名句勝手鑑賞「やるせない川柳2」をお送りしています。第3回目の作家は「丸山芳夫」さん。
出張中にふっと立ち寄る立ち食い蕎麦と、馴染みの寄席でいつになく染み入る落語のサゲ。江戸っ子の粋が光る、格好良いやるせなさをあなたに。
セーフティーバントのように駅の蕎麦
この世から落語のサゲのように去る
丸山芳夫
川柳句文集「虫めがね」 2022