Home
Categories
EXPLORE
True Crime
Comedy
Society & Culture
Business
News
Sports
TV & Film
About Us
Contact Us
Copyright
© 2024 PodJoint
00:00 / 00:00
Sign in

or

Don't have an account?
Sign up
Forgot password
https://is1-ssl.mzstatic.com/image/thumb/Podcasts211/v4/0a/1b/1f/0a1b1f6a-2669-51f5-c660-f73e00b22838/mza_3486816641012906957.jpg/600x600bb.jpg
ボイスドラマ〜Interior Dream
Ks(ケイ)、湯浅一敏、インテリアドリーム
56 episodes
4 days ago
インテリアが家族の絆をつむぎだす・・・ハートフルな一話完結の物語を各前後編に分けてお送りします。(CV/ 男性役=日比野正裕、女性役=桑木栄美里)
Show more...
Drama
Fiction
RSS
All content for ボイスドラマ〜Interior Dream is the property of Ks(ケイ)、湯浅一敏、インテリアドリーム and is served directly from their servers with no modification, redirects, or rehosting. The podcast is not affiliated with or endorsed by Podjoint in any way.
インテリアが家族の絆をつむぎだす・・・ハートフルな一話完結の物語を各前後編に分けてお送りします。(CV/ 男性役=日比野正裕、女性役=桑木栄美里)
Show more...
Drama
Fiction
https://d3t3ozftmdmh3i.cloudfront.net/staging/podcast_uploaded_episode/42864709/42864709-1739419584797-db4a5295fb8dc.jpg
ボイスドラマ「風立ちぬ」後編
ボイスドラマ〜Interior Dream
11 minutes 24 seconds
9 months ago
ボイスドラマ「風立ちぬ」後編

彼女の仕事は、やりがいがありながらも決して楽なものではありません。
そんな彼女の支えとなるのは、老人ホームの仲間たち、そして遠くから見守る彼でした。
仕事に、夢に、そして恋に——。
新しい季節の風が吹き抜ける中、彼女の心は少しずつ未来へと向かっていきます。
「風立ちぬ。さあ生きねばならぬ」
この言葉が、彼女にどんな決断をもたらすのか・・

【登場人物】

・彼女(22歳)・・・この春から新社会人一年生。養護老人ホームで働きながら来年社会福祉士の資格をとり、市の社会福祉協議会へ転職したいと考えていたが・・・(CV:桑木栄美里)

・彼(25歳)・・・広告会社に勤めて足かけ4年でこの春起業した。Web解析士の資格を取得してホームページ制作・管理とSNSマーケティングの仕事で走り回るが・・・(CV:日比野正裕)

<シーン1/堤防沿いを歩くカップル>

(SE〜小川のせせらぎ)

彼女: 「風立ちぬ。さあ生きねばならぬ」

彼: 「なんだい、それ?

そんなアニメもあったっけ」

彼女: 「もう〜。

マーケターならそのくらい知っててよ」

彼: 「知ってるよ。詩だろ」

彼女: 「そう。ポール・ヴァレリーの詩。

うちの入所者さんに、この詩が好きな人がいるの」

◾️BGM/

彼: 彼女は、この春から養護老人ホームで働いている。

仕事はやりがいがあるって言ってたけど、実際には大変そうだ。

肉体的にも精神的にも。

だって、彼女が働き出してから、デートしたのは今日がはじめて。

もう5月だというのに。

体壊さないといいけど。

彼女: 「なあに?黙っちゃって。

あ、また、私の仕事のこと考えてるんでしょ」

彼: 「いや、そうじゃないけど」

彼女: 「うそばっかり。

働き方改革に逆行した ブラックな業界だって言いたいんでしょ」

彼: 「そんなこと思ってないって」

彼女: 「だって、顔に書いてあるんだもん」

彼: 「ひどい誤解だな。

福祉の業界が大変だってことくらいわかってるよ」

彼女: 「じゃあ、なんでそんな、眉間に皺が寄るの」

彼: 「君は僕が起業したこと、忘れてない?」

彼女: 「忘れているわけないじゃない。

一緒にお手伝いしたんだもの」

彼: 「うん。すっごく嬉しかった。

書類作るのとか手伝ってくれて。

この恩は一生忘れないよ」

彼女: 「おおげさだなあ。

それで、順風満帆なんでしょ」

彼: 「まあだいたいはね。

いい風が吹いてるよ」

彼女: 「さわやかな大気が海より湧きあがり、

わたしに魂を返す」

彼: 「お!ポール・ヴァレリー。

まあ、そうなんだけどね。

一人でやっていくのは大変なんだな、やっぱり」

彼女: 「そうなの」

彼: 「うん。営業も、データの分析もすべてひとりだからな」

彼女: 「ふうん」

彼: あんまり細かく語り出すと、ただの愚痴になっちゃうからなあ。

実際には、自分の労務管理とか経理とかやらなきゃいけないし。

外で打合せしてオフィスに帰ってきてからデータの分析して

レポート作ってると夜中の12時を回っちゃう。

この前なんて目を充血させて打合せしてたら

クライアントが僕の目ばっかり見るもんだから、話が全然進まなかったからなあ。

彼女: 「あ?ひょっとして・・・眠れてないんじゃない?」

彼: 「え」

彼女: 「図星でしょ」

彼: 「あ、まあね。そりゃこのライフスタイル見てたらわかるよなあ」

彼女: 「実は私もついこの前まで不眠症に悩んでいたんだ」

彼: 「そうなの?」

彼女: 「うん。今はぐっすり眠れているけどね」

彼: 「ホント?なにをしたの?」

彼女: 「なら、いまから治療にいきましょうか」

<シーン2/インテリアショップ>

(SE〜インテリアショップのガヤ)

彼: 彼女が連れてきてくれたのは、

病院ではなく、なんとインテリアショップ。

放射状にディスプレイされたベッドの前で

スリープアドバイザーがわかりやすく説明してくれる。

不眠の症状について。うん。

寝つきが悪く、ベッドに入っても30分以上眠れない。(眠れない)

途中で目が覚めて、なかなか寝付けない。(寝付けてないな)

朝早く目が覚めてしまう。(うん)

ぐっすり眠った気がしない。

彼女: 「ちょっと〜、やばくない。

全部あてはまってるじゃん」

彼: それから、不眠の原因。

痛みをともなう関節炎やリウマチ。

花粉症や蕁麻疹。

そして、ストレス。

彼女: 「やっぱストレスだよね」

彼: で、不眠の対処法。

花粉症やアレルギー性鼻炎は薬を処方してもらってる。

ストレスは根本的な原因が自分だから

ライフスタイルを変えるしかない、、、か。

彼女: 「あとできることは、寝具のチェックだね」

彼: そう言って、彼女はウインクした。

片手に測定器を持ったスリープアドバイザーが僕の頭の形を測る。

そうか。

僕の頭、こんな形をしていたんだ。

彼女: 「ひょっとして、枕が高いんじゃない?」

彼: あ、そうかも。

毎朝起きたときに、首とか肩が凝ってるもんなあ。

スリープアドバイザーは僕にフィットする枕をチョイスしてくれた。

マットレスと首の角度が5度っていうのが、快眠へ誘うんだって。

実際に寝てみても、うん首が疲れない感じ。

あぁ、そういうことなんだな。

彼女: 「あなた、オフィスに泊まってたりしてない?」

彼: 「うん。遅くなると帰るの面倒だから」

彼女: 「ってことは、ソファベッドで寝てるでしょ」

彼: 「うん、だって、オフィスにはそれしかないもん」

彼女: 「ソファベッドは仮眠用よ。ちゃんとお家のベッドで寝なさい」

彼: 「うん、わかってる」

彼女: 「そのマットレスも要検討かな」

彼: 「え?なんで?」

彼女: 「まあまあまあ。このベッドに寝てみて」

彼: 言われるまま横になる。

あれ?(笑いなども演出)

ふにゃふにゃってわけじゃないのに、体が包み込まれる感覚。

彼女: 「どんな感じ?」

彼: 「(うん)力がすうっと抜けていく感じ」

彼女: 「ポケットコイルって言うんだって」

彼: 「へえ〜」

体圧分散性が高い、というのが売りらしい。

確かに、骨の部分がゴツゴツあたる感じも全然ないし、自然な寝心地。

彼女: 「硬さも選べるらしいよ」

彼: 「僕は硬めがいいな」

彼女: 「ふふふ」

彼: 「(ん?)どうしたの?」

彼女: 「私とおんなじ」

彼: この感覚、すごく気持ちがいいな。

今日家に帰ったら、思い出して比べてみよう。

彼女は無理にすすめるわけでもなく、ただただ僕をみつめて笑っていた。

<シーン3/公園のベンチに佇むカップル>

(SE〜小鳥のさえずり)

彼女: 「で、結局マットレスはどうしたの?」

彼: 「うん、ナイショ」

彼女: 「もう〜」

彼: 「でも、不眠は治ったよ」

彼女: 「え?じゃあ・・・」

彼: 「今度、うちへ遊びにおいでよ」

彼女: 「ふふ。社会福祉士の試験に合格したらね」

彼: 「んー、試験っていつだっけ?」

彼女: 「来年の春よ」

彼: 「そうか。

それじゃあ僕もそれまでにいろいろ準備しなきゃ」

彼女: 「まだやらなきゃいけないことがあるの?」

彼: 「ああ。すっごく大事なことがね」

彼女: 「なあに?」

彼: 「うん、それも内緒」

彼女: 「ひどーい」

彼: 「まず最初にしないといけないのは・・・」

彼女: 「もう〜。もったいぶらずに教えてよ」

彼: 「君の家にご挨拶にいく」

彼女: 「え・・・」

■BGM〜「インテリアドリーム」

彼: 「ご両親、お付き合いを認めてくれるかな」

彼女: 「・・・いきなりだとびっくりするかもね」

彼: 「あ、じゃ君からマーケティングリサーチしておいてよ」

彼女: 「やあねえ、その言い方」

彼: 「ちなみに、お父さんってこわい?」

彼女: 「私にはすっごく優しいわよ〜。

きっと彼氏には ちょっと強面だけど」

彼: 「強面、、、うん、ようし。

風を思いっきり吸い込んで立ち上がるぞ。

風立ちぬ。さあ生きねばならぬ」

彼女: 「ふふ。ありがとう」

彼: 彼女の表情は終始明るかった。

僕は自分の胸に誓う。

これからもその笑顔のために生きねばならぬ。と。

ボイスドラマ〜Interior Dream
インテリアが家族の絆をつむぎだす・・・ハートフルな一話完結の物語を各前後編に分けてお送りします。(CV/ 男性役=日比野正裕、女性役=桑木栄美里)