藤岡聡子 × 紅谷浩之 × 徳谷柿次郎
「医師のためのまちをリベラルアーツる。」カリキュラムを開催して感じた手応えや気づきを語ります。
ベテラン医師も含む参加者が、街の暮らしや営みの多様さに触れ、地域の人の生活を実感しました。責任感から孤立しがちな医師たちが「自分だけが診る」という思い込みから解放され、街全体で支え合う医療があることに気づきはじめます。
暮らしと医療の両立が不得意な医療者にとって、地域とのつながりが新たな支えになるかもしれません。
・「リベる。」の成果と可能性
・地域の営みを知り、医師の孤立を防ぐ
・暮らしと医療のバランス
藤岡聡子 × 紅谷浩之 × 徳谷柿次郎
今回は医療テーマから離れたアフタートーク。
朝から詩を詠む聡子、物語に戻れなくなった柿次郎、3年連続でM-1に挑戦している紅谷。思考が医療に偏らないように、それぞれがどんな思考の預け先を持っているのか話し合います。
・詩を詠んだり、少年になったり
・フィクションの世界には戻れない
・M-1は情報発信の1つ
藤岡聡子 × 紅谷浩之 × 徳谷柿次郎
田舎と都会の間で、価値観の距離が広がっています。スマホがもたらした思考の偏りや、機嫌の悪化。特に都会では、当たり前を受け入れる許容力が失われつつあるように感じます。
スマホ時代の変化を踏まえて、暮らしや医療の複雑さと、その中にある豊かさを語りました。
・スマホ時代の許容の低下
・譲り合う田舎、選ぶ都会
・日にち薬の効力
・しんどさと楽しさの動的な関係
紅谷浩之 × 徳谷柿次郎
現代社会は感情を出さなくて生きていくことができます。一方で変化を楽しむ感性や人を役割で縛らない考え方がいま求められている気がしてなりません。ほっちのロッヂの紅谷さんは福井県で生まれ育った原体験や僻地医療の経験から、医者と暮らしの間にある前提の違いについて考えています。対話の中で気付いたのが、患者がニーズを伝え、医療者がそれに応える関係は、まるで「のび太とドラえもん」のようだということ。のび太は日々の生活で助けを求め、ドラえもんはいつも隣で応えてあげる。正解を出すのではなく、共に立ち向かう知恵を提案してくれる。もしかしたら医療の理想はここにあるのかもしれません。
・暮らしの中で変わる医療の前提
・何ができるかよりも誰とやりたいか
・医療とドラえもんの共通点
紅谷浩之 × 徳谷柿次郎
ほっちのロッヂは、何をしている場所なのか。制度やラベリングに頼らず、「ただ来たいから来る」「来た人が過ごしたいように過ごせる」場をどう成り立たせているのか。医療や介護保険の枠に収まりきらない現実と、それでも続けていく工夫について語り合います。医療が引いてきた「線」と、これからの医療や暮らしは共存できるのか、ほっちのロッヂの実践についても深掘り。
・ほっちのロッヂはどうして成り立っているか
・暮らしている人がたまたま介護を受けているだけ
・「とはいえ」という言葉が医療者自体を守ってしまう
・医療ははっきり線引きしすぎ
藤岡聡子 × 徳谷柿次郎
医療者は、時間や役割に縛られることで、ときに「人間」として扱われていないのかもしれません。そして、医療者を回復させる存在、「ジャムおじさん」のような役割が、現場には不在なのではないでしょうか。
医療者自身が消耗していく現実と、それを支える環境について、都市から離れた軽井沢でその新しい関係を探ります。
・医療者に必要な「回復役」
・どこで暮らしたいかが、働き方を変える
・地方で暮らす、育つこと
藤岡聡子×紅谷浩之×徳谷柿次郎
離れる医療とはなにか? を出発点に、医者という役割を脱ぎたいと感じた紅谷が、聡子とともに「診療所と大きな台所があるところほっちのロッヂ」をつくった理由を語ります。制度から離れ、関係性や居心地を起点に考える、暮らしの延長としての医療のこと。
そして話は、孤独と健康の関係へ。身体の内側を診るよう発展してきた医療が、近年では「皮膚の外」にある孤独に目を向け始めているそうです。タバコより体に悪いとまで言われる孤独とどう向き合うか、暮らしのなかの医療を見直すきっかけになりそうです。
•外側から医療を見てみる
•ほっちのロッヂのかたち
•孤独は皮膚の外にある
藤岡聡子×徳谷柿次郎
第4回はこれまでの振り返りと、ZINE制作会議の様子を公開。このPodcastはZINEとして発行されます。前回のテーマを受け、中継ぎ病院や医療の仕組みに「余白」はあるのかを考えながら、ZINEづくりのヒントを探ります。柿次郎が全国各地で集めて来たZINEを手に取りながら話していくと、「離れる医療ZINE」の目指すかたちが見えてきました。
・余白のある医療、ない医療
・ZINE会議
藤岡聡子×紅谷浩之×上村慶太
今回は福井県からカリキュラムの告知をお届け。
医師と患者が出会うのは、たいてい病院の中です。お互いの役割が固定化され、じっくり話すことが難しい現状があります。しかし、本来の医療はもっと生活に近いものだと思います。
地域の話や雑談をして、身体数値以外の「豊かさ」も健康と呼んでみませんか。
今回のカリキュラムでは「人と人」として向き合いながら、専門性も活かします。一緒に地域に向き合う医療を探りましょう。ぜひご参加ください。
・医者と患者、役割の固定
・日本の田舎は文化も自然も症例も豊か⁉︎
・医者として出会わないこと
・「医師のためのまちをリベラルアーツる。」カリキュラム告知
藤岡聡子×徳谷柿次郎
かかりつけ医と総合病院の間のポジション、中継ぎ病院。今、担い手が不足しています。担い手は減っているのに、高齢者側は増えてゆく。病院というインフラが先細りしていく中、ローカル暮らしを続けるための未来を考えます。
・中継ぎ病院が果たす役割
・患者に対して担い手不足
・健康の視点で「決める」を医師が握ってしまっている
藤岡聡子×徳谷柿次郎
地方医療がピンチになると地方移住も難しくなります。どこかしらが痛い、調子がよくない。そんなままならない人を支えていかないと、私たちの未来の雲行きも怪しくなります。一方で、地方のピンチは健康の捉え方次第で変わるかもしれません。
・医療は専門性がなくても関われるもの
・下町浅草は町自体がケアの形
・医者と患者ではなく、互いに用事があるくらいの関係
藤岡聡子×徳谷柿次郎
Podcastシリーズ「離れる医療でダイアログる。」、初回は軽井沢にある施設「ほっちのロッヂ」ってなに? なんで医療から離れないといけないの? などなど、藤岡聡子と徳谷柿次郎が探り探り対話してみました。
・ほっちのロッヂとはなんなのか、その答えは十人十色
・医療従事者の価値観には揺れがない
・医療から、思い込みから離れる必要性