テレビも電話もない、静かな8畳の小屋。
外の喧騒から切り離されたその空間で、コルビュジエは日々、泳ぎ、書き、考えていました。
“暮らすこと=考えること”という感覚。
身体と空間、そして思考がひとつに整う、小屋の構造について話しています。
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南フランス・カップマルタンの海辺に建つ、ル・コルビュジエの小屋。
そこでは、風や波、鳥の声がそのまま室内に届き、建築が“自然の一部”として置かれています。
毎朝の海水浴という習慣を通して、身体と風景が溶け合うように整っていく──
自然に委ねるという「整い」のかたちについて話しています。
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ル・コルビュジエが晩年を過ごした「8畳ほどの小屋」。
今回はその内部に注目します。
ベッド、書斎、窓──すべてが人の動きに合わせて配置され、彼の提唱した寸法体系「モデュロール」が随所に生かされています。
無理なく手が届き、自然に身体が動くことで、思考まで整っていく。
整った空間とは、見た目の美しさではなく、「ちょうどよさ」が生み出す流れなのかもしれません。
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サウナじゃないのに、毎朝“ととのう”建築。
そんな空間をつくっていたのが、あのコルビュジエでした。
人生の終盤、彼が毎年のように通い詰めていたのは、南フランスの海辺に建てたたった8畳ほどの小屋。
毎朝、目の前の海に飛び込み、自然のなかで身体を目覚めさせてから、執筆や読書に没頭する——
まるで“整える”ためにデザインされたような、暮らしと空間の密度。
シリーズ第1回では、この小屋の構造と、「すべてが手の届く距離にある」空間の魅力についてお話します。
あのル・コルビュジエが、人生の晩年に選んだのは、たった8畳ほどの小屋でした。
南フランス・カップマルタンの海辺にぽつんと建つこの「カバノン」は、寝る・書く・考えるという、彼の暮らしの核を支えていた空間です。
都市や高層ビルを設計してきた巨匠が、最後に自らのためだけに設計した、唯一の建築。
テレビも電話もない。すぐ近くのレストランで食事をとりながら、自然と身体のリズムで暮らし、毎朝、海で泳ぐ——まるで、現代の“整い”を先取りするような日々。
今回は、この小屋の成り立ちや、彼が何を求めてそこに辿り着いたのか?
そして、なぜ“整える”という感覚がこの空間に宿っているのか?を考えてみます。
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シリーズ最終回は、「地元とは何か?」という問いに立ち返ります。
どの場所でも、人は“内と外”を分ける境界に触れながら暮らしています。
その境界は、ときに言葉や文化、距離や風景として現れ、
「ここに属している」という感覚を強めていきます。
特定の地域だけではなく、誰にとっても“地元愛”は場所性や空間性によって育まれるもの。
今回は、その普遍的な感覚についてお話ししました。
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函館の“内側性”をかたちづくる要素のひとつが、「行けない距離」です。
他の街へ出るには遠すぎて、基本的には函館の中で暮らすしかない。
その距離感が、人々の生活リズムや関係性を形づくってきました。
さらに「なした?」のような方言やイントネーションも、その土地の空気や関係を自然に映し出しています。
暮らしのリズムと言葉の積み重ねが、「ここは内側である」という感覚を育てているのかもしれません。
今回は、そんな“内と外”について考えてみました。
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函館の“内側性”を形づくるもののひとつが、「街の輪郭」です。
山と海に囲まれた地形そのものが、視覚的に明確な“境界”をつくっています。
東京のように境界を意識しにくい都市と違い、函館は夜景を思い浮かべるだけで街の輪郭が一目でわかる。
その輪郭は、「ここに属している」という感覚を強める一方で、外から来た移民や旅人にとっては、境界として立ちはだかることもあります。
街の輪郭をめぐる話は、移民問題を考えるきっかけになるかもしれません。
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今回のテーマは、「内側にいる」という感覚について。
エドワード・レルフの『場所の現象学』を手がかりに、函館の人々が共有している“地元への想いの強さ”をどう説明できるのかを考えます。
ずっと言葉にならなかった「地元への違和感」に、少しずつ輪郭が与えられていく──そんな体験をお話ししました。
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こんにちは、「ロカラジオ」の加藤です。
今日から新シリーズ「函館の内側性」がスタートします。
初回は導入編として、僕自身が東京に出てから感じた“違和感”について。
なぜ、自分はこんなにも“地元”を強く意識しているのか。
そして、函館という街が、人にそうした感覚を育てるとしたら、その背景には何があるのか。
小さな問いの芽生えから、このシリーズは始まります。
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こんにちは、ロカラジオの加藤です。
今回は、新シリーズのプレトーク。来週から本編が始まる前に、少しだけ雑談をお届けします。
最近、ChatGPTを“静かな相棒”のように使いながら、
自分の思考や感覚を整えるプロセスに変化が出てきました。
・AIとの対話は、もはや編集者?
・ひとりの内省があるからこそ、道具が生きる
・感覚の“核”を翻訳する創造のかたちとは
これからのクリエイター像に、少しずつ新しい輪郭が見えてきた――
そんな実感を率直に話しています。
建築家に家を頼むと、なぜか「白くて四角い家」になる――そんなイメージの背景には、実は“教育のかたち”があります。
今回はシリーズの最終回として、建築家が受けてきた大学での設計教育、白模型での表現、そして設計課題における「施主不在」の状況に焦点を当てます。
建築家が「言うことを聞かない」理由。
そして、白い模型が白い建築につながっていくプロセス。
“白い家”が生まれる場所を、一緒にたどってみましょう。
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機能性と合理性を追求したモダニズム建築。
その徹底はやがて「どこにも属さない空間」へとつながっていきました。
鉄とガラスの箱の連なり、無機質な都市の風景。
そこに対する反動として生まれたポストモダン建築や、批判的地域主義。
建築は「場所性」をどう取り戻そうとしたのか――
今回は、モダニズム以降の建築の動きをたどりながら、
「白い家」のルーツと、その先にある風景を考えます。
ウィーンの街に溢れた過去の様式、装飾の氾濫。それに異を唱えた建築家アドルフ・ロースの言葉「装飾は犯罪だ」。
この回では、ロースの思想からはじまり、ル・コルビュジエによるモダニズム建築の実現までを辿りながら、「建築家の建てる家はなぜ白いのか?」という問いに迫ります。
「装飾を削ぎ落とす」ことが、なぜ新しい時代の象徴になったのか。建築と社会、そして暮らしの関係性から読み解いていきます。
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漫画『ち。』を読んだことのある人なら、
キリスト教がどれだけ強い権威を持っていたのか、きっと印象に残っているはず。
実はその時代の空気が、建築にも色濃く表れています。
分厚い石の壁でできたロマネスク様式から、
天へと祈りを伸ばすように建てられたゴシック様式へ。
中世ヨーロッパの建築が語る「かたちの変化」を、ゆるやかにたどります。
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ローマ帝国に追われて逃げてきたゲルマン民族。
めちゃくちゃ強かったフン族の影に怯えながらも、彼らはローマの跡地で新たな暮らしをはじめます。
とはいえ、建築なんてやったことない。
それでも、600年かけて少しずつ育てた文化が「ロマネスク建築」だったんです。
建築と歴史の接点を、ちょっとゆるく、でも深く。
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こんにちは。ロカデザインラボです。
前回に続き、【建築家の建てる家はなぜ白いか編】が続いています。今回は、建築工学の目覚ましい発展が起こった古代ローマ建築について振り返っています。
・アーチってなんのためにあるの?
・テルマエ・ロマエ
・グラディエーター
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こんにちは。ロカデザインラボです。
前回に続き、【建築家の建てる家はなぜ白いか編】が続いています。今回は、現代の建築の源流、古代ギリシャ建築について振り返っています。
・聖闘士星矢の神殿は古代ギリシャ建築
・古代ギリシャでは、建築家が自由にデザインしちゃだめだった!?
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こんにちは。ロカデザインラボです。
前回に続き、【建築家の建てる家はなぜ白いか編】が続いています。
今回は、現代建築の白い箱のような建築のルーツはどこ?という話をしています。
・なぜ現代建築は、西洋建築史の延長線上で説明されるか
・建築史は、建築家の数だけある?
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こんにちは。ロカデザインラボです。
今回から【建築家の建てる家はなぜ白いか編】が始まります。
「建築家に頼むと白い家にされる」
「要望を聞いてもらえない」
などのイメージを持つ方は少なくないかと思います。では、なぜそういうイメージが形作られたかを建築の歴史や大学教育を振り返ることで見ていきます。
・建築家の歴史
・現在の大学での教育
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