スマホのGPSが使えなくなったら、あなたは家に帰れますか?実は、オーストラリアの小さな蛾は、生まれながらにして星と地磁気を読む二重のコンパスシステムを搭載しています。2025年ネイチャー誌に発表された驚きの研究から、自然界の知られざるハイテク技術を解説します。
Nature
Bogong moths use a stellar compass for long-distance navigation at night
2022年にシカゴで公開された始祖鳥の14番目の標本が、1億5000万年前の進化の現場を驚くべき詳細さで明らかにしました。最新のCTスキャン技術と紫外線撮影により、これまで見えなかった三列風切羽という特殊な飛行羽や、地上生活に適応した足の構造が初めて確認されたのです。恐竜でもなく鳥でもない、まさに進化の途中にいる生き物の姿を、最新研究から読み解きます。
Nature
Chicago Archaeopteryx informs on the early evolution of the avian bauplan
山火事の煙が成層圏まで到達し、地球を一周することをご存知ですか?北京大学の最新研究が、煙に含まれる黒い炭素粒子の「自己加熱」効果と大気の「見えないエレベーター」の存在を発見。なぜ従来の予測が大外れだったのか、そして6万件のデータ分析から見えてきた地球規模の煙の旅路を、ナオト博士がわかりやすく解説します。
Geophysical Research Letters
Atmospheric Convection and Aerosol Absorption Boost Wildfire Smoke Injection
東京の排気ガスが南極の氷を溶かしているって言ったら信じますか?2025年に発表された最新研究が明らかにした、地球規模の気候連鎖反応の驚くべきメカニズムをナオト博士が解説。アジアで増加する大気汚染物質が、なんと「ロスビー波」という大気の波に乗って地球の反対側まで影響を与えていたという、まるでバタフライ効果の究極版のような科学的発見を10分でお届けします。
Geophysical Research Letters
Increased Asian Aerosols Contribute to Historical Climate Change in Antarctica
あなたの周りにも「男の子ばかり」「女の子ばかり」の家族、いませんか?実はこれ、偶然じゃないかもしれません。58,000人の母親データを分析した最新研究が、教科書の常識を覆す驚きの事実を明らかにしました。性別決定に隠された「重みのついたコイン」の正体とは?そして、あなたの家族の「次の子」の性別を61%の確率で予測する方法まで、科学的に解明します。
Science Advances
Is sex at birth a biological coin toss? Insights from a longitudinal and GWAS analysis
あなたの今夜の夕食が、人類の未来を左右するかもしれません。世界26カ国、4,017個の家畜の糞便から発見された5,457種類もの抗生物質耐性遺伝子が示す衝撃の真実とは?ニワトリ、ブタ、ウシのお腹の中で進化し続ける「スーパー耐性菌」の脅威と、私たちにできる対策を、最新の研究成果をもとに楽しく解説します。
Science Advances
捨てられた太陽光パネルと火力発電所の排ガスという、誰もが「処理に困る」と思っていた2つの廃棄物。横浜国立大学の研究チームが、この困り者同士を反応させて有用な化学物質を作り出すことに成功しました。まるで現代の錬金術のような発想の転換が、環境問題解決の新たな扉を開いた瞬間を、ナオト博士が分かりやすく解説します。
ACS Sustainable Resource Management
シュガーレスガムに潜む意外な落とし穴を最新研究から解明します。北里大学と慶應義塾大学の研究チームが発見した、人工甘味料ソルビトールと腸内細菌、そして炎症を引き起こす免疫細胞の驚くべき三角関係とは?あなたの腸内で繰り広げられている100兆個の細菌たちの壮大なドラマを、ナオト博士が分かりやすく解説します。
iScience
9年間、科学者たちがクジラの糞を集め続けた理由とは?北極海で増殖する有毒藻類の脅威を、ホッキョククジラが教えてくれた驚きの研究をわかりやすく解説。地球温暖化が食物連鎖に与える影響を、最新のNature論文から紐解きます。
Nature
Bowhead whale faeces link increasing algal toxins in the Arctic to ocean warming
あなたの鼻の中に、次世代の空気清浄技術のヒントが隠されていました。韓国の研究チームが鼻毛と粘液の仕組みを解明し、従来の25倍の接着力を持つ革命的なフィルターを開発。電気を使わずに空気をきれいにする、まさに「鼻から学んだ」驚きの科学をナオト博士が楽しく解説します。
Nature
毎月東京ドーム2杯分もの廃水を地下に注入し続けた結果、静かだった大地が震え始めた。2025年に発表された最新研究が明らかにした、水と地震の驚くべき関係とは?注入から6ヶ月後に起きるマグニチュード4.3の地震、そして水圧で膨張する岩石の謎に、最先端の科学技術で迫ります。
Geophysical Research Letters
植物には脳も神経もないのに、なぜ傷を治せるのか?この100年来の謎を、日本人研究者を含む国際チームが解き明かしました。なんと植物は、傷口から漏れるガスと入ってくるガスの変化で「ケガした!」と気づいていたのです。まるでSFのような、でも究極にシンプルな生命の知恵に、きっとあなたも驚くはず。
Nature
Plants monitor the integrity of their barrier by sensing gas diffusion
フィンランドの研究チームが2,272組の母子を追跡調査した結果、妊娠中にアボカドを食べた母親の子どもは食物アレルギーのリスクが43.6%も低いことが判明しました。なぜ特定の食べ物が胎児の免疫系に影響を与えるのか、腸内細菌や抗酸化物質の働きから、最新の栄養免疫学まで、わかりやすくお届けします。アボカドトーストの向こう側に広がる、生命の神秘と科学の面白さを一緒に探検しましょう!
Pediatric Research
標高4000メートル、富士山より高い場所にある温泉から、火星生命探査の手がかりが見つかった!インドの研究チームが発見した88種類の有機化合物と、そこに隠された地球外生命の秘密とは?過酷な環境で生きる微生物たちが作り出す「生きるための武器」から、私たちは火星で何を探せばいいのかを学びます。
Progress in Earth and Planetary Science
Tracing early life on Mars: lessons from organics produced in high-altitude hotsprings of Ladakh
なぜ自然界には「下手なモノマネ」をする虫がいるのか?イギリスの研究チームが3Dプリンターで作った架空の虫を使って、150年来の進化の謎に挑みました。鳥やクモ、カマキリまで巻き込んだ壮大な実験から見えてきた、生き物たちの驚くべき生存戦略とは。あなたの「擬態」のイメージが180度変わる10分間です。
Nature
Mapping the adaptive landscape of Batesian mimicry using 3D-printed stimuli
あなたは父親似?それとも母親似?実は脳の形も親子で驚くほど似ていることが最新研究で判明しました。しかも息子は母親寄り、娘は両親のバランス型という衝撃の事実が!東北大学の研究チームが289組の親子トリオを調査して発見した、親子の脳の不思議な関係を10分でわかりやすく解説します。
iScience
私たちの体の中で、とんでもない「裏切り」が起きていました。なんと神経細胞が、がん細胞にエネルギー源となるミトコンドリアを提供し、転移を助けていたのです。2025年Nature誌に掲載された衝撃の研究を、ナオト博士がわかりやすく解説します。
Nature
Nerve-to-cancer transfer of mitochondria during cancer metastasis
恐竜時代の海といえばアンモナイト...そんな常識が今、覆されようとしています。最新研究により、実は1億年前の海の真の支配者はイカだったことが判明。CTスキャンの16億倍という驚異的な解像度を持つ新技術で、米粒より小さなイカの化石を大量発見。39種類もの新種を含む、古代イカたちの知られざる大繁栄の物語をお届けします。
Science
Origin and radiation of squids revealed by digital fossil-mining
もし今、目の前に見えない島があって、そこに行くには世界最強の海流を越えなければならないとしたら、あなたならどうしますか?実は3万5000年前、私たちの祖先はこの「無理ゲー」に挑戦し、見事にクリアしていました。日本の研究チームが石器時代の技術だけで丸木舟を作り、台湾から与那国島まで110キロの海を45時間かけて渡った壮大な実験から、古代人の驚くべき能力と、私たち現代人が忘れかけている「冒険する心」について考えます。
Science Advances
Paleolithic seafaring in East Asia: An experimental test of the dugout canoe hypothesis
同じマグニチュード7の地震でも、ある場所では建物が無事で、別の場所では壊滅的な被害が出るのはなぜ?その答えは地下深くの断層の形にありました。シンプルな断層は優しく揺れ、複雑な断層は激しくビリビリ震える。この発見が、未来の都市計画や建築基準を大きく変える可能性について、最新の研究成果をもとにナオト博士が解説します。
Geophysical Research Letters
Fault Network Geometry Modulates Earthquake Source Spectra Across Scales