
◆要約
OTC類似薬とは、OTC医薬品(一般用医薬品)と類似の成分や効果を持つ医薬品のことを指します。日本では医療アクセスの良さがセルフメディケーションを妨げており、風邪などの軽度疾患でも病院に頼る傾向が強いのが現状です。OTC類似薬の取り扱いをどのように調整するかは、医療コスト削減と国民の健康管理能力向上に直結するため、慎重な制度設計が求められるかと思います。その辺りを今回モヤモヤ議論してみました。
◆今回のトピック
・OTC類似薬とは何か?
・OTC類似薬と処方薬の境界線は?
・日本の医療制度とセルフメディケーションの関係
・OTC類似薬を巡る海外との比較──カナダの事例
・保険適用範囲の見直しとフォーミュラリーの必要性
・セルフメディケーション促進のための課題と展望
◆参照情報
・「OTC類似薬」議論のポイント
https://www.jri.co.jp/page.jsp?id=110451
・【薬経連】「OTC類似薬保険適用除外」について日薬に提言書送付
https://www.dgs-on-line.com/articles/2912
・OTC類似薬の保険適用除外、日医が示した3つの懸念点