エピソード#003【おおきな木】 不朽の名作『おおきな木』https://amzn.asia/d/9IOMBG1。2010年に村上春樹訳が出たことで再注目されるようになりました。今回は、ほんだきんいちろう訳と村上春樹訳を手元に並べ、子どもと一緒に比べながら読んでみました。子どもって、絵本から教訓を得ているんですね・・!
エピソード#002【鹿踊りのはじまり】
『鹿踊りのはじまり』宮沢賢治(著)、 ミロコマチコ(イラスト)
https://amzn.to/3DXA9G1
宮沢賢治の描いた東北の伝統芸能「鹿踊り」。大自然を言祝ぐ動物たちの世界観が、新鮮なオノマトペと躍動感あふれるイラストで描かれる。ぎんがぎがの太陽のもとで、ヒトの落とした手ぬぐいとシカが物語る人と自然の境界線。
ミロコマチコさんの絵が物語の追い風になって、5・7・5のリズムが子どもとの音読の時間を楽しく彩ってくれます。絵で表現された六頭のシカの目の色の違いや見た目の特徴が、物語の中のシカのそれぞれのふるまいとも繋がって、目でも耳でも言葉でも楽しめる作品です。
エピソード#001【ほっきょくでうしをうつ】
『ほっきょくでうしをうつ』角幡 唯介・作、 阿部 海太・絵
https://amzn.to/4hQHR2o
冒険家・角幡唯介さんの北極単独行。『狩りと漂泊』という書籍を読んだあとでこの絵本を開くと、想像でしかなかった「自分の命のための狩り」が突然目の前に、質感のある経験として立ち現れます。
文字は少ないけれど、白と黒を基調にした絵の世界からふくらむイメージは果てしない。命や死に興味の出てくる小学校高学年の子どもがどのようにこの絵本を読むのか、はじめから興味津々でした。
話はどんどんアブダクションして、最後には家畜の話まで。そんなこと、考えてたんだ…と第1回目から興味深いコドモの世界を覗くことができました。