
✺第肆拾参回【枕草子feat.あ彁ほやん,りゅう FULL HDリマスター】
✺あ彁ほやんとりゅうが作詞・解説しています。
✺音量は静かな室内の場合には3〜5が推奨です。
✺編集後の別人格から1言
「真顔です」
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◯◯する権利を行使するあ彁ほやん/それは義務的な態度でいるからじゃん/アヘ顔ダブルピースラジオ/本当に春は曙なんですかって話/2ch民な清少納言/春はあした/坂本九ばりの/終わりを蔑ろにするなよ/春は蜃気楼/まだ眠いから〜/基礎工事も済んでないくせして新生活は頼りないって/始まりを捏造するな/夏は暑さ/汗を遅れて認識する/汗も意識も混濁した先で生を感じる/卓球が好きすぎるよ/夏は虚実皮膜/融解メルトダウン/ワールドの端っこに近い/冷却ファンのノイズと一体化してオーバーヒートする脳/秋は今人/秋とのシンクロ率が異常な数値を叩き出すりゅう/秋もりゅうも人々を見極めていきます/秋が好きな女の子を募集しています/秋は酩酊/琥珀色の緞帳が降りる/ボディを透明にするんだ/いざあなたは何ができるの?/冬は孤独/孤独は冬にだけ訪れるものでもないけど?/行事で埋めたつもりになろう/知らぬ間に春も来るからきっと/冬は輪郭/雪が降り積もれば時間も降り積もります/誰かといる時でも孤独を大事にできることの尊きことよ/ため息も白い息になっちゃう季節/他
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作詞:あ彁ほやん
春は蜃気楼、啓蟄する自我の朧げなるは、どこか頼りがなくて、色めき立ちたる砂上の楼閣に、よすがゆらめきたる。
夏は虚実皮膜、快晴の頃はさらなり。嘯く自我の傲慢もなお、虚構の空にとびちがいたる。また、ただ一つ二つなど、ほのかに打ちひしがれてゆくも、おかし、寂滅するもおかし。
秋は酩酊、緞帳が降りて、霽れと褻はいと近くなりたるに、自我の淡きに戻り行くとて、三つ四つ、また、二つ三つなど、帰路を急ぐさえあわれなり。まいて、琥珀色のつらねたるが、いと秀麗に見ゆるは、いとをかし。踊り果てて、清澄する心、融解する身体など、はた言うべきにあらず。
冬は輪郭、間断なき時と雪の降りつもりたるは、自我の形骸をなぞり空虚を満たすにあらず。孤独のいと素晴らしきも。またさらでも、いと人肌恋しきに、日など急ぎ過ぎ去りて、悴む手、いたわるも、いとつきづきし。宵になりて、星団が曳航する航跡波をたゆたえば、時に殉ずる停滞せし嘆息も、白息になりて、わろし。
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蜃気楼
大気中の温度差によって光が屈折し、遠くの景色が実際とは異なって見える現象
啓蟄
春の到来を感じて虫たちが土から出てくること
砂上の楼閣
見かけは立派だが、基礎がしっかりしていないためにすぐに崩れてしまう物事や、空想的で実現が難しい計画
よすが
心の拠り所や頼りになる存在、または、手がかりや方法
虚実皮膜
虚構(ウソ)と現実(本当)との間の、区別ができないほど微妙な境地
嘯く
1.大きな事を言う。豪語する
2.とぼけて知らん顔をする
寂滅
煩悩(ぼんのう)の境地を離れること。涅槃(ねはん)。転じて、死ぬこと
酩酊
ひどく酒に酔うこと
緞帳が降りる
文字通り舞台の緞帳が下りるほかに、比喩としてある出来事や物事が終わりを告げること
ハレとケ
日本の民俗学で用いられる、「非日常」と「日常」を区別する概念です。ハレは正月やお祭り、冠婚葬祭などの特別な非日常を指し、ケはそれ以外の普段の日常的な生活を指す
清澄(剤)
液体や懸濁液の濁りを取り除くために使われる化学薬品で、微細な浮遊粒子を凝集させて沈殿させ、液体を透明にする働きをします。
融解
溶けること。溶かすこと
物理の範囲では、物体が熱を受けて液体になること
形骸
(精神を別にした)体、また、建物などの骨組。転じて、内容のない外形だけのもの
星団
重力によってまとまった恒星(星)の集まり
曳行
「引っ張って進むこと」 を意味し、特にだんじり祭のような祭りで、だんじり(山車)を綱で引っ張って町を練り歩くことを指す
嘆息
なげいて、ため息をつくこと、非常になげくこと
白息
寒い日に吐く息が白く見える現象
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作詞:りゅう
春のあした、桜の花の散るさま、いとをかし。
いとど新しき始まりを背に押すやうなり。
されども終はりあるゆゑに、始まりの光いと尊し。
人は皆、何にか追はるるならむ、さればこそ、足をとどめて、上を見よ。
夏は、暑さか、または心をひとつの事に尽くすゆゑか、汗も知らず事に没すること多かり。
されば、身の内に力湧き渡るを覚ゆ。
されど、ひとつの事を終へて後にかく汗の、いと心地よく、生けることの喜びぞ覚ゆる。
秋は今人(こんじん)、さりげなく人を立てること巧なり。
自らを顕さず、それでいて実りや山川(さんせん)の恵み多し。
されど、その静かなる魅力に気づく人、いかほどありけむ。秋の理を知る人、いとまれなり。されば、友を結ぶことにも似たり。
冬は孤独、雪の降りたるは、いとど人の目ばさへぎりいたりらむ。行ひのあるこそ、ただひとつ頼めなれど、それすらも、まぼろしかとも覚ゆ。さびしさを紛らわすも、またさびしき業にこそありけれ、いとおかし。その折には冬も過ぎて、春もまた来なん。
✺今回の主役は【枕草子】でした!
またその他
りゅうの春の詩が好きすぎるあ彁ほやん
あ彁ほやんの秋の詩が好きすぎるりゅう
詩を交換できる友達がいてよかったなって気持ち
の提供でお送りいたしました。
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✺詩的な指で高評価とフォローよろしくお願いします。
✺ちなみに明日のラッキー詩人は【シャルル・ボードレール】です。
今日も1日お互いよくがんばりました。
また次回、お会いいたしましょう。
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✺あ彁ほやんの広辞苑.mp3-Ver2.0.0