
今年5月、1人の受刑者が弁護士をつけずに塀の中から裁判を起こし、国の責任を認めさせるという異例の判決を勝ち取りました。
そして今、「受刑者の選挙権」をめぐる裁判で、最高裁の判断を待っています。
インターネットどころか、スマホやパソコンが使えない塀の中で、どうやって裁判を闘い、勝訴したのでしょうか。そして、刑務所の中でどんなことを体験したのでしょうか。
刑務所から仮出所したばかりの本人をゲストに招いてじっくりと聞きました。
(2回に分けての配信となります。今回は【後編】です)
【番組内容】
刑務所のトラブルは証拠がないことが多い/逆に立証すれば勝てる⁉︎/証拠を残すために日記や不服申し立てを活用/2018年に逮捕された/32歳で懲役7年、その時考えたこと/一度捕まったら犯罪のセンスがない/刑務所の中でできることは勉強/裁判を起こしたきっかけ/入所3カ月で白血病が発覚/自分の命を守るためだった/病気告知に「2分の1が回ってきたな」/受刑者はモノとして扱われている/手錠つけられて治療受けた/受刑者の人権を軽視しすぎ/塀の中で亡くなっている人は多い/心不全で片付けられる⁉︎/公表されている受刑者の死は氷山の一角/なぜ受刑者に選挙権がないのか?/選挙権がほしくて裁判を起こしたわけじゃない/そこに合理的な理由があるか/なぜ実名・顔出しで出演⁉︎/受刑者だから名前を出さないこと自体がバイアス/受刑者だって社会に戻ってくる/刑務所に入ったのは悪いことをしたからじゃなく刑事裁判で有罪になったから/隠さざるを得ない社会になっている/ちょっとしたボタンの掛け違い、運の差/立法できない理由がある/規則破った人には規則通りに対応してほしい/刑務所は社会復帰できる場所じゃない/懲役は人格を中から破壊する刑罰/刑務所に入ることで社会で生きられないようになる/刑務所では勝手におしゃべりもできない/刑務所はトラブルを未然に防ぐ前提がある/全ての制度が形骸化している/シンプルに制度通りにやってほしい/方向性は間違っていないが、現場が伴っていない/八木橋さん、これからどう生きる?
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【出演者】
・八木橋健太郎さん(https://x.com/k_yagihashi1270)
・一宮俊介/弁護士ドットコムニュース記者(https://www.bengo4.com/topics/author/23/)