
「変わってるね」って言われるとすごい喜ぶタイプです
そんなよっさんが語る、誰にもマネできない人生設計術。
第1話では、彼の人生の基盤となった幼少期から大学時代までを深掘りします。
小学生の頃、図書室に入り浸っていた一人の少年がいました。本に囲まれて育った彼は、やがて「みんなが知らないバンド」を追いかける中学生となり、そして誰も想像しなかった人生の軌道を描き始めます。
彼の名前は、よっさん(人事図書館 創設者)。
一見普通に見える彼の人生には、実は驚くべき「ある法則」が隠されていました。
1.3歳から始まった"発見癖"が人生を変えた話
3歳のよっさんが札幌の地下鉄のホームに立っていた時、他の子供たちが電車そのものに夢中になっている中、彼だけは違うものを見ていました。車輪です。しかも、ただの車輪ではありません。よく見ると、出っ張っているものと凹んでいるものがあることに気がついたのです。
「なんで出っ張ってるのと凹んでるのがあるんだろう」
この素朴な疑問を両親に投げかけた時、大人たちでさえ「そうなの?」と首をかしげました。その瞬間、よっさんの心に小さな火が灯りました。
「自分しか知らないことかもしれない」というワクワク感。これが、彼の人生を決定づける「発見癖」の始まりでした。
2.「コンビニって何だ?」祖父が育てた思考力
実は、よっさんの家庭環境は極めて特殊でした。
祖父は大学教授、母方の叔父2人も大学教授、そして両親も大学関係者という、まさに学者一家。
食卓で交わされる会話は、一般的な「今日何があった?」ではなく、研究内容や学術的な議論でした。
特に印象深いのは、おじいちゃんとの会話です。
ある日突然「コンビニって何だ?」と聞かれたよっさん。
「ちっちゃいスーパーみたいなやつ」と答えると、「じゃあ小さいスーパーは全てコンビニなのか?」と返されました。
この追求は止まりません。
おじいちゃんは意地悪をしているのではなく、ただ正確に理解したいだけ。適当な受け答えでは納得してもらえない環境で、よっさんは物事を深く考える習慣を身につけていきました。
3.なぜ『ゾロリ』じゃなく『ほうれん草マン』を選んだのか
小学生になると、この好奇心はさらに広がりました。
本は大好きでしたが、みんなが読んでいる『かいけつゾロリ』ではなく、その大元になった『ほうれんそうマン』を選ぶような子供でした。
なぜなら、ゾロリは元々ほうれんそうマンの敵役だったという事実を知っていたから。
「他の人があまり読んでなさそうな本」への偏愛は、一人っ子として大人に囲まれて育った環境で培われた、自分だけのアイデンティティを確立したいという想いの表れでもありました。
ドラゴンクエスト3が大ブームだった小学1年生の時代、よっさんはゲームにも夢中になりました。新しいことをどんどん体験できるゲームの世界は、彼の探究心を満たす完璧な場所でした。
読書とゲーム、そして音楽。小学6年生でCDシングルを大量に買い集めていた彼は、すでに「好きになったものは長い」という、現在も続く特徴を見せていました。
そして運命的な出会いが訪れます。小学6年生の担任の先生が、本格的なバンド活動をしていたのです。ライブにも何度か足を運び、音楽の持つ力に魅了されたよっさん。
4.新しいこと好き×やめない主義、最強の組み合わせ
中学生になるとベースを買ってもらい、バンド活動を開始しました。この音楽活動は、なんと現在も年1回のペースで続いている、彼の人生の重要な柱の一つです。
放送部に入り、剣道も継続し、バンド活動にも精を出す中学時代。
一見バラバラに見える活動の根底には、常に「新しいことへの探究心」と「一度始めたことを長く続ける継続力」がありました。
やめた趣味はほとんどないという彼の言葉通り、幼少期から始まった好奇心は形を変えながらも決して消えることはありませんでした。
5.片道2時間の高校選択が示した、人生の方向性
高校進学の際、よっさんは地元の中学校からたった一人で、片道2時間もかかる新設の私立高校を選びました。
なぜそんな遠い学校を?
周りからは「普通じゃない」と言われましたが、彼は「変わってるね」って言われるとすごい喜ぶタイプだったのです。
この選択が、後の人生を大きく左右することになります。その高校は海外を重視する学校で、ニュージーランドでの3週間研修や6カ国から選べる修学旅行など、グローバルな体験が彼の視野を一気に広げました。そして、この体験が後のアメリカ生活への布石となったのです。
6.90個のバンドが教えてくれた、チーム作りの真実
大学に入ったよっさんは、軽音楽部で驚異的な記録を打ち立てます。
なんと7年間の大学と大学院生活で、90個ものバンドを結成したのです。しかし、この数字の裏には深い学びがありました。
「モテたいのに、モテたいって隠してやると、途中でうまくいかなくなるんですよ」
彼が発見したのは、率直なコミュニケーションの力でした。
好きな子に告白するための曲をやっていたメンバーが、振られた途端にやる気を失う。でも周りは「ライブをやりたい」という想いしか聞けていなかったから戸惑う。そんな体験を通じて、彼は人の本当のモチベーションと向き合うことの大切さを学んだのです。
7.アメリカで見つけた、国境を越えた仲間作り
大学時代、よっさんはアメリカで1年間を過ごします。現地でのインターンや語学学校での学び、そして何より印象的だったのは、水より安いビール(1ドル!)を片手に築いた国際的な友人関係でした。
アジア系、フランス系、現地のアメリカ人たち。言葉や文化の壁を越えて、彼は再び「チーム作り」の魅力に取り憑かれていきます。
8.知識と実践を結びつけた、独自の人生設計術
本に囲まれて育ったよっさんにとって、「本にはたくさんいいことが書いてある」というのは信念でした。しかし彼が本当にすごいのは、その知識を実際の体験で試し続けたことです。組織論の理論を90個のバンドで検証し、目標設定の理論をサークル運営で実践し、コミュニケーション論を海外生活で磨き上げました。
そして今、彼は人事図書館という形で、自分が本から得た学びと実体験を融合させた独自の活動を続けています。
音楽、読書、海外経験、チーム作り。一見バラバラに見えるこれらの体験が、実は一本の太い線で繋がっていたのです。
その「繋がり」の秘密を知ることで、あなたも自分だけの人生の物語を紡げるようになるでしょう。
9.あなたも自分だけの物語を始めませんか?
よっさんの人生が教えてくれるのは、「普通じゃない」選択こそが、人生を豊かにするということです。
みんなが行く道ではなく、自分が本当に興味を持った道を歩む勇気。
そして、その体験を仲間と分かち合う喜び。
彼が大学卒業後にどんな道を歩み、現在の人事図書館にたどり着いたのか?
その答えは第2話で明かされます。
この配信を聞き終わった時、固定観念を打ち破り、あなたの中に眠る「発見者」を目覚めさせ、あなたは「普通じゃない人生」を歩むための最初のヒントを手に入れているはずです。