川崎重工は「バイク企業」の枠を超え、鉄道・潜水艦・航空・ロボットまで手がける巨大複合企業。
収益の柱は精密機械・産業用ロボットで高収益だが、鉄道車両は北米で大損し再建中、航空宇宙は納入後のMROで回収するJカーブ段階にある。
潜水艦やミサイルなど防衛分野も中核を担い、液化水素輸送船「すいそふろんてぃあ」に象徴される水素サプライチェーン構築に社運を賭ける。
複合事業ゆえの強みと構造的リスクが同居する企業だ。