
個人的な体験と思想からスタートした、ふわっとした問いの時間です。
私が訪れたのは、長谷川愛さんによる没入型インスタレーション『PARALLEL TUMMY CLINIC』。2075年の東京で、人工子宮が一般化した未来を体験するという設定の作品で、自分自身が患者となって高齢の“未来の私”を演じることで、生殖や家族のあり方について深く考えさせられました(詳しくは美術手帖やPen Onlineのレビューををリンクしています)
このエピソードでは、私自身や友人たちの経験(一部中絶、生殖の悩み、婦人病など)と重ねながら、
中絶ではなく「命をつなぐ」技術への想像力
子どもを持ちたいけれど、血縁にはこだわらない自分の価値観
制度の硬直(特別養子縁組の難しさ)への気づき
そして、人間として「利用される存在」であってもいいという視点
こうした思考の迷いと期待をまるっと詰めています。
今回の参考に…
Pen Online「人工子宮が当たり前になった未来」を体験。長谷川愛の没入型インスタレーションが描く50年後の世界
一橋大学ウェブマガジンHQ「児童福祉としての養子制度を考える「成年養子大国・日本」と「子ども養子大国・アメリカ」の変遷を追う」
軽く話せるテーマではないけど、気楽に聞いて欲しい話題。「想像すること」は、現実を変える力にもなるのではと思っています。無理せず、自分のペースで聴いてくれたらうれしいです。