したのか――無事に予定通りの刊行にいたるまでの険しい(?)道のりを、担当編集者が発売日を迎えて改めて振り返ります。
阿部智里さんによる累計240万部突破の人気和風ファンタジー「八咫烏シリーズ」。単行本最新刊『亡霊の烏』の発売情報と刊行を記念したPOPUPショップについてなどの情報をポッドキャストでまとめてお伝えします!
「伊右衛門」「ザ・プレミアム・モルツ」「PlayStation」……。数々の大ヒットを生んできた国民的広告クリエイター小西 利行さんが贈る、最高の「思考ツール」決定版!
『すごい思考ツール 壁を突破するための〈100の方程式〉』のオーディオブックがリリースされます。
『すごい思考ツール 壁を突破するための〈100の方程式〉』のお求めはこちらから。
数々の著名な作家たちが愛する、奥泉光さんによる伝説のユーモアミステリー〝クワコーシリーズ〟。この作品をお届けするために、ある雑誌が創刊されたことを皆さんご存じでしょうか? 文春ミステリ史の証人こと部員・石井が明らかにする驚愕の事実!
新書の歴史に一石を投じる、オタクが泣いて喜ぶ作品の刊行です。ウクライナ戦争の解説でおなじみの小泉悠氏(東京大学先端科学技術研究センター准教授)、サッカー通としても有名な高橋杉雄氏(防衛研究所防衛政策研究室長)、朝日新聞記者の太田啓之氏、そして「職業はドイツ人」のマライ・メントライン氏――みなさんカタい肩書きですが、熱い“ミリタリー愛”“アニメ愛”を内に秘めているという共通点があるのです。そんな4人がこころゆくまでアニメの戦争論を語り合う『ゴジラvs.自衛隊 アニメの戦争論』。アニメと現実の世界を交錯する妙味を、小泉さん、高橋さん、太田さんが語ります。(聞き手:薗部真一・文藝春秋ノンフィクション出版編集部)
「どうしても語りたい一冊がある!」文春推理部・Nが中央線のホームで突如愛を爆発させた、クワコーシリーズ。奥泉光さんの筆が放つ魅力に取りつかれた3名の部員が集い、語り尽くせない面白さをどうにか表現しようと試みます。
『ゆるキャラの恐怖 桑潟幸一准教授のスタイリッシュな生活3』
29歳で移り住んだニューヨークでの生活を綴った塩谷 舞さんのエッセイ『ここじゃない世界に行きたかった』がオーディオブックとなりました。
『ここじゃない世界に行きたかった』のお求めはこちらから。
東京大学史料編纂所の名物教授、本郷和人さんの名講義を再現した作品をお届けします。本郷さんのメインの仕事は史料集の編纂であり、普段は一般の学生への講義はありません。しかし2022年、東大駒場の教養課程で、日本史専攻でない学生に向けて、入門講義をしたことがあるのです。受験で日本史を勉強したことのない理系の学生も対象にしたこの講義シリーズは、初歩の初歩から日本史の魅力をわかりやすく解説したものとして定評があり、書籍化を望む声が多く寄せられていました。そこで、講義の語り口を活かしながらまとめたのが『東大生に教える日本史』です。暗記中心ではなく、創造力と推理力を働かせながら歴史を学ぶことの大切さを、本郷さん自ら語ります。(聞き手:前島篤志・文藝春秋編集委員)
舞台は1995年~2025年の大阪。遠田潤子さんの新刊『ミナミの春』は、姉妹芸人「カサブランカ」と同時代を生きた人々が偶然にも出会い、人生を交差させる奇跡を描き出します。今回は連載担当と書籍担当が、遠田さんをお招きして物語誕生の裏側を伺いました。この春最も見逃せないラストシーンはどのようにして生まれたのか、迫ります!
2005年に刊行された伊坂幸太郎の人気小説『死神の精度』が、このたび新装版刊行となり話題となっています。
『藍を継ぐ海』で第172回直木賞を受賞された伊与原新さんの贈呈式でのスピーチをノーカットでお送りします。現在発売中の「オール讀物」直木賞特集号に掲載の選評や伊与原さんの自伝エッセイ、辻村深月さんとの対談などと併せてお愉しみください。
ドラマ化で話題の『宙わたる教室』についてのエピソードも触れられています!
「人生百年時代」と言われますが、実際に100歳まで生きる人はそう多くはありません。そうした中、京都府の丹後地方は100歳以上の「百寿者」が他地域と比べて非常に多いことで知られています。
なかでも京丹後市では、人口10万人あたりの百寿者人口が200人を超え、全国平均の3倍強にも達するのです。男性長寿のギネス世界記録保持者、木村次郎右衛門さん(116歳、2013年没)も生涯のほとんどを京丹後市で過ごしています。
では、京丹後市は他地域と何がどう違うのでしょう? 『奇跡の100歳長寿者地域「京丹後市」の秘密』は、その謎を解明した作品です。同地域の健康長寿の秘密を、担当編集が明かします。(聞き手:西本幸恒・文春新書編集長)
「和菓子のアン」の著者による胸に光がともる物語『ショートケーキ。』のオーディオブックがリリースされました。お求めはこちらから。
城戸川りょうさんデビュー作『高宮麻綾の引継書』。前篇では、刊行の背景、そして担当編集者や営業部員たちの熱い想いをお届けしました。後篇では、作家さんや書店員さんからの感想をご紹介します!
不動産バブルが崩壊し、今世紀最大の分岐点を迎えた中国経済。「中国はこのまま衰退へと向かうだろう」「いや、彼らの底力を軽視すべきではない」……。
中国経済について語るとき、人々は楽観論もしくは悲観論、どちらかに大きく偏りがちです。『ピークアウトする中国 「殺到する経済」と「合理的バブル」の限界』はそうした極端な議論に走らず、むしろ中国経済の光と影をつなぎあわせ、世界を翻弄する大国の「宿痾」を読み解きます。
今回は著者の1人であるジャーナリストの高口康太さんが、本書の読みどころに加え、共著者である梶谷懐さんとの共同作業についても振り返ります。(聞き手:後藤祐実・文春新書編集部)