
今回も、第142回目の放送で行った「質問力チェックテスト」の内容に応じて、お子さんに効果的な質問をするための方法について、お話ししていきたいと思います。
今回は質問力チェックテストの4つ目の項目にあった
についてです。
この放送をお聞きくださっているお父さん、お母さんのお子さんにとってはまだ少し先かもしれませんが、例えばお子さんと今後の進路について話し合うとき、
といった質問をすることもあると思います。
そのようなとき、親御さんは忙しい合間をぬって話し合いの場を設けていると思いますから、効率的に話を進めたいと考えるかもしれません。
でもこのような、お子さんの将来など、未来について話をするときこそ、お子さんに自由に語ってもらう機会をしっかり持って欲しいなと思います。
何故なら、将来への希望やワクワク感が「じゃあ今はどういう行動に落とし込むべきか?」という具体案へとつながっていくからです。
例えばお子さんが
といってきたとします。すごく素敵なことですよね。
でも親御さんにとっては、医者への道が厳しいことはわかっていますから
といった現実的な話をしたくなるものです。
しかしそこはグッと堪えて、お子さんの将来の夢をもっと自由に膨らませるステップを踏んで欲しいです。
例えば
などと質問してみるといいでしょう。
するとお子さんから
といった返答があるとします。
そうしたら、
みたいな感じで、お子さんがなりたい姿に向けて、今からできることについての話題にシフトしてみましょう。
このように、お子さんの将来の希望についてじっくり耳を傾けながら、「じゃあそのために今からできることは?」を考えるメリットは、意欲的に将来に向けて考えられる点にあります。
「お医者さんになりたい」→「じゃあもっと勉強しなきゃだめよ」
とすぐに言われるよりも、
「お医者さんになりたい」→「そのきっかけは?」「どういうお医者さんになりたいの?」
という、将来の夢について想像を膨らませる段階を踏んだほうが、「そうなるためには?」をワクワク感を持って考えられるようになります。
そして具体的なイメージを持ったことで、納得感を持って次のステップに進めるメリットもあります。
先程の例であれば
「難しい手術を成功させて人を助けられるお医者さんになりたい」
→「そのためには人の体のことをたくさん勉強しなければらない」
→「今勉強している科目の中で人の体のことを学べるのは理科かな?」
→「じゃあ理科の勉強を中心にこれから勉強頑張ろう」
というようなロジックで、お子さん自ら今できることを見つけられるかもしれません。
あるいは
「じゃあ人をたくさん助けられるお医者さんになるにはどうしたらいいのか、ちょっと調べてみよう」
といって、親子でお医者さんになるまでの過程を調べてみるのもいいかもしれません。
ポイントは、お子さんの将来の夢を、ワクワクしながら語ってもらうような質問をすることです。
今日からは、将来の夢について現実的な話をしたくなるのは少し我慢して、お子さんのワクワク感を引き出せるような質問をしてみてくださいね。
少し回り道に感じるかもしれませんが、このステップを踏むことで、お子さんはきっと納得感を持って、自ら将来の夢に向かって行動に移せるようになりますよ。