世界中から注目を集めているサウンド・アーティストASUNAの中でも最も著名な"100 Keyboards"について、自作をじっくり語ってもらいました。
ラホヤのサンディエゴ現代美術館 / Museum of Contemporary Art San Diego所蔵の1°2°3°4°, 1997とテキサス・マーファのチナティ財団/Chinati Foundation所蔵のuntitled (dawn to dusk), 2016の2つのサイトスペシフィック作品の体験談
古屋俊彦氏の記譜法の話、エピローグとアフタートーク。
プロローグ、第一話、第二話とお話いただき、そこから見えてくる古屋氏の記譜法による作品の自律と拡張という考えを簡潔にまとめていただきました。
記譜法の話
第2回はネウマ譜によって定まった単旋律、そこに挿入する唱和「トロープス」や続唱となる「セクエンツィア」、さらに和声展開の「オルガヌム」についての話。単旋律が記述されたことによりトロープスやセクエンツィアが譜面上に追加されたことを古屋氏は増殖と呼びます。さらに単なる追加ではなく旋律の和音的に自己を増殖させるオルガヌムについて語ります。
音楽というその場で鳴り消えていく表現を記譜という形で記述しようとした始まりは一体いつからだろう?
どのような背景の中で記譜が登場したのだろう?
そのような疑問から「記譜のはじまり」について、美術作家で研究者である古屋俊彦氏のお話をシリーズでお届けします。
前回のプロローグの内容を更に深掘りしたシリーズ第一話。はじまります。
美術作家、評論家、思想家、哲学者である古屋俊彦氏による「記譜法の話」シリーズ第1弾の前の特別編、プロローグ。
音楽に記譜が生まれたことで、古屋氏が考察するところの作品としての自立が始まります。第1弾は9世紀に記譜が登場するまでのお話。