
◆要約
今回のテーマは「病院の未受診」。特に高血圧をめぐって、なぜ人は通院をやめるのか? その背後にある“症状がない”“面倒くさい”“薬への不安”といったリアルな声をもとに、医療従事者として何ができるかを議論しました。オンライン診療や生活習慣改善アプリ、薬局での支援などの可能性、そして現行制度が抱える課題に触れつつ、「予防にインセンティブが働かない」構造の打開策についても考察。医療と暮らしの距離をどう近づけるか? 一歩踏み込んだ提案と“もやもや”が交錯する内容です。
◆今回のトピック
高血圧「三つのない」:病院に行かない・血圧を測らない・薬を飲まない
通院中断の主な理由:副作用への不安、「やめられない」という思い込み
忙しい人の医療アクセス:オンライン診療の可能性と企業の取り組み(例:ドライバー支援)
薬に頼らない治療を:生活習慣改善とその支援手段(デジタルアプリ、薬局の関わり)
現行制度の限界:フォローアップしづらい診療報酬制度の課題
行動変容のハードル:「今困ってない」がケアを遠ざける構造
インセンティブの再設計:予防に報酬がつく仕組みへシフトは可能か?
塩分税・健康ブランディング:強制より“気づき”と選択肢の工夫を
薬局の役割再考:予防支援と生活への寄り添いを担う場になれるか
患者のリテラシーと選択の自由:医療アクセスの“質”を高めるには?
◆参照情報
・高血圧治療を阻む3つの「ない」
https://medical-tribune.co.jp/news/articles/?blogid=7&entryid=567466
・ヤマトグループが始めた自動車運送従業員向けオンライン診療・服薬指導サービス「MYMEDICA」とは?
https://netshop.impress.co.jp/node/13556