アメリカドラマ史上最高視聴数を叩き出したブレイキングバッドのスピンオフ作品の最終章がついに完結。お調子者のジミーはなぜ悪徳弁護士になっていったのか?全中年世代に捧ぐ哀愁歌みたいな作品。最後の美しさは異常。最強すぎました。。
みんな大好きA24の最新ホラー。調子にノった若者がブチのめされるB級ホラーの典型的な型を正当に踏襲しつつも、ポルノ撮影クルーを襲う性欲に飢えた老婆というはちゃめちゃな設定をよくぞまぁここまで仕上げたなぁと。そして、こんなわけのわからん企画ながら既に三部作になることが決定しているらしく、何か火の鳥のような時空を超えた人間のカルマの連鎖がテーマになっているような気がして非常に今後が期待できる作品です。
天才ポール・トーマス・アンダーソン監督がただただ自分のふるさとをご近所さんたちとつくった思い出ムービー。しかし、そのふるさとはハリウッドど真ん中というハリウッドネイティブたちによる映画。あーなんということでしょう。生まれ育った環境をフィルムに収めただけでこんな魅力的な作品になるとは。。おそるべし。
カンヌ映画祭で評価をされた日本の高齢化社会の問題に切り込む近未来ストーリーの本作。フランスをはじめ海外からの資金を調達し、海外のスタッフとともに、40歳を超えて長編初監督でこの作品を成立させた早川監督は本当に偉大だなと。誰しもに勇気を与える素晴らしい活動を見せつけられ感服しました。
人気小説の原作でみんな大好き熱血お仕事モノ!俳優陣も申し分のない演技をみせて爽やかに軽やかに見れるエンタメとして良作な気がしますが、、、この事態はどうしたものだろう。。。
興業、作品性、両面で成功してきた李相日監督の待望の最新作!!!と期待値はそこまで高くなく観に行ったもののここまで退屈な気分になるとは何事か??うーーむ。何やらおかしい。
白石和彌監督はもう信頼できる一番の日本人映画監督ですね。本作の原作設定の映像化にあたってのクリエイティブジャンプは脱帽せざるを得ませんね。
物議を醸しまくっているカンヌ映画祭パルムドール受賞作品!!ホラー?ラブストーリー??コンプライアンスを吹き飛ばすゴアもセックスも容赦のない描写がてんこ盛り。こんな映画は見たことないと、最後には感動までしてしまい。。。今作で初めて若き女性監督ジュリア・デュクルノーにひどくハマってしまった模様です。
来週に迫ったアカデミー賞。ノミネートされている短編ドキュメンタリー作品がNetflixで3本も観れるなんて!いい時代。ということでイッキ観してみました。「私の帰る場所」「オーディブル: 鼓動を響かせて」「ベナジルに捧げる3つの歌」まとめて3本ご紹介。
先週に続きアカデミー賞シーズンの注目作品を取り上げます。教育に愛情を注ぐ熱血オヤジが娘たちを世界的なプロテニスプレイヤーに育てるまでを描く本作。が、この映画の本質は子を持つ親の愛情とは誰のためなのか?を問う、教育論・愛情論のようなテーマです。
今年も近づいてきたアカデミー賞。作品賞の最有力とも言われる本作はNETFLIXオリジナル作品が遂に作品賞を獲るのかどうかでも注目されています。確かに映画として賞を獲るっぽい作品であることは間違いない!しかし、ふとした疑問が沸き起こります。果たしてこれはNETFLIX配信で家でテレビやパソコンで観るのに向いてる内容なのか??映画とは??時代に合わせたフォーマットとは??そんなことを考えさせるエポックメイキングな作品です。
早くも2022年間ベストと呼び声も上がっている「さがす」。セブン×母なる証明×じゃりンこチエみたいな本作は最高にエキサイティングなエンタメ作品。史上最強に切ないラブストーリーでありながら、史上最狂のジャパニーズ・サイコサスペンスでもあるという、見どころあげたらキリがないくらいぎっしり詰まったコスパのとてもよい作品です。
言わずと知れた世界を代表するラグジュアリーブランドの創設家GUCCIをめぐるお家騒動の物語。こういう本当にあった事件を描く際にはあまりイデオロギーを入れ込まない方が上品だと思う派なのですが、本作はまさにそのお手本のような語り口。お話はドロドロで下世話感満載な事件ですがとても上品な作品に仕上がっています。どこかの正義を振りかざしていい加減な糾弾をする映画とは大違いだなぁ。
女性監督史上最大の興行収入900億円超を叩き出した本作。中国版バック・トゥ・ダ・フューチャー×三丁目の夕日なストーリーに展開に、企画・脚本の秀逸さを感じます。しかしチャイナの勢いはすごい。。。アカデミー賞作品賞受賞女性監督に歴代世界興行収入1位女性監督。1980年代生まれの中国人女性監督が活躍をみるに日本の現状がいささか寂しく感じてしまいます。韓国もすごいしなぁ、、、あ、、また暗い話に、、、
迫り来る巨大彗星によって人流滅亡の危機に立ち向かう科学者とそれを阻む政府やメディアの陰謀!文字におこすとアルマゲドンみたいな映画にも思える映画。しかし、本作はコロナ禍に翻弄される世界や分断されるアメリカを表現しつつ、笑えるコメディアであり家族との時間の大切さに気づかされる壮大なラブストーリーでもあるという。まさにホリデーシーズンに映画を見ながら団欒する最高のNETFLIX映画。映画館もいいけど家で家族みんなで観よう!という気持ちにさせるとんでもない作品でした。ラストも最高です。
言わずと知れた映画史に残る大傑作アクションSF「マトリックス」の最新作。マトリックスの1作目公開から四半世紀近くの時が経ち、現実の世界も大きく激変。スマートフォン、SNS、VR、AI、ブロックチェーンなどのテクノロジーがマトリックスで描かれたフィクションを現実に侵食。リアルに拡張現実が社会実装される時代にあってマトリックスというフィクションが荒唐無稽に感じる懸念も。しかし、本作はマトリックスという作品に取り憑かれた人々への決着。庵野監督とファンたちがエヴァを弔ったように。
日本映画界を代表する濱口 竜介監督の最新作であり初の短編オムニバス映画。すごい作品だと思いました。映画は「人の人生を演じさせる」事で「人の人生に影響を及ぼす」こと。そして現実の世界でも人が何かを演じる事で人に影響を及ぼしていること。親、友達、恋人etc... そうした「役」を担うことで人生のストーリーを作り上げている。そして、人が「役」を担う瞬間は偶然に訪れ、「役」を振る舞う想像(イマジネーション)は人類が獲得した奇跡なのだっ!とか、そんなことをしたり顔で語ってみたくなる映画です。いやしかし、こんな小難しいことを考えなくても楽しめる恋愛修羅場モノだったり、笑えるヒューマンドラマでもあるというのがホントにねぇ。離れ技です。
国産Netflixオリジナル映画で目下お金をかけたマーケティングで売り出し中の作品となっている本作。国民的お笑いスターであるビートたけしであり世界が認める映画監督でもある北野武。そりゃ日本も世界も狙えるかも!ってことで、劇団ひとりが構想から7年温めた企画をNetflixが映画化。全裸監督よろしく、個人的にはもっとドロっとした猥雑な浅草も観たかった!と若干の不満もありつつ、老若男女お祖父ちゃんお婆ちゃんから孫まで揃っておせちでも食べながら鑑賞する一大お正月映画を狙ったと想像すると納得の仕上がりではないのかなと。ラストのとある歪な描写もたけしへの愛ゆえになのではないかと。
2021年もほぼ終わり。コロナで映画産業には厳しい状況が続きましたが、公開延期したビッグタイトルがようやく封切りされたり、邦画やNETFRIXオリジナルにも傑作が目立った年でした。今回は、ただの映画好きのクリエイター寄りのメンバーが集まり、さぞかし色んな年間ベストが挙げるのだろうなと思ったら、DUNEの話が7割の雑談回です。
・大人から子供までが劇場に足を運び日本映画の興行収入ランキングでは1位を獲得し低予算アニメとしては空前の大ヒット
・映像化が不可能と言われた原作世界観を実力派のアニメーターや脚本家が限られた予算で映画化
・関連グッズの売り上げは200億円規模
・隙間空間を好んで生息する球体に近い体型をした生命体が言葉を発せずにコミュニケーションを取り生息する異世界ファンタジー
・主要キャラクターは現実世界における哺乳類/鳥類/両生類に近い動物や雑草に近い植物、脂肪分の塊、霊体、ピラミッドに擬態した生命体など
その映画の名は…
すみっコぐらし!!!!!
世界よ、これが日本映画だッ!