Summary
動物の音声コミュニケーションでの"turn-taking" のメカニズムに関する論文3本をまとめ読みしました。
Starring
Show notes
- ヨーロッパコマドリ(robin, Erithacus rubecula)
- コマドリ(Japanese robin, Luscinia akahige)
- Okobi, Banerjee et al., 2019, Science: 1つ目のSinging mouseの論文。
- Co-first authorのBanerjeeによるトーク
- Science誌のsinging miceの紹介記事: 動画も観られる。
- "できなくはないけど大変そう": 泥臭い行動実験・観察の熱い話は蜂の群れに人間を見た男ー坂上昭一の世界がオススメ。
- 皮質のホムンクルス
- 筋電図:
- OMC (orofacial motor cortex)
- Perturbation: 人為的な操作(今回は電気刺激)で何かのプロセス(今回はOMCの正常な活動)を邪魔("摂動")すること。
- Subcortex
- シロビタイジョウビタキ: イシは論文紹介中におもむろに双眼鏡を覗いて窓の外の鳥を見ていた。
- GABA
- ムシモール: マリオカートのキノピオのモデル、ベニテングダケの毒成分でもある。
- "他のマウス": 本編中で「他の(別の種の)マウスは歌わないのかも」というようなことを言っていたが、一般に使われるハツカネズミMus musculusの雄は超音波の発声("ultrasonic vocalisation (USV)")をすることが知られている。MusのUSVにOMCと相同な脳領域が必要なのか、social context依存の活動をするのかなど気になる。
- Young et al., 1999, Nature: 本編で言及されたペアボンディングの論文。
- Coleman et al., 2021, PNAS: 2つめのplain-tailed wrenの論文。オープンアクセスではない。
- Scientific AmericanのColemanら自身による紹介記事
- Plain-tailed wren
- 鳴禽類のソングシステム
- 神経核
- Premotor coortex
- Primary motor cortex
- ソロの歌: Fortune, et al., 2011, Scienceの図1を見るとソロではスキマのある歌を歌っているよう。
- Banichov, Vallentin, 2020, Nat Commun: 3つめのキンカチョウの論文。オープンアクセス。
- McKeller et al., 2019, Current Biology: イシがポッドキャストを始める前に紹介したDrosophilaのmating behaviourのaction sequenceの論文
Editorial notes
- 長かった...(イシ)
- デュエットソングの動画はすごく興味深いので是非多くの人に観て欲しい (エビ)
- 収録日: 2021.07.03
- 編集: イシ