今年は世界的に「選挙イヤー」と呼ばれます。さっと挙げるだけでも、1月に台湾総統選、2月にインドネシア大統領選、4月から5月にかけてインドの総選挙、6月にメキシコ大統領選、7月にはイギリスの総選挙、イラン大統領選の決選投票、ベネズエラ大統領選、そして11月にはアメリカの大統領選があります。そうしたなかで陰に隠れていたのがルワンダの大統領選。今回は、ルワンダの政治について考えます。「良い国」ってなんだろう、というお話です。
南米ベネズエラで7月28日に大統領選が実施され、それ以降、ベネズエラでは大混乱が続いています。理由は、現職大統領のマドゥロ氏が3選を決めたこと。この結果に「不正だ」と憤慨したベネズエラの民衆が各地で大規模な抗議デモを起こしています。今回は、パリオリンピックとイスラエル・パレスチナ情勢の陰でまったく注目されない大ニュース、ベネズエラ情勢について現地の声を交えながら解説します。
鹿児島県の特産品と言えばサツマイモ、お酒で有名なのは芋焼酎ですよね。ほんのり甘い香りとマイルドな味わいが、女性の間でも人気です。その芋焼酎を輸出専用にリニューアルしてインド市場に打って出る酒蔵があります。地方の老舗酒蔵がインドへ焼酎を売り込むのはなぜか。インドのお酒事情と市場のポテンシャルについて考えてみます。
ミャンマーで軍事クーデターが起き、民主主義が奪われて3年半近く。「国軍」と「民主派勢力」の間の戦闘は悪化の一途をたどっています。「反・軍政」の一点で、これまで敵対していたビルマ族(軍関係は除く)と各地の少数民族が「民主派勢力」として結集しましたが、この動きからひとり蚊帳の外となっているのがベンガル系イスラム教徒のロヒンギャです。国軍、民主派勢力の双方から「人間の盾」として使われるなど、命の危険にさらされています。今回は、ロヒンギャの問題から民主主義と人権を考えます。
「世界一の自動車大国」といえば日本? いや、もはや中国です。アメリカのテスラを抜いて世界最大のEV(電気自動車)メーカーとなったBYDを筆頭に、EVシフトという世界の潮流に完全に乗っています。自動車業界の勢力図を変えるだけでなく、もっと大きな政治や経済をも巻き込むEV革命。いったい何が起きているのか。それを読み解きます。
JICA海外協力隊の任期が終わった後はどうしようかなあ‥‥。こうした悩みを抱える隊員OB・OGは少なくありません。生きている感じがダイレクトにして、忘れられない隊員時代。せっかくのこの経験を生かしたい、だけどお金も稼がないといけない。2つのジレンマに揺れながら、「アボカド」をキーワードに挑戦を決めた30代の隊員OGのお話を紹介します。
「果物の王様」といえば、くさい? いや、あのクリーミーな味わいがマニアにはたまらないドリアン。そのドリアンがいま、中国人の間でブームとなっています。しかしその裏で、ベトナムの伝統的なコーヒー文化が消えていくおそれも。いったい何が起きているのか。今回は、世界はこんなふうにつながっている、ということがよくわかるお話です。
タイ屈指の観光地のひとつである北部のチェンマイ。この街でいま、煙害が深刻になっています。健康被害は言うに及ばず、観光客の数も減ってきました。いったい何が起きているのか、ここにはどんな社会問題が隠れているのか。それを読み解きます。
だれもが大好きなチョコレート。気軽に食べられる時代はいつまで続くのか。歴史を振り返れば、大航海時代に広まったもののひとつがカカオ。ヨーロッパ人のためにアフリカで栽培するというのも奇妙な話です。気候変動による干ばつの増加、豊かになっていく途上国での需要拡大――カカオとチョコの未来を読み解く。