
今回の『観光交差点』は、前回に引き続き JTB総研「日本におけるツーリズム2035 - 55の視点」 をテーマにお届けします。焦点を当てるのは、「価値観の多様化」「マスツーリズムの終焉」「文化資源のデジタル保存」といった観光の未来を大きく変えるトピックです。
近年、旅行者の価値観は細分化し、同じ「地方旅行」でもラグジュアリーホテル滞在派とディープなローカル体験派に分かれるなど、“つぶつぶ化”が進んでいます。従来の「同年代で楽しむバスツアー」といったマス型観光は縮小し、趣味嗜好を共有する世代横断的なコミュニティが観光を動かすようになっています。さらに、インフルエンサーの影響力が低下し、マイクロなクローズドコミュニティの中で「信頼できる誰か」からの情報が重視される流れも顕著です。
一方で、地方の祭りや伝統行事をVRやAIスキャンで保存する「バーチャル文化アーカイブ」も進展しています。ただし形骸化のリスクもあり、残すべきものをどう残すかという視点が欠かせません。観光と文化、そしてテクノロジーの交差点にある未来を、今回も掘り下げて語ります。
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