◆要約
今回の音声コンテンツでは、「長寿医療」をテーマに、平均寿命ではなく“健康寿命”をいかに伸ばすかという観点から医療の未来について語りました。長寿医療とは、単に長生きするのではなく、自立した生活を長く続けることを目的とする医療の考え方であり、ライフスタイル改善(食事・運動・睡眠など)やバイオマーカー、ウェアラブルデバイス、再生医療、AI、サプリメントの活用などについて議論していきました。
◆今回のトピック
長寿医療とは何か?
平均寿命と健康寿命の違い
健康寿命を伸ばすためのアプローチ(食事、運動、睡眠、ストレス管理)
バイオマーカーやウェアラブルデバイスの活用
再生医療・遺伝子医療・AIによる長寿支援
老化の医療化とTAME試験(メトホルミンの活用)
長寿医療と美容・ライフスタイルの接点
◆参照情報
・Disability-adjusted life year
https://en.wikipedia.org/wiki/Disability-adjusted_life_year
・Climbing the longevity pyramid: overview of evidence-driven healthcare prevention strategies for human longevity
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/39659760/
・メトホルミン、抗老化薬としての可能性
https://www.m3.com/clinical/news/1016829?
◆要約
今回の音声コンテンツでは、「医療化」という言葉をきっかけに、現代医療のあり方やその広がりについて語りました。医療化とは、本来は医療の対象ではなかった問題や状態が、次第に病気として定義され、診断や治療の対象となっていく現象かと思います。
医療技術の進歩と社会的な認知の高まりによって、「病気」の範囲が広がる一方で、医療資源の逼迫や過剰診断の懸念も。今後や課題についてモヤモヤ話し合いました。
◆今回のトピック
「医療化」とは何か?(定義と身近な事例)
医療技術の進歩と病気の再定義
メンタルヘルスや発達障害の社会的認知
医療費の増大と人材不足という現実
「軽度疾患」や「予備軍」への対応の必要性
AI・デバイスとつながる未来の医療システム
◆参照情報
・医療化
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8C%BB%E7%99%82%E5%8C%96
・America in the Age of Diagnosis
◆要約
今回はアメリカで展開されている「アマゾンファーマシー」および処方薬のサブスクリプションサービスについて、改めてその概要と医療への影響、さらには日本への波及可能性を議論しました。
◆今回のトピック
アマゾンファーマシーのサブスクリプション型サービスの概要と拡大
医療アクセス困難地域(薬局砂漠)への対応策としての意義
服薬アドヒアランス向上に関する研究と可能性
配送インフラと日用品・医薬品の組み合わせによる効率化
医薬品の持続供給とサブスクとのバランス
◆参照情報
・Amazon Pharmacy Expands $5 RxPass Medication Subscription to Texas
・RxPass 50+ meds. $5 a month. Total.
https://pharmacy.amazon.com/rxpass#all-rxpass-meds
・Pharmacy Subscription Program and Medication Refills, Days’ Supply, and Out-of-Pocket Costs
https://jamanetwork.com/journals/jamanetworkopen/fullarticle/2829551
◆要約
今回の対話では、生成AIと未成年の自殺との関連性を巡る訴訟から、AIがもたらすメンタルヘルス支援の可能性と、それに伴う依存リスクについてなどの議論をしました。
生成AIは「何でも答えてくれる存在」になりつつありますが、それがゆえの落とし穴にどう備えるのか。まだ明確な答えはない中で、「どこまでAIに任せ、どこから人が関わるか」を模索する過程について考えていければと思います。
◆今回のトピック
OpenAIと未成年自殺に関する訴訟の概要
チャットボット依存と「AI精神病」の可能性
情報の偏りとフィルターバブル化のリスク
医療現場での生成AI活用の課題と可能性
AIとどう向き合うか:ペアレンタルコントロール、リテラシー、自己責任
◆参照情報
・OpenAI says it’ll do better amid lawsuit over teen suicide
https://www.morningbrew.com/stories/2025/08/28/openai-responds-after-lawsuit-suicide
・The Emerging Problem of "AI Psychosis"
・AI companies have stopped warning you that their chatbots aren’t doctors
◆要約
今回は「セルフメディケーション」をテーマに、その認知度や制度的背景、そして今後の課題について議論しました。セルフメディケーションはWHOの定義にある「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てすること」が概念だが、日本では国民皆保険制度のもと「まず病院に行く」文化が根強い。2017年にはセルフメディケーション税制も導入されたが、対象が限定的なOTC薬に限られるなど普及は限定的であり、「日本版セルフメディケーション」はどうあるべきなどについて考えてみました。
◆今回のトピック
セルフメディケーションの定義とWHOの考え方
日本における認知度の現状と調査の偏り
セルフメディケーション税制(2017年開始)の仕組みと課題
医療アクセスの良さと「まず病院へ」という文化的背景
薬剤師・ドラッグストアの役割、OTC類似薬の活用可能性
日本版セルフメディケーションのビジョン策定の必要性
◆参照情報
・セルフメディケーション税制を知っていますか!?
~平成29年1月から特定の医薬品購入に対する新しい税制が始まります~
https://www.mhlw.go.jp/houdou_kouhou/kouhou_shuppan/magazine/2016/12_03.html
・“健康は自分で守る”という考え、まだ遠く。医療費増加時代に見えた「セルフメディケーション」の認知率28.5%の現実
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000006.000153690.html
・生活者15万人調査から見えたセルフメディケーション税制 対象製品の拡大により、セルメ税制の利用意向は過去最高の高さに
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000010.000071812.html?utm_source=chatgpt.com
◆要約
今回は、ウェアラブルデバイスが急速に普及し、腕時計型から指輪型・バンド型まで多様化している現状から、デバイスは歩数や心拍、睡眠の質などをトラッキングできるものが増えていく一方で、測定値の誤差や「良い睡眠とは何か」という定義の曖昧さにどう向き合うかなどについて議論してみました。
◆今回のトピック
ウェアラブルデバイスの進化と多様化
睡眠や血圧・血糖値など測定データの精度
デジタル依存や「オルソソムニア」といった新しい課題
AI・生成系サービスの活用によるデータ解釈の高度化
個人のヘルスリテラシーと医療連携の必要性
◆参照情報
・Beyond the wrist: From rings to AI pendants, next-gen wearables signal a rebirth for the segment
https://yourstory.com/2025/06/new-generation-wearables-smartwatches-slowdown-boult-ultrahuman
・WHOOP, FDA Clash Over Wellness Wearables
https://insider.fitt.co/whoop-fda-clash-over-wellness-wearables/
・Consumers Want Stackable Wellness
◆要約
今回は、「ドラックデリバリー」や「週1回製剤」など、近年注目を集める薬物製剤技術について掘り下げました。特に、インスリン製剤や、胃内に長く留まる週1回型の統合失調症薬など、を中心に話しました。
◆今回のトピック
ドラックデリバリーとは?
週1回のインスリン製剤とその適応
統合失調症向け「胃内留置型製剤」の新技術
服薬アドヒアランスと週1回の功罪
テーラーメイド製剤とライセンスの壁
グミ型サプリや3Dプリンターメイドの可能性
患者ごとの適応設計におけるAI活用の展望
◆参照情報
・Innovative Once-Weekly Capsule Helps Quell Schizophrenia Symptoms
・アウィクリ®
https://pro.novonordisk.co.jp/products/awiqli.html?profession=pharmacist
・Epinephrine Sublingual Film
https://aquestive.com/anaphylm/?utm_source=substack&utm_medium=email
◆要約
今回の音声コンテンツでは、イギリスの国民保健サービス(NHS)が2024年7月に発表した10か年計画をテーマに、医療のビジョンとその実現性について議論しました。計画の三本柱は「病院から地域へ」「アナログからデジタルへ」「病気から予防へ」と明快で納得のいくものですが、それを現場で実現するのは難しいと思っています。
実際に機能する制度にするにはどうすればよいのか、日本では何ができるのか——計画と現場の間で揺れるリアルな医療の課題が、未来のヒントを探るきっかけになりそうです。
◆今回のトピック
イギリスNHSの10か年計画の概要と背景
三本柱:「地域医療」「デジタル化」「予防医療」
AI・データ基盤の整備と患者参加型の政策決定
日本の「患者のための薬局ビジョン」との比較
地域薬局への機能移行とカナダの事例
医療アクセスと費用負担のバランス
KPIの設計と評価の難しさ
◆参照情報
・10 Year Health Plan for England: fit for the future
https://www.gov.uk/government/publications/10-year-health-plan-for-england-fit-for-the-future
・Truly fit for the future? The 10 Year Health Plan explained
https://www.kingsfund.org.uk/insight-and-analysis/long-reads/ten-year-health-plan-explained
◆要約
今回のエピソードでは、「ユニバーサルヘルスパスポート」という新しい概念をもとに、個人の健康情報を一元的に管理・活用する可能性について議論をしました。現状、病院、薬局、健診機関などで健康情報がバラバラに存在しており、患者自身もそれを十分に管理・活用できていないのが通常かと思います。
ユニバーサルヘルスパスポートは、個々人の健康データを統合し、必要に応じて安全に共有できる仕組みをことを指します。マイナンバー制度を活用したマイナポータルやウェアラブル端末との連携、さらには将来的なグローバル対応の可能性も含めて、その実用性と課題について考えていきました。
◆今回のトピック
ユニバーサルヘルスパスポートとは?
分散した健康情報の統合の必要性
情報漏洩や個人のリテラシーの課題
AIとの連携によるパーソナライズド支援の可能性
◆参照情報
・Our 2025 Annual Consumer Trend Report
https://www.forerunnerventures.com/research/our-2025-annual-consumer-trend-report
◆要約
今回のもやもやヘルスケアでは、AIを活用した薬歴作成支援システムを取り上げ、薬剤師業務の効率化とその先にある教育・対人業務のあり方について考えました。薬歴作成は薬剤師の残業の要因にもなっています。薬歴支援システムにより、そのコストを削減した先に、どういうメリットに繋げていくべきかについて議論して行っております。
◆今回のトピック
AIによる薬歴作成支援の現状と課題
薬剤師業務の負担軽減と教育機会のバランス
対人業務の定義とその実践の難しさ
省力化で得られた時間をどう活かすか
将来的な薬剤師像とアウトカムに基づく報酬体系の可能性
◆要約
今回のテーマは「病院の未受診」。特に高血圧をめぐって、なぜ人は通院をやめるのか? その背後にある“症状がない”“面倒くさい”“薬への不安”といったリアルな声をもとに、医療従事者として何ができるかを議論しました。オンライン診療や生活習慣改善アプリ、薬局での支援などの可能性、そして現行制度が抱える課題に触れつつ、「予防にインセンティブが働かない」構造の打開策についても考察。医療と暮らしの距離をどう近づけるか? 一歩踏み込んだ提案と“もやもや”が交錯する内容です。
◆今回のトピック
高血圧「三つのない」:病院に行かない・血圧を測らない・薬を飲まない
通院中断の主な理由:副作用への不安、「やめられない」という思い込み
忙しい人の医療アクセス:オンライン診療の可能性と企業の取り組み(例:ドライバー支援)
薬に頼らない治療を:生活習慣改善とその支援手段(デジタルアプリ、薬局の関わり)
現行制度の限界:フォローアップしづらい診療報酬制度の課題
行動変容のハードル:「今困ってない」がケアを遠ざける構造
インセンティブの再設計:予防に報酬がつく仕組みへシフトは可能か?
塩分税・健康ブランディング:強制より“気づき”と選択肢の工夫を
薬局の役割再考:予防支援と生活への寄り添いを担う場になれるか
患者のリテラシーと選択の自由:医療アクセスの“質”を高めるには?
◆参照情報
・高血圧治療を阻む3つの「ない」
https://medical-tribune.co.jp/news/articles/?blogid=7&entryid=567466
・ヤマトグループが始めた自動車運送従業員向けオンライン診療・服薬指導サービス「MYMEDICA」とは?
https://netshop.impress.co.jp/node/13556
◆要約
今回のトークでは、「ハイパーパンディトリー(HyperPunditry)」という概念を起点に、誰もが“専門家っぽく”発信できる時代における情報の正確性、咀嚼しやすさ、そして専門性の定義について深掘りしました。ワクチンを例に、極端な意見が目立ちやすい現状や、生成AIがもたらす一次情報/二次情報の曖昧さ、そしてバイアスの不可避性について議論したりしています。
◆今回のトピック
ハイパーパンディトリーとは何か?:過剰な評論活動や“専門家っぽさ”の氾濫
咀嚼しやすさ vs. 正確性:情報消費スタイルの変化とアテンションエコノミー
専門性の再定義:誰でも情報発信できる時代に、何が「専門的」と言えるのか?
生成AIと知的財産のあいまいな境界線:一次情報・二次情報の意味が薄れる?
フィルターバブルと中立性の難しさ:「自分の問いが導く答え」への自覚
“わかった気になる”リスクとクリティカルシンキングの必要性
◆参照情報
・Signals and noise The age of hyperpundrity
https://www.therebooting.com/signals-and-noise/?ref=the-rebooting-newsletter
◆要約
日本でOTC医薬品を購入できる自動販売機が試験的に導入されている様です。利用者は自動販売機で症状を選択し、それに適したOTC薬を購入できる。さらに、薬剤師とのビデオ通話による相談も可能であり、第一類医薬品なども範囲を広げている様です。これにより、店舗での購入に比べて心理的・時間的な負担が軽減されることが期待されますが、実際の設置スペースや販売可能な製品の種類には限界がありそうです。また、他の選択肢との差別化やどの様なユースケースが当てはまるかなどについて議論しています。
◆今回のトピック
日本で試験導入されたOTC薬の自動販売機の概要(症状選択、薬剤師への相談機能付き)
第一類医薬品や抗原検査キットなどの取り扱いについて
自動販売機導入による購入者と医療提供者双方へのメリット(利便性向上、負担軽減)
自動販売機の物理的制約と販売製品の種類に関する課題
ネット販売やコンビニ販売との差別化
自販機を導入する具体的なユースケースの可能性(改札周辺、緊急時の一回分販売など)
海外における薬品自販機の取り組みと日本特有の事情(治安や文化的背景による導入の容易さ)
◆参照情報
・OTC薬販売機が第1類も対象で実証開始
https://medical.nikkeibp.co.jp/inc/mem/pub/di/trend/202504/588344.html
・「規制のサンドボックス制度」(新技術等実証制度)に基づく実証計画(1案件)の認定について
◆要約
シンガポールで導入されている「Nutri-Grade」は、飲料に含まれる砂糖や飽和脂肪の量を基準に、健康への影響度をAからDまでのグレードで明示する制度です。対象となる飲料のパッケージには栄養グレードが表示され、グレードによって広告規制がかかるなど、企業側にも一定の制約が生じる様です。現状ではこの制度単独での効果はまだ限定的であり、今後は保険制度との連動や、さらなる包括的な取り組みが必要であるかなどの議論をしています。
◆今回のトピック
シンガポールの「Nutri-Grade」制度の概要(栄養成分をA~Dで表示)
Nutri-Gradeが導入された背景(糖尿病や生活習慣病の高い有病率)
ラベル表示の消費者行動への影響
ラベル表示と企業の商品開発・広告戦略への影響
Nutri-Grade制度の実効性への疑問と課題
他国の予防医療施策事例(予防検診と保険制度連動事例)
◆参照情報
・ Measures for Nutri‑Grade
https://www.hpb.gov.sg/healthy-living/food-beverage/nutri-grade
・8 years ago, Singapore declared war on diabetes. Is it winning?
https://www.channelnewsasia.com/today/big-read/eight-years-war-diabetes-winning-4698451
◆要約
近年、小児肥満が世界的に深刻な問題となっています。ランセットの報告によると、現在の5〜14歳の肥満者数は約9,000万人おり、2050年にはほぼ2倍になると推計されています。特に貧困層では、安価で高カロリーな超加工食品への依存が高く、肥満リスクが増加しているのではと懸念があります。また、子どもの運動習慣の減少や、コロナ禍によるライフスタイルの変化も影響しています。今後は、食事・運動・社会環境を包括的に見直し、エビデンスに基づいた健康政策が求められます。
◆今回のトピック
・小児肥満の現状と今後の推計(2050年に倍増?)
・貧困と肥満の関係──超加工食品の影響
・運動不足とライフスタイルの変化(ゲーム・コロナ禍の影響)
・各国の対策──肥満税や食品規制の有効性
・ヘルシーブームと健康リテラシーの課題
・今後求められるエビデンスベースの健康政策
◆参照情報
・Global, regional, and national prevalence of child and adolescent overweight and obesity, 1990–2021, with forecasts to 2050
https://www.thelancet.com/journals/lancet/article/PIIS0140-6736(25)00397-6/fulltext
・幼児肥満ガイド
https://www.jpeds.or.jp/modules/guidelines/index.php?content_id=110
・財務省、脂肪税の廃止を発表(デンマーク)
https://www.alic.go.jp/chosa-c/joho01_000721.html
・WHO アメリカが脱退表明 感染症への国際的な備えに影響も懸念
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250130/k10014707371000.html
・日本人のヘルスリテラシーは低い
◆要約
OTC類似薬とは、OTC医薬品(一般用医薬品)と類似の成分や効果を持つ医薬品のことを指します。日本では医療アクセスの良さがセルフメディケーションを妨げており、風邪などの軽度疾患でも病院に頼る傾向が強いのが現状です。OTC類似薬の取り扱いをどのように調整するかは、医療コスト削減と国民の健康管理能力向上に直結するため、慎重な制度設計が求められるかと思います。その辺りを今回モヤモヤ議論してみました。
◆今回のトピック
・OTC類似薬とは何か?
・OTC類似薬と処方薬の境界線は?
・日本の医療制度とセルフメディケーションの関係
・OTC類似薬を巡る海外との比較──カナダの事例
・保険適用範囲の見直しとフォーミュラリーの必要性
・セルフメディケーション促進のための課題と展望
◆参照情報
・「OTC類似薬」議論のポイント
https://www.jri.co.jp/page.jsp?id=110451
・【薬経連】「OTC類似薬保険適用除外」について日薬に提言書送付
https://www.dgs-on-line.com/articles/2912
・OTC類似薬の保険適用除外、日医が示した3つの懸念点
◆要約
今回のテーマは「エイジフレンドリーな社会」について。高齢化が進む現代において、年齢に優しい社会のあり方が注目されています。エイジフレンドリーとは単に高齢者を支援するのではなく、高齢者が社会のリソースとして活躍できる仕組みを整えることを指します。WHOの提唱する概念をもとに、年齢による社会的な隔たりをなくし、全世代が共存しやすい環境づくりが求められています。具体的には、バリアフリーな都市設計、交通や住居の整備、社会参加の機会提供など、物理的・社会的・心理的な面から包括的にサポートすることが重要です。また、認知症に優しい「ディメンチアフレンドリー」や、病気を抱える人に配慮した「ディジーズフレンドリー」などの概念も必要と思い、より包括的な社会のあり方について考えていっています。
◆今回のトピック
◆参照情報
・Global age-friendly cities: a guide
https://www.who.int/publications/i/item/9789241547307
・Dementia Friendly Care
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34429678/
・認知症の人にもやさしいデザインについて
https://www.city.fukuoka.lg.jp/fukushi/dementia/health/00/04/ninntichoudesign/3-040106.html
◆要約今回のトピックは、コーヒーの飲む時間帯と健康との関連について。コーヒーを飲む時間帯と健康について調べている文献を元に議論をしました。これらの研究結果から、日々のコーヒー習慣を見直すことで、何らかの気づきがあれば嬉しいなと思います。
◆今回のトピック
◆参照情報
・Coffee drinking timing and mortality in US adults
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/39776171/
・Does the timing of intake matter? Association between caffeine intake and depression
◆要約
医療分野でのAI活用について議論しています。特に、AIによる事務作業の軽減や、患者向けサービスの支援の可能性に焦点を当てました。
◆今回のトピック
◆参照情報
・Ethics and governance of artificial intelligence for health: Guidance on large multi-modal models
https://www.who.int/publications/i/item/9789240084759
・Artificial intelligence (AI) act: Council gives final green light to the first worldwide rules on AI
・AI事業者ガイドライン(第1.0版)
https://www.meti.go.jp/press/2024/04/20240419004/20240419004.html
・321 real-world gen AI use cases from the world's leading organizations
◆要約
今回は「ファーマゲドン」という言葉をテーマに、薬局業界の未来について話し合いました。ファーマゲドンとは、特にアメリカで薬局の閉鎖が相次ぎ、地域医療への影響が深刻化している状況を表した造語です。アメリカでは過去10年で薬局の約30%が閉店しており、特に地方や独立系薬局が影響を受けています。この流れは日本でも起こる可能性があり、地方の薬局の減少や薬剤師不足、後継者問題について議論しています。また、健康の公平性も懸念され、こうした課題に対処するためにも、柔軟性のある仕組みや長期的なビジョンが必要ではないかと話し合っています。
◆今回のトピック
◆参照情報
・Seeing Through the Fog of ‘Pharmageddon’
https://www.pharmacytimes.com/view/seeing-through-the-fog-of-pharmageddon-
・Rx is needed for rural pharmacies
https://iowacapitaldispatch.com/2023/11/15/rx-is-needed-for-rural-pharmacies/
・Nearly 30% of US drugstores closed in one decade, study shows
https://abcnews.go.com/Business/wireStory/30-us-drugstores-closed-decade-study-shows-116427584
・ローソン、店で処方薬ネット服薬指導 KDDIとコンビニ初
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC206TA0Q4A121C2000000/