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オーディオドラマ「五の線3」
闇と鮒
100 episodes
1 month ago
【一話からお聴きになるには】 http://gonosen3.seesaa.net/index-2.html からどうぞ。 「五の線」の人間関係性による事件。それは鍋島の死によって幕を閉じた。 それから間もなくして都心で不可解な事件が多発する。 物語の舞台は「五の線2」の物語から6年後の日本。 ある日、金沢犀川沿いで爆発事件が発生する。ホームレスが自爆テロを行ったようだとSNSを介して人々に伝わる。しかしそれはデマだった。事件の数時間前に現場を通りかかったのは椎名賢明(しいな まさあき)。彼のパ
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207.1 第196話「還るもの」【前編】
オーディオドラマ「五の線3」
10 minutes
2 months ago
207.1 第196話「還るもの」【前編】
3-196-1.mp3 水位が足首を超えた。 金沢駅東口へと続く歩道は、すでに道路の面影をなくしていた。 下水は逆流し、泥と瓦礫が浮遊し、ゴミ袋と共に正体不明の有機物がぷかぷかと水面を漂っていた。 普段なら観光客や通勤客でごった返していた広場は、まるで水底に沈んだ空虚な箱庭のようだった。 片倉京子は、足を止めた。 深く、ひと呼吸。 ザバ……と脛が水面を割る。振り返る者など誰もいない。 あたり一帯は緊急安全確保措置で封鎖され、人影はない。 いるのは彼女一人と、遠くでサーチライトを照らすUH-60の機影、そして、近づくサイレンの音のみ。 と―― 「……パン……!」 乾いた破裂音が、遠くから微かに届いた。 銃声。 訓練ではない。これは実戦の音だ。 その後、間を置かず別方向から複数の破裂音。 やがて何かが爆ぜるような轟音が遅れて腹に響いた。 京子は、目を細めた。 もはやこの一帯は「災害現場」ではない。 災害と戦闘とが同時進行する、“二重の危機地域”だった。 (……いったい、何が起きてるの……) それは恐怖だった。 だが、それだけではなかった。 喉の奥にこびりつくような違和感。 頭のどこかで、別の何かがゆっくりと顔をもたげる。 記者としての勘だった。 足がすくんでもおかしくない。 だが、京子は前に出た。 水浸しの金沢駅へと続く道路。その先に、かつて彼女が何度も歩いた“あの金沢駅”は、もうなかった。 ──こんなにも、変わってしまった……。 その瞬間、ポケットの中でスマートフォンが微かに震えた。 画面を見た。 胸ポケットからスマートフォンを取り出す。電波は弱く、画面は濡れた指で曇っていたが、それでも確認できた。 ──GPS確定。 画面には、たった一つの点が点滅している。 それは、相馬周の携帯が最後に位置情報を発信したと思われる地点。 《金沢駅東口・旧商業ビル区画》 指先が、自然とその画面に触れていた。 雨の音に紛れて、京子は小さく呟く。 「……ここに、いるんだね。周……。」 《周が死んだ……もう、分かってる。だけど、あの人が命を懸けていた意味を、無駄にしたくない。父さん、あなたが何を知ってるかは聞かない。でも、逃げないで。私も逃げない。だから、今度は一緒に立ってほしい。》192 目を閉じ、雨音の中に何かを探すように顔を上げた。 風が強まる。髪が乱れる。だが、彼女の目はもう迷っていなかった。 遠く、瓦礫の向こうに自衛隊の影が見える。警察の背中もある。 照明に照らされて動くその姿の中に、きっと父の姿がある。そう勝手に確信していた。 (伝えなきゃ。残さなきゃ。見なきゃ――) 彼女は再び歩き出した。沈みかけた歩道を、ひとり。 雨が、なおも打ちつける。標識も、歩道も、コンビニの看板も――あらゆるものが濁流に飲み込まれようとしていた。だが、その中で彼女の足取りだけは、まっすぐだった。 そのときだった。 ビル街の奥。濁流が街路を飲み込む音の向こうに、三つの影が揺れていた。泥に濡れた迷彩服、損壊したビルを背に、ゆっくりとした足取りで歩を進めてくる。 京子は一歩、水面を踏みしめる。 (……デスク……?) 確信だった。遠目でも分かる。あの歩き方、体の傾き、肩の高さ―― たとえ想像もつかない装いをしていても、染みついた“像”は揺らがなかった。 「デスク!」 声が、雨音に削られながら広がる。黒田はぴたりと動きを止めた。顔を上げ、目を細める。 「……京子……?」 その声に、吉川が一瞬身構え、椎名の肩にかけていた腕を微かに引き寄せた。 黒田が京子に駆け寄ろうと一歩出たところで、彼女の視線は――黒田の隣にいた、もうひとりの男に吸い寄せられた。 髪は濡れて顔に張りつき、泥にまみれた迷彩服。だがその目は――鋭く、深く、どこか焦点がずれている。 (この顔……どこかで……いや、まさか……) 思い出すよりも早く、記憶の断片が現れた。 「こいつは仁川征爾。椎名賢明なんかじゃない。」189 脳裏をよぎる、相馬の最後の言葉。 (この人が……仁川……?) 息を呑んだ。写真の中でSATの戦闘服を着ていた男とは姿こそ違うが、顔だけは確かに一致していた。だがその男は――黒田と並んでいた。守られるように、寄り添うように。 (デスクが……仁川と……?) 思考が追いつかない。足が震えるわけではないが、心が揺れた。 一方、黒田も同じように驚いていた。 (京子が……なんで、ここに……) そして気づく。京子の目が、椎名を見ていることに。 そのとき。 椎名――いや、仁川征爾が、ぬかるんだ地面に膝をついたまま、京子の顔を見ていた。 じっと、無言で。 まるで、彼女の存在だけを見つめるために、ここまで辿り着いたかのように。 その視線は、冷酷でも、計算でもなかった。
オーディオドラマ「五の線3」
【一話からお聴きになるには】 http://gonosen3.seesaa.net/index-2.html からどうぞ。 「五の線」の人間関係性による事件。それは鍋島の死によって幕を閉じた。 それから間もなくして都心で不可解な事件が多発する。 物語の舞台は「五の線2」の物語から6年後の日本。 ある日、金沢犀川沿いで爆発事件が発生する。ホームレスが自爆テロを行ったようだとSNSを介して人々に伝わる。しかしそれはデマだった。事件の数時間前に現場を通りかかったのは椎名賢明(しいな まさあき)。彼のパ