
たいと
懐古厨にもプライドというものがあります。ありもしなかった青春のトリガーを無理やり引き出すような、"レトロ感的商売"の押し売りに少し食傷気味です。みなさんは懐かしいという言葉を大切に使っていますでしょうか。懐かしさとは人それぞれであるはずなのに、その商売が成り立つくらいにそのイメージは収束しています。懐かしい、と口に出す前にその言葉には、自ずから然るべくして然るべき懐かしさなのか、それとも紛い物の懐かしさなのかどうかを問い直したらいかがでしょうか。ごめんなさい、どうでもいいです。今回の青春の懐は共感を生んでくれるような内容になるかと、録る前段階ではそう感じていたのですがそれもそのはず、青春も皆色々な形を象っているわけで、ことさら共感なぞ生まれる訳はありません。内輪ノリが加速してしまった懐なのかも知れませんが、たいがとたいとの懐かしさに浸っている様をお届けしたいと思います。その中で、心に秘めた懐かしさを、聞いてくださった方々にも今一度、懐古してもらえたらと思います。とはいえ、昔のものってロマンがあっていいですよね。商売どうこう限らず、そのもの自体には何かを想起させる自力みたいなものを感じ取らざるを得ません。YouTube Shortsで流れてきた、1800年代の鉛筆削り機をいつかお目にかかりたいと思っちゃうぐらいには。