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ボイスドラマ〜Interior Dream
Ks(ケイ)、湯浅一敏、インテリアドリーム
56 episodes
4 days ago
インテリアが家族の絆をつむぎだす・・・ハートフルな一話完結の物語を各前後編に分けてお送りします。(CV/ 男性役=日比野正裕、女性役=桑木栄美里)
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Drama
Fiction
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インテリアが家族の絆をつむぎだす・・・ハートフルな一話完結の物語を各前後編に分けてお送りします。(CV/ 男性役=日比野正裕、女性役=桑木栄美里)
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ボイスドラマ「Anniversary」前編
ボイスドラマ〜Interior Dream
9 minutes 48 seconds
9 months ago
ボイスドラマ「Anniversary」前編

「Anniversary」は、大学生活最後の春を迎えた二人が、偶然の出会いをきっかけに心を通わせていく物語です。卒業を間近に控えた彼女と彼、それぞれが未来に向けた夢や不安を抱えながらも、大切な「今」を紡いでいく姿を描きました。

今回は、インテリアブランド「IROTTA CHIC」のきらめく世界を舞台に、二人が共有する特別な瞬間を綴っています。家具やアートに囲まれた空間が、彼女の心にどんな変化をもたらすのか——ぜひ、彼女の目線で楽しんでください。そして、最後に待ち受けるサプライズの瞬間、あなたも一緒に驚いていただけたら嬉しいです。

【登場人物】

・彼女(21歳)・・・女子大学4年生。モダンダンス部に所属。自主講演を中心として幅広く活動中。ダンスと同時に声優の勉強も独学で始め将来の道に悩んでいる。誕生日は3月(CV:桑木栄美里)

・彼(21歳)・・・大学4年生。野生生物研究会。彼女とは彼女が通う女子大の大学祭で知り合った。月1回の野外観察と彼女の合宿が重なった。誕生日は彼女と同じく3月(CV:日比野正裕)

【Story〜「Anniversary/IROTTA CHIC/前編」】

<シーン1/コテージ>

(SE〜森の小鳥ー冬の鳥/シジュウカラやヤマガラなど)

(SE〜ドアを何度もノックする音)

彼女: 鳥のさえずりしか聞こえない静かな森。

私たちのコテージ周辺に不審者出没の情報がとびこんできた。

◾️BGM/houseparty-347242533.wav

うそでしょ・・・

冬眠から目覚めたクマじゃないの。

いや、そっちの方が怖いか。

私は、女子大の舞踊教育学コース4年生。

モダンダンス部の友だちと小旅行に来ている。

10月の自主公演、11月の大学祭と、大学生活最後の年を満喫した。

いまは卒業を来月に控えて友だちとの思い出作り。

こんなところに不審者?

私は震えながら、部屋の戸締りを確認する。

そういえば彼は?

確か、この近くでサークルの野外活動をしていたんじゃないかしら。

まさか、不審者って彼のことじゃ・・・

なわけないか。

私と同じ市内で理系の大学に通う、3年生。

彼と私はうちの大学祭で知り合った。

<シーン2/大学祭〜フランクフルト屋台>

女子大の学祭名物、フランクフルト屋台。

私は給仕をしながらお客さんのリクエストでダンスを踊る。

なのに、そんな私には目もくれずに

夢中でフランクフルトを食べ続ける彼。

その食べっぷりが面白くてじっと覗き込んでしまった。

彼は、

彼: 「僕の顔になにかついていますか?」

彼女: とつぶやき、その言葉もツボにはまって

笑いが止まらなくなっちゃったんだ。

結局、笑い過ぎたお詫びに私から彼をお茶に誘い、

それからたま〜に連絡するようになって今に至る。

その彼も野生生物研究会の活動でこの森に来ているはずだ。

といっても、今年の1月以来彼の顔は見ていない。

就職先の研修やら卒業論文やらで忙しく走り回っている。

こんなときなのに、彼と最後に会った日のことを思い出してしまう。

あれは・・・

初詣のあとに立ち寄ったインテリアショップ。

<シーン3/インテリアショップ(IROTTA CHICコーナー)>

(SE〜インテリアショップのガヤ)

奥に囲まれたコーナーへ彼が吸い込まれていった。

彼: 「ちょっと、こっち来てよ」

◾️BGM/after-all-347727614.wav

彼女: 「なあに?」

彼: 「なんか、このエリア、煌めいてないか」

彼女: 「え?・・・わあ〜」

彼女: そこは白とピンクを基調にした、プリンセス系のお部屋。

シャビーシックなピンクで彩られた壁紙とラグマット。

ラメを散りばめた白いダイニング、ソファ、ロッキングチェア、ベッド。

彼女: 「まるでお城に住んでいる、お姫様のお部屋みたい」

彼: 「はは、さすが声優を目指しているだけあって、表現力が豊か」

彼女: 「眠っている間に異世界召喚されて、こんなお部屋で目覚めたい」

彼: 「出たな、異世界召喚アニメフェチ」

彼女: 「だってやっぱり憧れちゃうもん」

彼: 「まあ、僕はこっちの部屋かな」

彼女: 「うわ、楽しそう」

彼: 「この巨大なホワイトタイガーのぬいぐるみと一緒に

カラフルなソファで寝転びたいな」

彼女: 「ふふ、あなたらしい」

彼: 「ゴリラとかバイクのオブジェもあるんだよ(ぜ)」

彼女: 「おもしろ〜い」

彼: 「なんか、みんなキラキラしてるね」

彼女: 「家具屋さんなのに楽しい」

彼: 「お、この部屋もすごい」

彼女: 「どれ?」

彼: 「ほら」

彼女: 「絵画?」

彼: 「みたい。

彼女: 「絵画だけど、全ての絵がキラキラしてる」

彼: 「ホントだ」

彼女: 「クリスタルかな」

彼: 「しかも名画や風景から映画の1シーンまでいろんなのがある」

彼女: 「うん」

彼: 「この映画って、好きだったんじゃない?」

彼女: 「あ・・・」

彼女: 私の目の前に現れたのは、

『ティファニーで朝食を』のラストシーン。

黒いドレスのヘプバーンが早朝のニューヨークを歩いている。

しかも等身大のアート。

ドレスの部分にはラインストーンが散りばめられている。

彼: 「遊び心満載だなあ。

ほら、バンクシーもあるよ」

彼女: 彼はきらめくアートに囲まれて、テンションがMAXになっている。

私は、それよりもヘプバーンにもう釘付け。

ドレスの裾をひらめかせ、目の前でポーズをとる美しき妖精。

こんなアートが自分の部屋にあったら、

毎日がどんなに素敵になるだろう。

私は時間を忘れて、ヘプバーンの前で立ち尽くしていた。

<シーン4/コテージ>

(SE〜森の夜/フクロウなど)

(SE〜部屋の電話のコール音)

彼女: 不躾に鳴り響くコール音。

私は束の間の現実逃避から、現実世界へ呼び戻された。

(SE〜受話器をとる音)

彼女: 「もしもし・・・」

彼女: 電話は一緒に来ているモダンダンス部の仲間。

なんと、不審者が館内にいるかもしれないと告げて電話を切った。

不安と緊張のボルテージは一気に最高潮に達する。

と、そのとき・・・

(SE〜ドアを激しく何度もノックする音)※以下何度も使用

彼女: 「うそっ!?」

彼女: 私は他人(ひと)から見たらおかしいほどに狼狽える。

ドアから一番離れたベッドに背中を押し付け、身構えた。

そこへ、友人の声で、

”早く開けて!”

”急いでここを出るの!”

という、焦って慌てた怒鳴り声が耳に飛び込んでくる。

け、警察!

そうだ、警察に電話しなきゃ。

”ねえ開けてよ!”

彼女: 「待って、先に警察に電話するから」

”それよりここを出なきゃ!”

彼女: 友人の緊迫した声に気圧されて、思わず扉を開ける。

(SE〜扉を開く音/と同時にクラッカーの音と歓声)

全員: 「サプラ〜イズ!!」

彼女: 「え?」

彼女: 扉の向こうには、モダンダンス部の仲間たちが勢揃いしていた。

(SE〜クラッカーの音と拍手・歓声)

全員: 「ハッピーバースデー!!」

彼女: 「あ・・・」

■BGM〜「インテリアドリーム」

彼女: すっかり忘れていた・・・

そうか、今日は私の誕生日・・・

彼: 「誕生日おめでとう」

彼女: 「え〜!?」

彼女: 整列した仲間たちの後ろから現れたのは、ヘプバーン!

3か月前にインテリアショップで見たアートを抱えた彼だった。

彼女: 「やだ・・・」

彼: 「事情を話したら家具屋さんがここまで運んでくれたんだ」

彼女: 「あ、ありがとう・・・」

彼: 「ここから君のアパートまでは一緒にクルマで持っていこう」

彼女: 「うん・・・」

彼: 「新しい君の1年が最高の1年になりますように」

彼女: 「もう・・・これ以上泣かせるようなこと言わないで」

彼女: 頭の中が整理できないほど、あまりにドラマティックな演出で、

私の21歳のアニバーサリーが過ぎていった。

(SE〜拍手と歓声)

全員: 「おめでとう!!」

ボイスドラマ〜Interior Dream
インテリアが家族の絆をつむぎだす・・・ハートフルな一話完結の物語を各前後編に分けてお送りします。(CV/ 男性役=日比野正裕、女性役=桑木栄美里)